胡桃山荘便り

信州MOKゼミ第1回目開催しました :2012年10月 1日

台風一過の空がだいぶ秋らしくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。各地の台風の影響が心配です。

台風接近前の胡桃山荘にて、9月29日(土)に第1回目となる「信州MOKゼミ」を開催致しました。

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パワーポイントでのお話しもありましたが、実際に建物の中にいるわけですから全ての〝教材〟が手の届くところにある状態です。上の写真はキッチンカウンターを前に、「Ms印キッチン」について三澤さんが説明している様子です。皆さん写真を撮ったり手で、足で、鼻で、、、五感で胡桃山荘を感じ取っていただけたかと思います。

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〝教材〟の前に移動して色々な所で話しが進みます。こちらは2階のバルコニーの窓際の1シーン。カウンターになったり椅子になったり、使い方は色々です。窓の外に見える緑が青々としています。

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胡桃山荘のお隣の敷地にある北澤建築さんの工場や事務所(兼モデルハウス)棟(設計:三澤文子さん)も見学し、最後は胡桃山荘に戻ってお茶を飲みながら、皆さんの住まいについてお話ししました。2時間半のMOKゼミはあっという間にすぎ、第1回目を終えました。

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少し時間を巻き戻して、信州MOKゼミ前の胡桃山荘の様子をご紹介します。

関東の現場から長野入りしたのは前日の28日。すっかり日も落ちて、夜空には満月一歩手前のお月さまが迎えてくれました。

近くのスーパーに寄って食材を調達し簡単な夕ご飯を頂きました。まさにスタッフも〝宿泊体験〟です。住まい手さんはいずれ建物を引渡しした後はそこで生活をする訳ですが、Msのスタッフ(所長も含めて)は日頃、そのような機会はありません。この胡桃山荘で〝宿泊体験〟し、生活者としての視点を再確認することができました。

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夜空の下、デッキで話しが弾み少し夜更かししてしまったスタッフ2名。翌朝眠い目をこすりつつ起きていくと。。。

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朝ご飯が準備されていました!所長作の朝ご飯です。早起きで有名な所長ですが、スタッフ2人とも寝ている間に朝食を準備していてくれているなんて、口が腫れるのでは、、、と心配しながら美味しい朝ご飯を頂きました。ご馳走様でした。

胡桃山荘では料理も体験して頂けます。調理器具もお皿も揃っています。ショールームではなく体験型モデル住宅として、是非ご活用下さい。

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さてさて、信州MOKゼミの第2回目は10月21日(日)講師は三澤文子さん。テーマは「大工が創る家具」。会場はもちろん胡桃山荘。順次申込み受け付けをしておりますので、是非お誘い合わせの上、ご参加下さい。次回案内は追ってホームページでご連絡致します。

(スタッフ:平賀)

 
 

宿泊体験の感想~断熱性能実測~ :2012年9月24日

日中はまだ暑さが残っていますが、朝夕はだいぶ秋らしい風を感じられるようになりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

8月末に少し変わったお客様をお迎えした胡桃山荘。その時の感想をご報告させて頂きます。

今回のお客様は岐阜県立森林文化アカデミーの学生さん。宿泊の目的は、胡桃山荘の断熱性能を数値で計測するため。

何やら見慣れない機器が持ち込まれ、胡桃山荘も普段とは少し様子が異なるようです。

以下、学生さんから頂いた感想です。(文章、写真とも学生さんから提供頂きました)

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まだまだ夏の厳しい暑さが残る8月29日、30日、胡桃山荘へ宿泊体験させていただきました。

今回1人。木の住まいにおける日射熱の影響について実測することが目的だったため「木の住まい」には似つかわしくない怪しいモノを持ち込んでの宿泊となりました。

計測機器

この一見怪しい通信機のように見えるもの、実は「熱電対」といって物の表面温度を測る機械なのです。

窓から入ってくる太陽の光によって無垢の木の壁床天井がどのように暖まり、室内の温度がどう変化するのかを計測させていただきました。

計測の様子

多くの人が夏の胡桃山荘で体感されていることの1つに、ひんやり感があると思います。

これは断熱性能が高いことに加え、ロールカーテンや庇で日射を入れないこと、そして屋根の上に乗せている「そよかぜ」という機械で、夜間に冷えた空気を床下のコンクリートへ送り冷たさを蓄えているからだと考えられます。

今回はあえてカーテンを開け「そよかぜ」を停止し、太陽の光が入る中、窓を閉め切っての計測開始です。

ひんやりしていた室内も、太陽があたる床の温度が上がるにつれて徐々に上昇します。

結果としては、直射日光のあたる床の最高温度が39.7度(あたらない床は26.9度)になり、室温は丸1日で2.6度上昇しました。

計測結果グラフ

この室温の上昇は、日射熱を入れたからだと考えられます。測定中はあいにくの曇り空で総日射時間が5時間(気象庁辰野観測地点より)と少なかったにもかかわらず、これだけ室温が上昇することがわかりました。夏場は、カーテンや庇や簾をうまく使い、まず日射を家の中に入れないことが大事なようです。

