胡桃山荘便り

秋の胡桃山荘 :2013年11月 9日

胡桃山荘も11月になれば夜中の気温で5℃を下回るようになってきました。

伊那の晩秋は空気が澄みきっており、本当に美しい里山の町です。

今回滞在したのは私三澤一人。

長時間の運転の末、胡桃山荘についたのは夜の6時。

辺りは真っ暗で外気温6度でした。

これから薪ストーブに火を入れて暖かくしなければと思いつつ車から降り、中に入ると

とたんにメガネが曇ったので驚きました。

暖かい!!本当に!!

太陽熱により屋根裏で温められた空気をファン(50W)で床下に送る「そよ風」(環境創機)

というソーラーシステムを胡桃山荘では導入しています。

環境共生の意識の高い建築関係の方々に人気があります。

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コントローラーの表示からも外気温6℃、室内温度22℃で確認できます。

驚異的です!!

室内はこれだけでも十分ですが、胡桃山荘に来たからには薪ストーブを着けないわけには

いきません。

ほっこりしたところで、今年取れた新そばとお酒をいただきながら夜は更けていきました。

次の日も快晴でした。

木々も冬支度を始めています。

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胡桃山荘の植栽も色づき始めています。

山々も今が一番きれいです。

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紅 葉!紅葉!!紅葉!!!

平日の中、信州の晩秋をゆっくりとあじわい、胡桃山荘を後にしました。

三澤

 
 

宿泊体験の感想~木の香り~ :2013年7月16日

空梅雨から一転、猛暑日続きに豪雨。忙しい天候に体がついていくのがやっとな毎日です。木の住まいつくりを検討されているMさんは6月のMOKゼミ神戸に参加され、「是非胡桃山荘に宿泊体験してくださいね」とお勧めし7月の第一週目に胡桃山荘に宿泊されました。講義参加後の宿泊体験ということで色々と感想を頂きましたのでご紹介いたします。

(以下、文章・写真ともMさんから頂きました。)

~私(妻)のお気に入り~

1.赤いベッドソファ。

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そこに座って見る大窓からの外の眺めがよかった。適度な広さとクッションがよく、そのまま何度かうたた寝してしまいました。

2.玄関を入ったすぐの床(朱塗りの床)

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足触りが心地よかった。何度か通る度にその良さを感じました。

3.木の香り

胡桃山荘全体に広がる木の香りにとても癒されました。帰宅しても持ち物に木の香りが移っており、心地よさを思い出します。

4.1階の大きな窓と広いデッキ

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庭とつながるような窓の設計と広いデッキが空間の広がり感じてよかった。

~周辺の観光~

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深妙寺へ足を延ばしました。ちょうど時期だったようで、あじさいのきれいな様子を見ることができました。

~私(夫)の感想~

・世間では猛暑日にも関わらず、夜と朝に、念願の薪ストーブを試してみた。

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薪ストーブの季節ではなかったので熱いかなと思ったが、夜は思ったほど熱くなく、とても心地よかった。ただ、朝、焚き付けしてから安定するまでの間に煙突からの白煙が出ていたので、住宅密集地に家を建てる場合は、薪ストーブは厳しいのかなと感じた。

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・山荘の居心地はとても良く、まるで自宅のようにリラックスできて初めて訪れたとは思えないほどくつろげた。

・山荘にはエアコンが無いにも関わらず、滞在中は昼夜ともに暑いと感じることなく過ごすことが出来たのは、「そよかぜ」の効果なのかもしれない。

・2階のベランダは、窓に腰かけられるようになっていてそこに腰かけて景色を眺めながらぼーっとできて、気に入った。

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・山荘は殆どが木で出来ているため、人工的な匂いがせず木の匂いに満たされていて気持ちよかった。

・なお、キッチンのシンクの水はねが気になる。

(以上、Mさんからの感想)

Mさんご夫婦それぞれから感想を頂きました。お二人からの木の香りについての感想が印象的です。胡桃山荘として長野の伊那に移築してから1年半以上経ちますがまだ木の香りは健在のようですね!

