胡桃山荘便り

宿泊体験の感想~断熱性能実測(冬期)~ :2013年2月26日

以前、夏の胡桃山荘の断熱性能実測をされた岐阜県立森林文化アカデミーの学生さんが再度胡桃山荘を訪問されました。(以前の記事はこちら)今回はもちろん冬の胡桃山荘の実測です。学生さんから感想を頂いたので早速ご紹介したいと思います。

(以下、学生さんから頂いた文章・写真)

1月9日から11日、胡桃山荘へ宿泊体験させていただきました。夏に断熱性能を数値で計測させていただきました学生です。引き続き、冬の測定のため宿泊体験させていただきましたのでレポートさせていただきたいと思います。

胡桃山荘の冬の目玉といえば、薪ストーブです。宿泊された方のほとんどが、薪ストーブの心地よい暖かさに魅了されたことでしょう。また、電気もガスも使わないエコな暖房というのも、薪ストーブの魅力の一つでもあります。エコな暖房といえば、胡桃山荘ではもう一つ忘れてはならないのが「太陽」です。太陽熱屋根集熱式ソーラーシステム「そよかぜ」が胡桃山荘の大きな特徴ではありますが、今回注目したいのは南に向いた眺めの良い、大きな「窓」です。下の写真は胡桃山荘の夏と冬の写真です。

写真2

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夏は庇がしっかりと太陽を防いでくれていますが(写真下)、冬は部屋の隅々まで暖かな光が行き渡るよう設計されているのがわかります(写真上)。

写真3

川にツララができるほどに冷え込むなか、建物の性能を測定するために「薪ストーブ」も「そよかぜ」も使用しない状態での実測でした。しかし太陽によって暖められた床や壁は、室内をぽかぽかと暖めます。また床壁天井に使用されているJパネルは、無垢の木なので触っても冷たくなく、厚さも一般的な合板フローリングの2倍ほどあるので熱を蓄えます。明け方の外気温―7度に対し屋内は無暖房で7度もあり、おどろきました。おかげさまで、長野の真冬を無事に2泊3日過ごすことができました。もちろんこのように上手くいくには、しっかりと断熱をすることが重要になってきます。大きな窓は、夜には打って変わって熱が逃げる弱点ともなり得ますが、胡桃山荘では性能の良いガラスとしっかりと締まるサッシュ、足元まで降りるロールスクリーンを使用し、窓の断熱もしっかり考えられています。

今回も実測ということで、本来の胡桃山荘の楽しみ方とは少し違った滞在でしたが、純粋に建物の性能を肌で感じられる、貴重な経験ができました。せっかくの「薪ストーブ」や「そよかぜ」を使わないことはお勧めしませんが、太陽にあたりぽかぽかする木の空間は、とても魅力的でした。ありがとうございます。

(以上、学生さんからの感想)

 
 

冬の胡桃山荘 2013年2月 :2013年2月22日

先日ひさしぶりに胡桃山荘に宿泊しました。

住まい手の宿泊体験はというと、昨年12月~2月の間、ひと月に2組ほどありました。

また、仕事をする上でもこの胡桃山荘は大いに役立っています。

胡桃山荘が長野県にあるため、中京圏の仕事をいただいたときの拠点としての機能を

果たします。


さて、ここ数年で一番の大雪でした。

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私たちが訪れる前日まで中央道が不通だったそうです。(びっくりしました)

胡桃山荘ができて、2回目の冬を迎えます。

断熱性能がよい胡桃山荘は薪ストーブひとつですが、

明け方の外気温―12度に対し屋内は17度と、とても快適です。

薪ストーブ用の乾燥した薪も入荷してあるので、バッチリです。

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スタッフは朝食後、南側デッキの雪掻きです。

雪は凍っているので、思うより体力を使う作業です。

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室内から見た景色。

スキー場のゲレンデに来たようです。

三澤

 
 

宿泊体験の感想~薪ストーブのススメ~ :2012年12月19日

先日の信州MOKゼミの様子をご紹介したばかりですが、宿泊体験頂いた方から〝生の声〟を頂いたのでご紹介致します。Sさんご家族の注目の的もやはり薪ストーブだったようです。

以下、Sさんから頂いた感想です。(文章、写真ともSさんよりご提供頂きました)

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11月3日4日の連休に、胡桃山荘に一泊させていただきました。Msの家を見学したことはありますが、実際に滞在してみるというのは初めての経験で、家族一同興味しんしんでした。また、住んでいるのは神戸なので、長野の見知らぬエリアにある山荘行きは、名古屋住まいの私の両親もまきこんで、本物の山行きのような休暇気分たっぷりの二日間になりました。