同時に外気温に比べて室温の変化の幅が少ないことがグラフから分かります。これは断熱性能が高いことと、前日までの「そよかぜ」による床下への蓄冷が影響していると考えられます。このことは胡桃山荘の特徴であり、室内が心地よいと感じる要素の1つだと思います。

今回は実測ということで、本来の胡桃山荘の楽しみ方とは少し違った滞在でしたが、純粋に建物の性能を肌で感じられる、貴重な経験ができました。

ありがとうございます。

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9月の胡桃山荘 :2012年9月 4日

すっかり秋めいた信州・胡桃山荘にゆきました。

萩、コスモスが咲き、南側の畑の栗の木は実をいっぱいつけていました。

 

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敷地内の胡桃の実もたわわに実っています。

 

そうです、秋は実りの季節だということを実感させてくれる場所です。

都会にいると全てが消費生活そのもであり季節を感じさせる気配がまったくありません。

どこのビルも屋外は40℃を越えていますが、実内に入ると27℃という人工環境です。

 

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台所のチークの机で仕事をしています。

午後3時ですがここは26℃です。

自然の風が気持ちよく入ります。

大阪よりも湿度も15%近く低い感じがします。

ゆえに不快指数には絶対ならない爽やかさなのです。

 

信州ならではのソバの花も咲き乱れています。今年一番の新ソバもここ伊那地方で食べれます。

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ゲストももう何組かお泊りになっていますが今まで不便をかけてきたバスルームにやっとシャワーカーテンがつきました。

 

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これで次回からのお客様に安心してご利用いただけます。

(三澤康彦)

 
 

宿泊体験の感想~断熱性能~ :2012年8月25日

お盆も過ぎているので相変わらず残暑が厳しいですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日、胡桃山荘はMsの住まい手さん(7月に着工)をお迎えしましたので、その時の様子をご紹介します。

Kさんより(以下文章、写真ともKさんよりご提供頂きました。一部編集させて頂いております。)

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長野・伊那地方も日中はさほど変わらぬ酷暑でしたが、朝晩は爽やかに過ごすことができました。 木の家の心地よさにみな感動し、自分たちの今の家の居心地の悪さを嘆きつつ、それぞれにリフレッシュさせていただきま した。ありがとうございました。

DSC_0080お隣の北沢建築さんの建物も (社長さん共々) とても上品で素敵でし た。

胡桃山荘に到着したのは午後のとても暑い時間帯だったのですが、建物の中は閉め切られていたのにもかかわらず、少しひんやりとして、まったく暑苦しさを感じませんでした。高い断熱性能のお陰なのでしょうが、私 たちの家もそうなると期待していいのでしょうか?開口部を開くと風が通り、周りの雄大な自然とあいまって、とても気持ちの良い解放感を味わいました。

077オープン型のキッチンも大勢で囲むと和気あいあい、甥っ子含め、みんなに好評でした。甥っ子は出番は当然なかった薪ストーブがなぜだかいたく気に入り、私たちの家の計画にはないと知って、がっかりしていました。

翌日は駒ヶ岳の方へ足を延ばし、ロープウェーを利用して標高2600m の千畳敷カールで涼しさを満喫いたしました。

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胡桃山荘でのひとときを切り取った(つもりの)写真を添付いたします。みんなの楽しさ・満足感が伝わるとよいのですが・・・。

貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

お世話になりました北沢社長さんにもどうぞよろしくお礼お伝えくださ い。

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K邸は基礎工事の真っただ中。断熱性能の高さも肌で感じ取って頂けたようです。百聞は一見に如かず!計算根拠を見るよりも何よりも明解です。胡桃山荘での体験をもとに、新しい住まいへの思いをより具体的に思い描くきっかけになっていれば幸いです。そのための胡桃山荘ですから。

 
 

宿泊体験の感想~家事室のススメ~ :2012年8月 6日

7月から胡桃山荘のHPを開設し、胡桃山荘を「体験型モデルハウス」として「木の住まい」つくりを検討されている一般の方々に宿泊頂けるように公開し始めました。

長野とは言え、日中はまだまだ暑い7月末に胡桃山荘の第1号となるお客様をお迎えしました。今回のお客様は関西から。大阪のような蒸し暑い寝苦しい夜からは開放されたのではないでしょうか。以下、宿泊体験頂いた方から頂いた感想をご紹介します。

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Hさんより。(以下文章、写真ともHさんよりご提供頂きました)

まずはじめに、私とMs建築設計事務所さんとの出会いから少し紹介させていただきます。両親と住んでいる築36年の自宅。いろいろな所に問題が出てきていて、そろそろ建て替えを考えなければ...と思いだした頃、Ms建築設計事務所さんが開催されている『MOKゼミ神戸』という木の家づくり勉強会のことを知りました。以前から興味のあった「木の家」というものを勉強してみよう!とすぐに受講を決め、それから月に1回の勉強会に参加しています。