薪ストーブの煙はやはり皆さん気にされるところですが、火をつける時間帯や方法を少し工夫すれば住宅地でも充分冬の暖として活用できます。町で利用されるかたはむしろ薪の調達に悩まされている方も多いようですが、一束ごとに購入できたりと住宅地内でも比較的採用される方は多いです。

キッチンシンクの水撥ねはキッチンカウンターが木材であるために、余計に気になられたのだと思います。カウンター材にはチークを使用しているので耐水性があります。チークは造船木材として昔から使用されている木材で、水にも強く色味が濃いのが特徴です。杉だけでなく広葉樹も使用してアクセントにもなり、まさに「適材適所」を胡桃山荘では見て頂くことができると思います。

冬の顔とまた違った夏の胡桃山荘を体感して頂けるかと思います。

 
 

宿泊体験の感想~「木」と「気」がイイ胡桃山荘~ :2013年7月 4日

関西では雨量は少ないものの、ムシムシとした暑さがこたえる梅雨の季節です。今年は入りが早かった分、梅雨明けが待ち遠しく感じられます。

さて、現在Msと木の住まいをつくろうとお話が進んでいる、住まい手Iさんが胡桃山荘に宿泊体験されました。胡桃山荘の空間がもつ"心地"について感じられたことを現した素敵な感想を頂きましたので、ご紹介させていただきます。

(以下、文章・写真ともIさんから頂きました)

先日、新居をお願いする建設設計事務所の滞在型モデル住宅のある長野県箕輪町に行ってきました。"胡桃山荘(くるみさんそう)"では、杉、ナラ、栗、ジャラなどの木材の適材適所の"木配り"や、こちらに関わる人達の素晴らしい叡智と技術、そして実際の住み心地を体感することができます。

生駒から車で6時間、胡桃山荘に到着。

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玄関は二重扉になっていて、画像の扉にはステンドグラスが!実は、サグラダ・ファミリアをみる前に「ステンドグラスに恋する予感」があって、自宅に採用したいと思っていました。シンクロが嬉しいです♪

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赤く漆塗りされた部分は杉が"京なぐり加工"されています。美しいだけではなく足触りがすばらしく、こちらも採用したいです。色は赤にするのか、落ち着いたベージュや茶系にするのか考え中です。赤は古来から魔除けの色、古代の人が紅を唇にさしたのは魔をカラダの入り口から入れないためだったそうです。赤を入口に用いることは理にかなっています。ソファーや椅子の色も具体的にイメージしながら、検討する時間を楽しみたいです。また、画像左側の壁は和紙貼りです。

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階段の向こう側は家事室です。最初、パントリーは必要でも家事室はいらないかもしれないな、と思っていましたが、一日過ごしてみただけでこのスペースの便利さを実感。

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階段の感じや、

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二階の雰囲気は、壁に珪藻土が塗られていないだけで現在暮らしている家と似ています。

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テラスに面した太柱は栗の木のなぐり加工、この表情が素晴らしいです!この住宅に来て、わたしはなぜか特に栗の材木が好きなのだと気が付き、これは何だか嬉しい発見です。この柱も採用したいけれど、猫ちゃんを迎える予定なので、この形状は・・・爪とぎのターゲットになりそうなので諦めます(笑)。

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この一抱えもある八角形の大黒柱は是非にと思います!風水でも最強の形です!

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呼吸が深くなる、癒しのリビングスペース

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洗面所

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同じ京なぐりの加工でも、赤と黒っぽい色合いの漆では風情がまったく異なります。こちらも美しいです。

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壁面に生漆が塗られた、こんな素敵なお風呂も体験させて頂きました。

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オープン・キッチンです。船の甲板に使われる、水に強いチーク材が用いられています。実際にここで朝食を作って、使い心地をチェックし、感想をメモしました。

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「薪ストーブは、薪を割る作業を手間に感じるかも。」と思っていましたが、長野のまだ冷んやりする夜の空気をじんわりと温めてくれ、心身に深く印象を残しました。薪の燃える"アロマ"も素晴らしいです。薪ストーブの上でお豆を炊くのもいいなぁ~、と幸せな空想❤

この夜はそうめったにない程に熟睡できました。この家は「木」がイイだけでなく、「気」も素晴らしくイイようです。大安定、素晴らしい森に抱かれて眠るような、しっかりと大地に根を降ろして眠っているような、そんな心地がしました。

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胡桃山荘では、木配りだけでなく、ここに関わる人達の心配りも感じさせて頂いた滞在となりました。還暦を迎えられた三澤康彦さん、建築家人生で喜びも苦しみも、酸いも甘いも、様々な経験を積んでこられたことでしょう。脂の一番のっていらっしゃる時に、山裾ではなく、山の頂上でしか見えない景色を眺めていらっしゃる時に、建築設計をお願いできることは相当に幸せなことです。

