| 木の住まいをデザインする |
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| 家族が暮らす家は、心のやすらぐ空間であってほしいと思います。仕事や学校で疲れて帰ってきたとき、ほっとする家・・・。そんな空間をつくるのに、木という素材はとてもふさわしいと思います。夕暮れ、灯りに照らされた木の色はとても柔らかく暖かくて、帰ってくる家族を優しく待っていてくれているようにも感じます。また湿度の高い梅雨のころや、逆に乾燥しすぎる冬の季節は、木はその調湿作用によって、人にとってとても気持ちのいい環境をつくってくれます。 そんな木の家の材料になる木材は森林が生み出す産物です。それは日本の山において、山で働く人々が永い年月を通して育ててきたものであるのに、実はそれらを生かして使う知恵を、都市に住む人はいつの間にか忘れてしまっているのです。そして今、日本の山は、人々が使わなくなってきたという理由で、山が手入れされず放置され、疲弊し,どんどん健全さを失ってきているのです。 家をつくるとき、家の材料となる木に、そんな事情があることを理解してほしいと思います。そしてできれば、遠い海外からではなく近くの山で育った木を使って、家をつくってほしいと願います。 60年、70年と長い年月をかけて木が山で育った時間以上に、家の柱や梁になって長く生きる家になるような、ほんとうの木の家のあり方を考えてほしいと思うのです。 |
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