千里山の家 -改修工事-

棟上げからちょうど4ヶ月が経ち、千里山の家が竣工いたしました。

住まい手は雑誌を見てMsのことを知ったとのお話をお聞きしています。偶然にも同じ吹田市内に位置するMsを見つけたところから今回の改修工事がスタート(ご縁)です。

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前回Ms日記報告と同じアングルからです。既存構造材を活かしながら構造補強を行い、大幅に耐震性能をアップさせています。そして約50年前の建物ですから、改修前の温熱環境はもちろん無断熱状態。高性能断熱材を十分に充填し気密(防湿)シートと併せることで、真冬(2月頃)でもエアコンを使用せずに室温15度を確保するレベルまで引き上げています。

参考値:UA値 3.70W/m2K → 0.64W/m2K、Q値 10.17W/m2K → 2.12W/m2K

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今回は改修工事のため真壁仕様ではなく、大壁仕様を主体とした空間になっています。天井は赤味を揃えた杉板が美しいです。

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シエスタソファはMs定番カラーを気に入っていただき、赤色を採用しています。ブランケット類をソファ下部に仕舞うことができる引出付きです。

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キッチンは引出し収納の量や大きさ、タオルバーの巾・高さ・径まで細かい部分まで全てヒアリングを行い、住まい手の使い勝手に合わせてカスタマイズ。ステンレスとキッチンパネル(白)の組み合わせがすっきりとした印象となっています。

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屋内物干室は一部増築(4畳程)です。こちらも住まい手の身長に合わせて物干竿受けを取り付けました。現在の仮住まいでは手が届きにくいのだとか・・・そのため通常より低めの高さにしています。雨の日も気にせず干すことができるため、今後の活躍に期待です。

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玄関ホールではケヤキの八角柱がお出迎え。リビングへと続く李朝風引戸はMs定番の一つとして空間にアクセントを与えてくれます。階段下が空いているのは・・・もちろんルンバ君の通り道です。

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2階の勾配天井は全て垂木・Jパネルが現しとなり、木の香りが心地良い空間です。DSC_0587

換気窓を設け、夏の暖気をこちらから排出します。近年の暑さを考えるとマストな設備です。

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今回寝室の床板にはサワラを使用しています。程よい堅さと柔らかさを併せ持ち、誰でも裸足になりたくなる足触りは最高です。鳥取大山まで検品・仕分に行き、良材~並材まで使用する場所に優先順をつけることで満遍なく張っています。

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新旧の対比です。既存建物下屋部分が斜面(道路側)に近接して建っていたため、大きく減築をしています。そのため改修後の外観はすっきりとしたカタチに変わり、構造体(架構)も整えられました。下屋の上に載っかるようにして設置されていたベランダは雨漏りにより構造材・内部天井は朽ち果て被害は甚大でした。改修後は吊バルコニーとして再生し、軒下に取り込むことで雨からも守っています。

50年大切に守り、繋いできた住まいをさらに50年先まで繋ぎます。これこそ住宅医の仕事と言えます。

スタッフ 中根

三澤家の朝食

三澤家の食事の量は何度かブログでUPさせていただいてます。

8月に入って日の出が少し遅くなってきていますが、私の起床は常に3時、4時です。前夜、スタッフがその日の図面を私の机に置いて帰ります。それを私が赤のペンシル太字で訂正してゆきます。約1時間後、それぞれのスタッフの机の上には赤ペンチェックしたものが並びます。時には過激な文章が・・・。ここには書けません。(笑)


リラックスするために早朝風呂は私の日課です。6時前に戻り、おもむろに朝ご飯にかかります。早々と「まったけ(松茸)ご飯」です。スタッフの分もきちんとおすそわけをつくってありあます。ここ5~6年は朝食は私がつくります。三澤家の朝食は朝3時、4時から仕事場に入っているため一般家庭の夕食のボリュームです。朝からけっこういただきます。


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松茸ご飯、揚げ・鶏肉のだし汁です。風味があります。5合炊きましたが全く残っていません。全くスタッフ食べるのは二人前です。(スタッフの仕事量は・・・。です)苦笑


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事務所のグリーンカーテンで植えてあるゴーヤの収穫です。カボチャスープと一緒です。

 

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大阪南部の阪南市で改修の仕事をしています。魚屋さんで「したびらめ」を買ってきて、トマト・オクラのあえものサラダと一緒にいただきます。

 

Msは朝、スタッフが8時には全員揃っています。朝一番がその日の仕事のすべてを物語ります。ある設計事務所のパターンは、だいたい朝10時以後の出勤の所が多いようです。そこから工務店に仕事の段取りのTELをしても、もうすでにその仕事は終了しています・・・。

仕事が後の祭りにならないように、朝一番から、現場で働く大工職と同じ目線で仕事することが大切なのです。

 

三澤康彦

サワラの検品【鳥取県大山】

Msの得意は、何といっても木材を全国の林産地から発掘してくる能力です。

木造住宅の設計者は、基本設計・実施設計の図面を描き、木造建築を得意とする(?)工務店に施工を依頼します。それが普通です。当たり前です。しかし、Msは全国の林産地の仕事を熟知しています。Msでは、木材のほとんどを支給しています。