建築家の三澤さん、そして胡桃山荘に関わって下さっている皆さん、ありがとうございました!!ただ見学ということではなくて宿泊して"感じる"という特別なチャンスを生かして、新居に対するさまざまなものを得ることができました。心から感謝申し上げます。

(以上、Iさんからの感想)

関西では暑い日が続く一方、伊那の夜はひんやり過ごしやすいようです。そのおかげで胡桃山荘の顔の一つでもある薪ストーブの体験もしていただけました。薪ストーブに限りませんが、カタログやショールームではわからない、使ってみて"感じる"ものは住まいづくりの何よりの参考になるかと思います。

胡桃山荘にあるもの一つ一つを丁寧に感じていただいたIさん。"木"の住まいである胡桃山荘に良い"気"を感じていただけたようです。これからの住まいづくりの参考にしていただければ何より幸いです。

胡桃山荘の宿泊体験を開始して約1年が経とうとしています。これまで皆さんから頂いた感想を振り返ってみると、、、今回のIさんのように"実際に見て触れて感じることができる大切さ"が伝わってきます。数時間の滞在時間では感じ取れない一日のサイクルを体験して頂く場として胡桃山荘が大活躍していると感じます。これからも多くの方に木の住まいについて触れるきっかけとなることを願ってやみません。

 
 

宿泊体験の感想~杉の足触り~ :2013年6月 3日

Ms事務所のある大阪・関西も梅雨入りし、徐々に夏の足音が近づいてきています。Ms事務所が夏バテしないように植えたゴーヤもすくすくと育っています。

さて、今回宿泊体験頂いた方は北沢建築さんの住まい手さんです。Ms日記にも登場していてご存知の方も多いかと思いますが、北沢建築さんは胡桃山荘を施工してくれた工務店さんで、胡桃山荘から「徒歩10歩」のところにあり、胡桃山荘にも住まい手さんをご案内可能な立地です。


(以下、文章・写真ともOさんから頂きました)

今回の宿泊は北沢建築さんへ新築を依頼した時に、Jパネルを屋根の野地板と一階の天井に使う設計で、実物があり胡桃山荘を見せて貰いました。「良ければここに宿泊体験出来ますよ」と言われたのが切っ掛けでした。

ゴールデンウイークの中日はまだ伊那谷は朝夕が寒く暖房が必要な時期です。

17時頃から暖炉を炊き始めました。思ったより早く部屋全体が暖かくなり夜には暑いくらいになりました。これは個人的に杉には保温力があるのではなど、全体をJパネルで仕上げている胡桃山荘は、その効果は抜群に発揮されているななど勝手に思いました。

目的の新築に関して胡桃山荘から何かを参考にしたく色々中を細かく拝見しました。一番気に入ったのはお風呂です。

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これが入ってみてまた気持ちが良く、木の触った感触は柔らかく雰囲気が高級旅館のようで家のタイル風呂とは違うので感激でした。しかし我が家にはこれを採用することは・・・・無理です。

また、手で触るより足で感じる方がより分かると物の本に書いて有ったので、入って直ぐ裸足になり床の感触を確かめました。感触も見た目も柔らかくて温かく人の体温を返してくれているのかなと思いました。


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胡桃山荘には名栗加工など色々ありましたが今回我が家が採用するのは、八角の大黒柱を設計の中に盛り込もうと思います。

以上、Ms建築設計事務所様及び北沢建築様宿へ宿泊させて頂き有難うございます。

(以上、Oさんからの感想)

Oさんの新たな住まいにも大黒柱が計画されるようですね。

八角の大黒柱は、胡桃山荘だけでなくMsの物件にはよく登場します。八角形という安定感と存在感が魅力です。胡桃山荘は杉の八角ですが、栗やセン、キハダといった広葉樹の場合もあります。Oさんの住まいにはどんな八角柱がお迎えしてくれるのでしょうか。

薪ストーブが活躍する季節は終わりましたが、初夏の胡桃山荘もお勧めです!
 