その勉強会で胡桃山荘のことを知り、ちょうど7月に両親(共に60歳代)と信州に登山旅行の計画があったので、両親に木の家を知ってもらういいチャンス!と思い、今回胡桃山荘に宿泊させていただきました。神戸から名古屋を経由して松本まで4時間。松本からはレンタカーで30分程で胡桃山荘に到着です。

胡桃山荘を施工された北沢建築の社長、北沢さんから鍵を受け取りいざ室内へ。

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胡桃山荘に入ってまず感じたのが、窓が大きい!なんて開放的な空間!後に部屋にあった胡桃山荘の紹介冊子を拝見してわかったんですが、木製サッシだから実現できた大開口のようです。窓からは緑と空しか見えず、本当に開放的でした。2日目の夜は豪雨だったんですが、軒先が長く、窓を開けていても全然雨が入ってくる心配はなかったです。

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そして、「MOKゼミ神戸」を受講して初めて知った名栗加工の床。周りの木目と漆の朱赤のコントラストがとても素敵。足裏の感覚もとても気持ちがいいです。

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そして、キッチン。女性には一番気になる場所です。コンパクトに見えたキッチンでしたが、母と二人で入っても余裕の広さでした。

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初めてIHを使用し、掃除の楽さ、火がないことへの安心感・安全性と、この暑い時期に火がない嬉しさも。60歳を過ぎた両親と暮らす家にはやはりIHが安全だと思いました。キッチンが一段低くなっていることで食卓に座っている家族と会話がしやすい上に、シンクとカウンターが一体になっていて、空間がつながっている一体感がいい。家族が自然と集まるキッチン。夕食も朝食もこのカウンターでいただきます。

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胡桃山荘に置いてある器も素敵で、特に白山陶器の森正洋さんデザインの平茶碗がお気に入り。この器が素敵で、誰の作品?どこで購入できるの?なんて話していたら、最終日、お土産を購入しに松本へ寄り道した時に入った器屋さんで偶然発見!メーカーと作家さんがわかり、早速神戸に帰って購入しました。

夜は部屋中央のテーブルで、地元のデザートワインを飲みながらゆっくり。clip_image002[17]

あーこんなにゆっくり両親と話したのは久し振り。木のぬくもりを感じながら、信州の山のこと、私が幼い頃のこと、木の家のこと、これからのこと。話は尽きませんでした。

胡桃山荘で私が一番気に入ったのは家事室です。

家事室

2畳ほどのスペースの片側一面に机と棚が、反対側の一面にベンチシートとポールが。

胡桃山荘の案内冊子にこう書いてありました。

『この家事室はただの収納スペースではありません。

「書斎」というほどかしこまった部屋でもない。

日常、家の中での「仕事」を円滑に行うための余白的スペースです。

(中省略)

家事室は台所のそばにあるのが使い勝手がいい。

この2畳間だけはどんなに散らかっていても気にしないこと。

そうすることで家全体がすっきりと片付くから不思議です。』

まさに、その通りで、旅行で宿泊しているのでリュックやキャリーバック、おみやげの紙袋がこの奇麗な部屋中に散らかっていたんですが、この冊子を読んでから、荷物を全部家事室へ。すると今までの居場所のない荷物が散乱していた部屋がすっきり。最初に入ってきた時のような美しさが戻りました。

実際の生活でもいろいろと想像してみると、

・雨の日の洗濯物干しに。

・洗濯物を取り込んでからたたむまでの仮置き場に。

・机でアイロンかけをして、かけた洗濯物を背面のパイプに掛ける。

・机の上面の棚にはレシピ本や雑誌を収納、また、パントリーとしてストック食材を収納。

・来客時はポールをコート掛けに、下のベンチは荷物置き場に。

と、思いつく用途だけでも沢山。

そして、キッチン横に家事室があれば、煮物に火をかけたまま、ちょっと洗濯物たたむ。とか、ヤカンに火をかけている間にお化粧を。なんてキッチンを気にしながらちょっとした用事をこなせる便利さを実感しました。これは実際に家を建てるときは絶対組み込んでもらいたいスペースです。そんなことを感じながら過ごした3日間でした。

母は最初から「いいね~。いいわ~。」を連発2日目の夜には父が一言、『わし、こんな家に住みたい。』私の今回の目的は成功したようです。細かい知識を入れる前に、まずは両親に体験してもらい、感じてもらいたかった。私一人では決められない家づくり。家族全員が同じ方向を見て作っていきたかったから。そして、父は木の家が好きになったようです。まだまだ勉強して、納得して、ともに暮らせる家づくりを始めたいと思います。

今回の経験は私たちが単に家をつくるということだけでなく、豊かに暮らすことを考える第一歩になりました。ありがとうございました。

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Hさんご家族には充実した日を体験していただけたようです。少しでも今後の住まいつくりに参考にして頂ければと思います。今後、宿泊頂いた方々からのご意見等をもとにより快適にお過ごし頂けるよう改善していきたいと思います。