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夏の一日~「谷中岳花」のメンテナンスにうかがう。

8月1日 東京事務所のMsスタッフ酒谷明日香と、今年1月末にお引き渡しをした2世帯住宅 「谷中岳花」にメテナンスでお訪ねしました。すでに、施工した持井工務店さんの大工さんや電気屋さん、そして監督の苫米地さんも来ていて、作業中でした。

住まい手さんの悩みは、ステンレスのお手入れ。バイブレーション仕上げは一番手入れしやすいはずでは?と スタッフも真剣に拭いてみています。

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メンテナンスに伺う前後、住まい手のOBさんにも、使い勝手やお手入れ方法について聞き取り調査をした彼女ですが、
「今回のことで、ステンレスのことをかなり勉強できました。」
住まい手さんに教えて頂くことが多いものです。
これらが経験になっていくのですね。

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1階のお母さまYさんの台所の手元が暗いとのことで、棚下灯を追加しました。
「クレームをアイデアで前よりも素敵に変えてしまう天才!」と(三澤文子が)豪語して始めた手直し工事に、Yさんも満足してくれたようです!(良かった。)

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1階の足元は引き渡し時に比べ緑がしっとり、イキイキしています。これは園芸好きのYさんが、ご自分で植えたとのこと。いいな~ 憧れます。

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6.JPG私がデザインした1階リビングダイニングの暖簾のロゴも、花が好きなYさんのために考えたものです。

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さて、メンテナンス工事も終わり、おいとまします。

「今回6ヶ月メンテナンスでした。次回は1年メンテンンスで、2月ころになります。」との苫米地さんの説明。

私たちMsは この夏の室内の温湿度を測定して、秋になったら、その報告と、この夏のエアコンの稼働状況や光熱費について、「住まいかた」のご相談に伺います。

三澤文子

フリスビー漆塗装

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キサブロウ沖本雅章さんが古民家の物件で使用するちゃぶ台を納品に来てくれました

Msでは、ちゃぶ台と呼ばれていましたが、沖本さんは「フリスビー」と名付けた様です。

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気持ちのこもったモノには自然と名前が付くのですね。

このフリスビーは打合わせの結果、Msで漆塗装をする事になりました。

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黒い部分(杉)は黒弁柄で下色を付け、天板(堅木)は生漆の色を生かした仕上げとします。

色の見切りはマスキングテープを使用しキレイに塗りわけが出来ました!

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阪南市にMsの漆工房があるのですが、今回は数が少ないのでMs事務所の駐車場にムロを作り漆塗装を行なう事にしました。(Msスタッフは、色々な場所でムロを作って漆を塗っている事があるので、事務所にお越しの際はご注意ください 笑)

今回もしっかりと加湿が出来るムロが出来ました。漆は湿度と温度を調整して乾燥(硬化)させます。

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フリスビー(ちゃぶ台)は両面に漆を塗ります。

漆は乾燥を待ってから、塗り重ねます。しっかり乾燥した上に漆を塗る為には時間がかかります。

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今回の漆塗装は塗りに3日

さらに1日、高い湿度で乾燥(硬化)させ

倉庫の中で10日間、湿度を与えながら保管します。

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猛暑の中での漆塗装でしたが、良い仕上がりになったと思います

「フリスビー」使っていただけるのが楽しみです!

Msスタッフ新井

温熱改修「ミノオのいえ」のご紹介~畑拓さん撮影の写真お披露目その2

昨年12月の末に完成した「ミノオのいえ」 断熱改修を行ったお住まいです。
先ごろ、やっとHPにアップしたしましたので、畑拓さん撮影の写真お披露目第2弾としてご紹介したいと思います。

「ミノオのいえ」は60歳代のご夫妻のお住まい。ご主人は物理学者で教育者、奥様も教育者です。
寒い家を何とか暖かくしたいとのご相談があり、インナーサッシを入れる程度のイメージだったお二人に、本格的な温熱改修をお勧めしました。

住宅医の行う改修方法にのっとり、まずは詳細調査、温湿度計測も行った上で、現況の温熱性能を把握しました。そして目指す性能値設定。このような設計プロセスに、ご主人が興味津々。一方、インテリアや材料選定では奥様が主導権発揮と、役割分担がしっかりされていて、何事もスムーズに進めることができました。

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2階建て鉄骨造の外観は全く手をつけず、内部から断熱材を入れての温熱改修なので、間取りはほとんど変わりませんが、インテリアは一新しました。
玄関は曲線のついた大きな敷台をおいて、土間の奥行を深くしたことで、同じ面積の玄関でも、とても広く感じます。