最近は、「地産地消」という言葉を聞きます。「川上から川下へ」という言葉も耳に心地よく聞こえますが、そう都合良く、近くにいけば木造住宅の部材となる良材を供給してくれる産地はありません。普通の木材はどこにでもあります。どこにでもある木材を普通に使用している産地のものを、Ms三澤は使用しません。

「エクセレント」良材でお値打ちなものでなければいけません。設計のデザイン、耐久性、断熱性能が優れているのと同格に、木材も優れたものでなければいけません。

それゆえ、Msは得意な木材を供給できる産地のものしか使用しません。木材はすべて私の眼識を通ったものしか使用しません。工務店に木材を支給します。「この木材で工事してください」と、木材を吟味することも設計行為におけるデザインです。

 

鳥取県のレングス(Jパネルの製作工場)の近くでも、サワラは出てきます。

16㎥ほど私が買いました。【原木購入】  原木を買って、製材・人工乾燥・本実加工します。

 

この分量、約10%がゴミとなります。(ゴミといっても、チップ材として利用できますので・・)

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1枚1枚、検品してゆきます。(写真はMsスタッフ)

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ロットごとにまとめてゆきます。

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(ア)15mm フローリング用_節の少ないもの、多いもの

(ア)12mm 壁用 などを含めて、一枚一枚の木材をすべて自分の目で確かめながら、これからの住宅用の部材としてストックしてゆきます。

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三澤

尼崎市南塚口 T邸新築工事進捗

 

尼崎で進行中のT邸新築工事の工事進捗をご報告いたします。

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阪神大震災後、尼崎の地に移り住んだ住まい手のご両親。

月日が経過し、家族を得た住まい手のTさんはその土地に新たに居を構え

住み継ぐことを決意されました。

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1月23日、寒空のもと行われた地鎮祭の後、構造材の検品へ住まい手さんと

一緒に向かいました。

今回構造材を発注したのはMsお馴染みの伸栄木材

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住まい手さんと製材所を繋ぎ、住まいのルーツに触れていただくことも木の家ならでは

一つ一つクリアしながら建てられていく建築のプロセスに触れていただくことで、

住まいに対する愛着や信頼が増していくのだと思います。

今回揃えていただいた材料の中でも屋根垂木に使用する芯去り材は特に見事でした。

その一本一本を大工棟梁と共に見ながら行う木配りも、もちろん行っています。

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木配りを終えた構造材はプレカット工場で加工がおこなわれ、続いては建て方です。

3月11日、12日に行われた建て方は天候にも恵まれ、順調に進みました。

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今回施工いただいているのは堺市のコアー建築工房

Ms物件を何棟もお願いしていることもあり、大工さんは慣れた手つきで予定通り

2日目にして雨養生完了しました。


そんな大工さんたちの労を労い、後日上棟式を開いていただきました。

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現場で直会を頂きながら、自己紹介と住まいへの思いを順番に語っていきます。

大工さんの人となりが垣間見え、和やかな会となりました。

現場は更に進んでいますが、次回更新時にご報告させていただきます。

スタッフ:戎野

MOKスクール吉野ツアー

5月21日、MOKスクール春の林産地バスツアーで奈良県吉野を訪れました。

はじめて吉野を訪れる方も多く、三澤から吉野材に関する説明を聞きながらの出発。

ツアー日和ともいえる五月晴れに恵まれ、車内では楽しみとばかりに話が弾みます。


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まず訪れたのは、阪口製材所のなかにあるモデルハウス「吉野サロン」


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小屋組みに使われた吉野材の美しさに目を奪われます。

平屋ながら開放感のあるすっきりとした印象のモデルハウス。

ツアー参加者は目を皿のように隅々まで見入っていました。

吉野杉の他、キハダ、コウヤマキ、ケヤキ等、様々な樹種が随所で使われています。


モデルハウスのすぐ横にあるストックヤードの見学。


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阪口社長自ら、案内して頂きました。

天日に晒すことで黒くなった木材は「よく乾いた」状態で

「真っ黒い木を使ってください」という社長の言葉からも、天然乾燥にこだわる

阪口製材のスタイルが表れています。

表面を数ミリ削ると、再び綺麗な木地があらわれます。

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このように乾燥を終え、すぐに使える乾燥材が常時50~100棟分あるのだそうです。

困った時も頼りになる阪口製材所の強み、その一端に触れることができました。


さて、続いては川上村にあるスギ林の見学です。

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日本三大美林に数えられる吉野の山林は、日の光が山肌まで落ちてきて明るく、

とても清々しい印象です。

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中でも200年生ともなると、その迫力からは神々しささえ感じます。

人の手のひらと比べても、その大きさがよくわかります。


この山林を案内いただいたのは、県森林連合会の上田さん。

ここ川上村で、山の手入れを50年以上続けられているスペシャリストです。

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「木は全部ちゃう(違う)。木は人に合わせるために育っているわけじゃない。

人が木に合せてあげないといかん。」

熱のこもった話に引き込まれ、胸を打たれました。


その後も五條事業所(阪口製材所)の見学や座談会を通じて

とても有意義な意見交換が行われ、ツアーは無事終了。


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実際に山まで行ってはじめてわかることが多く、山にかかわる方々の生の意見から

たくさんの学びを得ることができました。

ありがとうございました


スタ ッフ:上野