山荘は、山の中ではなくて、山並みを遠望する、ひろびろと視界が開けた気持ちのいい土地にありました。私がいちばん気に入ったのは、デッキに座り心地のよい椅子を持ち出してひなたぼっこすることでした。デッキという空間をどう使うものか、いまひとつわからなかったのですが、無為を楽しむ、というか、ぼんやりするのにいいところだなと思いました。もちろん眺めがあって陽当たりがよくてひろびろとしている、といった、胡桃山荘並みの好条件が揃っているデッキは稀でしょうし、普段の日常のなかでそういう時間をもてるのかわかりませんが、実用とは別の用途と価値のある場所なんだなーと、なんとなくわかりました。二階フリースペースのベンチもとても眺めのよいスポットで、気分のよい場所が家のそこここにあるというのはいいことだなーと感動しました。

夫は台所の横にある、隠れ作業部屋のような狭い部屋がとても気に入っていました。狭いところにこもる心地よさでしょうか? 私にはわかりませんが、ともあれ作業部屋はまるで寝台車のようなコンパクトなスペースに、服もかけられるしPCも使いやすいしプライヴァシーも守られる、というよいデザインだと思いました。

そしてみなの注目の的だったのは薪ストーブです。私の母は札幌出身で、父も北海道勤務を何年かしていたので、昔の薪ストーブ体験世代。新旧のストーブ話で盛り上がりました。夫は薪ストーブを試してみることができて満足そうでした。「これは大人の火遊びだなー」と、楽しそう。いま計画中の家では、ご近所問題で薪ストーブは考えていないのですが、温泉にいったあと夜にストーブの前に寄り集まっていると、まるで「大草原の小さな家」というとおおげさですが、家族が寄り集まって生きているちょっと昔の家の雰囲気が高まって、こういうストーブ入れられないのがちょっと残念になりました。

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夫はじつは内心、「もし薪がうまく燃えなくて、長野のような寒いところでこごえてしまったらどうしよう‥」と心配していたのですが、それはまったくの杞憂でした。山荘はストーブなしでも大丈夫なくらい、最初から十分に暖かかったのです。私も寒がりなので、フリースのブランケットを念のため車に入れていったのですが、「そよかぜ」システムと断熱のおかげでしょうか、室内がとてもあたたかくて、神戸の家よりもずっと快適なのに驚きました。裸足で床をあるくと気持ちがよかったです。引き戸一枚あけて玄関の近くに行くととても寒いのに、リビングも二階も暖かい。「そよかぜ」の威力にびっくりしました。

胡桃山荘では、チークの作り付けテーブル、低まった料理スペース、二階のフリースペースと3m四方の寝室、石ばりの床等々、実際に自分たちの家を考えていくなかで、具体的に体験して感じてみることができて本当によかったです。いろんな木の椅子も、順に座り心地や重さの具合を試してみることができて、参考になりました。でも、じっさいには私たちは家のことをあれこれ考えるというよりは、のんびり山荘での休暇を楽しんだ、という感じで過ごしました。そういう、人をリラックスさせてしまう力が、胡桃山荘の一番のキャラクターだったんだなあと思います。

「おうち」の大好きな娘は、予想どおり胡桃山荘が気に入ってしまい、桶の風呂にも入って大満足。「また絶対に来たい」と決め込んでいました。私たちもたった一泊の短い滞在だったのに、神戸に帰ったあとも山荘がなんとなくなつかしく、自分たちの家のようにも感じられるのが不思議でした。土地の力、家の力というのはすごいものですね。いい体験をさせていただいてありがとうございました。

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SさんはMsの住まい手さんで来週春には着工予定です。胡桃山荘には大工さん製作の家具や様々な椅子が置いています。Sさんご家族も各々がお気に入りの椅子を見つけられたそうです。これからの住まい作りをより身近に、より具体的に体験して頂く機会となったようです。

 
 

薪ストーブ・薪割りのススメ :2012年12月17日

今年最後の信州MOKゼミを先日、胡桃山荘にて行いました。テーマは「自然エネルギーの活用」ということで三澤康彦さんのお話しの予定でしたが、今回は急遽来て頂くことになった特別講師の中込誠さんを迎えての最終回でした。実は中込誠さんは、、、三澤文子さんのお兄さん。中込さんはNPO法人「ふじ山森の会」に所属され様々な活動をされてて、毎週末には玉切りや薪割りの活動もされている、ということでマイ・チェーンソー&斧、そして薪を持参して胡桃山荘入りして頂きました。

参加者の皆さんが来られる前に、薪ストーブの火がよく見えるようにガラスの掃除です。細やかなお気遣いがとてもありがたいです。

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「ティッシュを濡らして薪ストーブの中にある灰を付けてこするだけ!市販の掃除クリーナーよりも何よりも効果があります。まさにエコ。」と中込さん。曇ったガラスがみるみるうちに透明なガラスに大変身!

