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ZOO家具展=NAGATA HAUSE

神戸のご実家をギャラリーとした、家具製作『ZOO』永田健一さんの家具展へ伺ってきました。

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こちらのご実家『NAGATA HOUSE』を建てたのは、23年前のこと・・・

阪神淡路大震災のときでした。

震災で全壊したあと、エムズに設計を依頼をされ、復興木造住宅の第一号として急ピッチに建てられた小さな小さな住まいです。設計は三澤文子。

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当時の神戸新聞にも取り上げられました。復興住宅で大切なことは『工期短縮・安価・手に入りやすい材料』と条件は厳しいことばかりです。このような状況であっても・・・いえ、このような状況だからこそ快適性だって決して軽視することはできません。

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その中でも材料の調達を地元でできるかどうかは、工期やコストに少なからず影響してきます。この当時、地元丹波の木材を手に入れることができ、工事をスタートさせることができました。

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こちらが35㎡という非常にコンパクトな平屋建ての復興住宅(2018年現在の姿)。

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内部は22年という時を経て丹波杉が美しい飴色になり、永田さん製作の家具たちが随所に並び、空間にとても馴染んでいます。建てられた当初はたばこ店も兼ねており、その名残の看板が扉に今も残されていました。

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『NAGATA HOUSE』の建設を経て、そののちに復興を担う奈良県の大工衆のための宿舎がすぐ隣に同じようにして建てられました。(写真奥の三角屋根)

こちらの設計は三澤康彦、材は奈良県吉野から迎え入れらました。正面に見えるのは、その2棟をあとから繋いだ渡り廊下です。左官の外壁に丸窓という外観が優しい印象を与えています。見ているだけでほっこりするのは、おそらく私だけではないでしょう。

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内装はどちらの棟も構造材を現しとし、壁は杉板を柱間に落とし込んでいます。現代のJパネル構法の先駆けと言っていいでしょう。復興住宅では珍しい木質空間を実現しています。

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震災の傷跡から復興の様子まで当時の写真と共に綴った、永田さんの今は亡きお父さん作のアルバムを見せていただきました。

『命たいせつに』というタイトルから始まり、アルバムの締めにはこう綴られていました。

『ミニハウス完成!住めばわが家は天国だ。』

なんて気持ちのよい言葉でしょう!震災発生からおよそ6ヶ月後には、全壊した住まいがたくさんの人たちの手によって復興されました。

復興の第一歩、その一端を担えたことをなにより嬉しく思います。

スタッフ 中根

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