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玄関の敷台は、Ms定番のタモの巾はぎ板にナグリ仕上げの上、漆塗りです。(塗り:Msスタッフ久保亜弓)

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写真正面、玄関の窓は既存アルミサッシをそのまま使用することにして、樹脂ガラスの片引き障子をつけてイメージ一新。そんなことで、少し寒い空間になる玄関は、玄関室として、冬は区画することが出来るように廊下との間に引き戸を設けています。

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また、緩やかで上りやすい階段に改修することも、もう一つの目的でした。
2階にある寝室や、使用頻度の高い各自の書斎への上り下りが、当分続くからです。
そのために 段数を増やす必要があり、そんなことから廊下のつくりも少々かわりました。
円弧の壁もそのためですが、柔らかい曲面の壁が、魅力ある廊下に変化させたのではないかと思っています。

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リビングへの入り口から振り返ると、階段の1段目とその先の玄関室が見えます。

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リビング・ダイニング・キッチンはワンルームです。
広さは以前と同じですが、床は栗板、天井は赤味の杉板と、ふんだんに木材を使用していることから、温かい木の空間に変化しました。
テーブル・椅子も、永田健一さん(ZOO)につくってもらっています。

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階段を上がった正面には、絵を飾る壁を。スポットライトも用意しました。
その右手はトイレです。思い切って欄間が大きなFIXガラス。トイレの杉板勾配天井か良く見えます。


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既存の鉄骨柱は、漆塗りしてこれも名栗加工した栗板で巻いています。手すりは杉板でつくり、着色するつもりでしたが、「素地のままも良いね。」ということになりました。

この冬は「とても暖かかった!」と大変喜んで頂きました。
温熱改修は、ビフォア―・アフターの評価が目に見えて解り、このように、とても喜んで頂けることが、何より嬉しく、やりがいのあることです。

写真:畑拓

文章:三澤文子

春風の家1年メンテナンス+ご近所メンテナンス

7月、春風の家1年メンテナンス+ご近所メンテナンスに伺いました。

今回は木の家メンテナンスについてご紹介させていただきます。

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春風の家の植栽が生き生きとしています。
住まい手さんより「季節ごとにお花が咲く様に考えて下さったので、楽しんでいます!」とお聞きました。

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コアー建築工房の監督大谷さんが、オーニングの角度調整を行なってくれました。
事前に角度の調整方法を調べてくれていたので、当日スムーズに調整を行なう事ができました。


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こちらは、玄関の式台です。
Msスタッフで漆を塗りましたが、よく見ると養生テープの跡がありタッチアップを行いました。
足が直接触れる場所なので燥していない漆に触ってしまうとカブレが心配。その為、今回は漆を使わずに弁柄で色を付けた上に透明のクリアー塗装でタッチアップを行いました。


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1年メンテナンスの日に洗面所の立水栓のゆるみが見つかりました。
別日に、大工さんが水漏れ箇所の確認をしています。


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こちらは場所が変わって、春風の家のご近所にあるK邸の建具調整です。
建具屋の平尾さんが春風の家とK邸の建具の調整に寄ってくれました。
動きにくくなっていた木製建具が快適に動く様になりました。

春風の家とK邸の近くに、築5年目のSさんのお宅があります。
こちらも春風の家に寄った際にお伺いしました。
まずは目視にて白蟻が来ていないかチェックをしました。
Msの家はメンテナンスがしやすい工夫されているので、白蟻の確認も行いやすくSさんに白蟻の見分け方、見る時期や場所などお伝えいたしました。

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こちらは外部のデッキ(ヒバ)塗装はしていません。きれいなシルバークレーになっていて問題は無いのてすが、一部に緑色の藻が生えている場所があり藻を落とすメンテナンス塗料や木部の塗装について相談をさせていただきました。こちらはS邸のご主人が塗装メンテナンスを予定されるとの事、これからの猛暑を避けて秋頃の塗装をお勧めしました。

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写真左:塗装に便利なグッツです(上から時計回りに塗料を入れるバケツ、塗料の保存に便利な小瓶、養生用のマスカー、塗装をしない場所にメリハリをつけるテープ、ビニール手袋、ハケ、コテバケ、コテバケのスポンジ、古布)全てホームセンターで購入出来ます。 

写真右:メンテナンスファイル、メンテナンスBOX

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建てた後もちょっとしたメンテナンスをする事で、家が生き生きとします。
分らない事はお気軽にお尋ねください。