皆さんが集まったところでMOKゼミの開始です。もちろん講義の話の中心は薪ストーブ。初めに三澤康彦さんから胡桃山荘の断熱性能の説明があり、その後は実演形式の講義です。

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薪ストーブを使っている人、これから使いたいと思っている人など、皆さん薪ストーブへの思いを胸に熱心に話しに耳を傾けていっらしゃいます。

この日はとても暖かく、まさに薪割り日和!!と皆さんで外に出て実演スタートです。ポカポカ暖かな室内から少し冷たい空気にあたるのも気持がいい季節です。中込さんに事前に準備頂いていた富士山周辺で伐採された木が教材です。クヌギや桜など丸太が4~5本。実はクヌギが薪には最適な樹種だそうです。火力も強く、火持ちも長いので薪にはクヌギが欠かせません。もちろん杉などの針葉樹でもいいですが、やはり火持ちが違います。写真はクヌギの木を薪ストーブに入る長さ(約36㎝)にカットしているところです。慣れた手つきでチェーンソーで切っていきます。

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チェーンソーで切りたての断面です。触るとしっとり。薪割りの際には、このしっとりした小口を狙うのがコツだそうです。切ってから時間の経った小口から割ろうとすると堅くて力の浪費が否めません。サブテーマは「エコ」。電気やガスで熱を得るのではなく、自然にある燃料で熱を得る。人間のエネルギーも効率よく使うことがポイント。長続きしなければ薪ストーブが只のインテリアになってしまうのはとても勿体ないことです。

そしてお待ちかねの薪割りです。まずは中込さんのお手本。斧を振り上げ、一気に振りかざします。狙ったところに斧を落し、薪がきれいに割れる、この一連の流れを眺めているだけでとても気持ちがいいんです!中込さんの無駄のない一挙手一投足についつい拍手してしまいます。

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続いて三澤康彦さんもエイッ!三澤文子さんもエイッ!!見ていると簡単そうですが、これがなかなか難しいんです。ついつい腰が引けてしまたり、狙いの位置を外したり。。。さすが薪ストーブ使用歴27年の三澤康彦さん。斧を一振り、勢いよく丸太が割れていきます。丸太の中に節があれば、小口に狙いをさだめても斧が跳ね返されてしまいます。腰が高いまま斧を振りかざすと、仮に狙いを外した場合自分の足を命中してとても危険です!コツは腰を下げて、その動きで斧を下に振り落とす、こうすることで仮に外してしまった場合でも斧が自分の足に向かってくることはありません。なるほど、腰の動きを利用した薪割りで身も安全です。

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参加者の皆さんも一通り体験され、意外と難しいけれどもハマってしまう感覚もあったようです。難しい薪ストーブも暖かいですが、薪割りしたら薪ストーブが要らないくらい体の中からホットになりました。いい運動です。今回割った薪はゆっくり乾燥させて来年の胡桃山荘を暖かくしてくれます。薪割りの後には、薪ストーブを囲んでお話しも弾みました。もちろん煙突掃除の大切さも忘れてはいけません。「三澤さん、煙突掃除してくださいね!」と中込さん。

 

今年は毎回4~5人の方に参加頂き、アットホームなMOKゼミだったかと思います。今年はこれで終わりですが、来年も神戸や信州にてMOKゼミを開催する予定です。扱って欲しい内容などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

(スタッフ:平賀)

 
 

信州MOKゼミ第4回目のご案内 :2012年12月10日

今年もいよいよ残り僅かとなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2012年第4回目の信州MOKゼミは今年最終講義となります。最終講義は「自然エネルギーの活用」と題して三澤康彦(Ms建築設計事務所)がお話しします。この季節にぴったりの薪ストーブの暖かさ、胡桃山荘の断熱性能を肌で感じ取って頂けるかと思います。

まだ参加申し込みを受け付けております。どうぞお気軽にお越しください。参加には事前申し込みが必要ですので、下記お問い合わせ先までご連絡下さい。

日時:2012年12月16日(日)13:30~16:00

会場:胡桃山荘

お問い合わせ・申込み先:Ms建築設計事務所

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