 

宿泊体験の感想~胡桃山荘の3つの顔~ :2013年5月17日

(以下、文章・写真ともUさんから頂きました)

4月28・29日に宿泊させていただいたUです。私は設計者の卵です(31才)。これから設計者として木の住まいを本格的に勉強していきたいと思い、Ms建築設計事務所に伺ったところ、三澤様に胡桃山荘への宿泊をすすめていただきました。

半分は私の勉強、半分は家族サービスを目的に、私・妻・息子(4才)・両親の計5人で、名古屋から車でお邪魔いたしました。薪ストーブに夜8時に最後に薪を入れたところ、朝6時の室温は15℃でした。(外気温は3℃)

【昼と夜、そして深夜】

胡桃山荘には「昼と夜、そして深夜」。3つの顔がありました。

昼。

昼の胡桃山荘は外を向いておりました。主役は、2本の栗の木。キーワードは、一直線。

私たちはほとんどの時間を窓辺で過ごしました。

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私は、1階のベンチクッションに荷物を置いて、そこで昼寝をしたのですが、目を覚ました時にみた風景がとても印象に残っています。5人の家族が一直線上にいました。

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私はベンチクッション、父は低座椅子、母は窓の内側、妻はテラス、息子は外。その奥に2本の栗の木。そのまた奥に仙丈ヶ岳。昼は、一直線。ベンチクッションから仙丈ヶ岳までがひとつにつながって、ゆっくりと広がっていくような、ああなんていい気持ち。奥行きのある自然。それが昼の顔でした。(ベンチクッションから、2本の栗の木まで約25m)

北側に小さく寄せた建物配置、足をのばせるベンチソファとテラス、思わず腰かけてしまう2階の胡桃のベンチ。(天井の低さ!桁下まで2FL+1615mm)それらはしっかりと2本の栗の木を見据えておりました。

あくる日、主役の2本の栗の木を見に行くと、隣の敷地に植わっており本当に驚きました。胡桃の木から2本の栗の木まで約32mのパノラマモードの写真です。

昼④

夜。

夜の胡桃山荘は内を向いておりました。主役は、チークのテーブル。キーワードは、円。

私たちはほとんどキッチンで過ごしました。夜の主役は、丸みがかった台形型のチークのテーブルでした。寝る前に撮った キッチンの様子です。

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小さく円を描くように、テーブルのまわりに椅子が集まりました。夕食も、息子を寝かせた後の大人のおやつタイムもここで。昼とうって変わって、近い距離。濃密な時間。写真もうまく撮れません。テーブルのまわりは、一段下がった床。(FL-180mm)天板の高さは680mm、男の椅子の座面高さは350mm。脇に、8角の大黒柱と6角の変形柱(栗)が控えている。

夜は円。

6m×6m平面の、さらにその約4分の一。直径3mの小さな円に集まるわたしたち家族。それが夜の顔でした。トイレの黒漆・ 名栗加工の内壁も、満月に浮かび上がる照明も夜向けでした。

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そして、深夜。

深夜の胡桃山荘は、どこにも向いておりません。主役は、8角の大黒柱。キーワードは、真ん中。

眼鏡を外し、疲れた目をこすりながら階段を降りていくと、キッチンの灯りを背景に、太い影。深夜の主役は、8角の大黒柱でした。縦に細長い影が、微妙に色を変えながら8角をなす。

深夜は、真ん中。

なんて静かなんでしょう。思わず寄りかかってしまいました。寄りかかったあと、両の腕で大黒柱を抱きしめました。柱を抱きしめた自分に驚きましたが、抱きしめた柱が、ちょうど私の両の腕の輪に、すっぽりとおさまる太さになっていたことに、いっそう驚いてしまいました。大黒柱の円周960mm。(コンク リートの電柱とほぼ同じ)私の腕の輪の円周1200mm。深夜に際立つ存在感。8角の大黒柱は、どこも向いていないようで、家の真ん中から、8つの方向をじっと見ていたのかもしれません。小川のせせらぎだけが聞こえてまいりました。

昼と夜、そして深夜の胡桃山荘。

夏と秋と冬も、ぜひお邪魔させていただきたいです!

ありがとうございました。

(以上、Uさんからの感想)

宿泊体験することで胡桃山荘の"3つの顔"を感じられたUさん。数時間の滞在時間だけでは体験しえないことかもしれません。これまでの住体験によっても人様々な印象を持つのではないでしょうか。マンション住まいの人にとっての木の住まい、木の住まいに住み続けてきた人にとっての新たな木の住まい等々。是非また別の季節にも宿泊して胡桃山荘の"他の顔"をさがして頂ければと思います。