Msスタッフ 新井

豊中和居庵のご紹介 ~ 畑拓さんの写真お披露目

5月の中旬にカメラマンの畑拓さんが来阪し3住宅の写真を撮ってもらいました。それらが、やっとこのたびMsのHPにアップされました。

その中から、今年4月に竣工しました「豊中和居庵」のご紹介をいたします。
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写真左手が 豊中和居庵。右手は21年前、1998年竣工の三澤康彦設計T邸です。和居庵の住まい手Yさんが、今まで住んだ大きな家を解体して、小さな家に建て替える方針を立て始めたころ、「そういえばお隣の家がちょうど希望の大きさぐらいかもしれない。」と初めてお隣の家の中を見せて頂いたそうです。 その時の木の家の印象の良さが心に残って、なんとMsにお声をかけてくださったのです。
YさんがMsを訪ねてくださった時には、すでに三澤康彦さんは亡く、三澤文子が設計をさせて頂くことになりました。三澤さんが生きていたら、さぞ喜んだことでしょう。


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施工は 大工の沖本雅章(キサブロウ)さんです。沖本さんとの出会いは、橘商店の橘さんがご縁、そして当時、豊中在住であった沖本さんを、住まい手のYさんもとても気にいられて、施工をお願いすることになったのです。とてもベーシックな小さな木の家を丹念につくって頂くことができました。


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間口は2間半とスリムに見えますが、東からみれば変形切妻の大屋根です。写真右手に全面道路があり、道路寄りに玄関が見えます。玄関ポーチはそのままスロープでリビングのテラスまで続きます。
2階の外壁は金属板(耐磨カラーGL)横葺きですが、東の庇の下は、皮をむいて中身が現れたかのように、無塗装の杉板が肌に近い色味に見えています。


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大きな庇のあるスロープテラス。なんともおおらかな表情だと思います。


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まずは玄関から。
今回アプローチは階段を使わずに全てスロープを徹底したために、玄関は2段のステップが出来てしまいました。 でもそこには名栗仕上げで漆塗りの敷台があり、最近のMsの定番スタイルのシックな玄関スペースになりました。ここに段差が2段つきましたが、アプローチテラスによって、リビングへは段差少なく中へ入ることができています。


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栗の床板や廊下からリビングに続く桧板、杉の腰壁と栗の見切り。
柱はYさんの取り壊した家から救済した床柱を沖本さんがナグリ加工をして、Msスタッフが漆塗りをしたものです。


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壁、天井は赤身の杉材。とてもいい色です。
正面の板の張り方も個性的で、下駄箱の天板が切れたところから、白太と赤味の板がツートンに張られています。おそらく材を見ながら考えて選んだんだな・・・と、沖本さんの意図を探るのも楽しいものです。


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廊下からキッチンを通りリビングへ。吹抜けのリビングは、外観の屋根の形どおり、南に向かって低くなり、リビングの先に見えるYさんの書斎兼寝室の桁高は、丁度いい高さになっています。
天井垂木(75㎜×180)も赤身の芯去り材、2面無地で色がまとまっています。

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東に開いた窓は、テラスへの出入口でもあります。手前のベンチソファーに座って見える外の景色は、目線の先に空いた雪見障子の仕組みを使った庭見障子。
「できれば桜の木を植樹してほしい。」と、訪ねるたびにYさんにお願いしています。


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リビングの西は浴室から洗面脱衣、衣類収納、そして南の洗濯室に続く裏ルートがあります。こういう収納+家事空間がしっかり出来ていることで、日々の暮らしが美しく保たれるのです。


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2階は息子さんの空間。天井高さを抑えた空間はきっと落ち着いた居場所になるはずです。


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2階の寝室から見下ろすリビングダイニング。
東のテラスとのつながり、高窓からの予想通りの適切な採光を得ることも確認できてひと安心。これから真夏の暮らしが始まります。予想通りの温湿度になるのかどうかケアーをしていこうと思います。
すごしやすい小さな木の家。思いやりのある住まいづくりが実るのかどうか、今後も見守っていきます。

写真:畑拓

文:三澤文子

<豊中和居庵 過去の記事もご覧ください>

1.豊中和居庵 木材検査の様子「木材検査でバトンリレー」 

2.豊中和居庵 手刻みの様子「大工さんと仲間達」 

3.豊中和居庵 JパネルDボルトでのY邸の建て方の様子「"手刻み"の木の住まい~中間報告」 

4.豊中和居庵  「竣工しました!」

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