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古民家改修の建具を考える @広島県庄原市 長者屋

[長者屋 過去のMs日記は こちら ]

9月にオープンした古民家の宿:長者屋。 

本日は、「建具」を切り口にレポートしたいと思います。

① IMG_8604+.jpg

上写真は、長者屋の玄関扉です。

古民家の改修では、「建具」がネックとなることが多く、築200年を超える長者屋でも、色々な工夫を行いました。

② IMG_8599+.jpg

上写真は、外観です。
建具を考える際、古民家の持つ風合いに"どう調和させていくか"が重要です。
違和感なく、自然な印象に仕上げたいところです。

③ IMG_8554+.jpg

玄関扉は、上写真の様に、新しく地元の杉を用いてつくり直しましたが、
デザインは、あえて周辺の既存建具の意匠(寸法・桟割り)を踏襲しています。

④ IMG_8565.JPG

次に、「塗装」です。
既製品の塗料を用いると、どうしても艶感が強く出てしまいます。
今回は、「柿渋+黒ベンガラ」を調合して、経年変化した古色に近づけました。

⑤ IMG_8564.JPG

塗装には、奥田さん(長者屋の施工工務店)、
Msインターン生の藤田君も参加してくださり、終始、楽しく作業を行いました。
上写真は、玄関横の板戸です。
こちらは古い建具を縦桟で補強して、新しくガラスを入れて再生しました。


⑥ DSC_0595+.jpg
建具を「転用」することも、一つの方法です。
上写真は、土間内部の様子ですが、外部の雨戸(戸袋の中で使われていない板戸)を、内部に転用しました。

⑦ DSC_0640+.jpg
上写真の格子戸も、「転用」です。
プラン変更に伴い、行き場を失った格子戸に、アクリルを入れて、
浴室の吊戸として活用しています。

⑧ IMG_8438+.jpg

赤い扉は、地元の建具屋さんからの頂きモノです。(笑)
漆塗りの古い建具で、品があり、価値の高いものですが、
現代の住まいではかえって使い勝手が悪く、持て余していたものを、
長者屋に活用させて頂きました。
枠は、「ベンガラ+柿渋」で塗装しています。

⑨ DSC_0668.JPG
一方、寝室など、新しい建具(障子戸)についてはモダンにすっきりと新調しています。



⑩ IMG_8398.JPG
上写真は、和室の欄間開口部です。
一見、古く見えますが、排煙対策も兼ねて、「煤(すす)竹」を用いて新しくつくりました。


古民家改修と、建具について。
現場では、思いがけない発見や学びが沢山ありました。

⑪ IMG_8606.JPG

秋も深まった11月。長者屋の夕暮れ時の写真です。

11月10日には、
庄原市比和町・高野町において、大きなイベントが開催されます。

比婆いざなみック~比婆いざなみ街道マラニック~

長者屋も中継ポイントとなっていますので、沢山の皆さまに見て頂ける機会となります。


上野耕市

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