木の住まいをデザインする建築設計事務所

Ms日記

伊丹市T邸、木材検査に行ってきました。 :2015年10月16日

田んぼの稲穂が黄金に色づき、稲刈りの風景が各地で見られる季節となりました。
 
伊丹市の新築住宅T邸。35坪程の平屋建てです。
昨年12月から計画が始まり、来週からいよいよ工事が始まります。
 
今日はMs日記でもおなじみのプレカット工場(株)コウヨウさんへ行き、プレカットの打合せと木配りを行ってきました。
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今回の担当していたいたのはコウヨウの池山さん。
施工はコアー建築工房さん。現場監督の貝渕さん、棟梁の渡利さんも集合し、接合部や屋根納まり等の詳細を打合せしました。
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構造材は和歌山県の伸栄木材さん。
和室廻りの化粧柱等大変綺麗な材を揃えていただきました。
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梁の木配りをしています。節の有無や木材の色目を見て番付けをしていきます。
梁の背・腹は渡利棟梁に判断していただき、背を上にして材を並べています。
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T邸、少し過去の様子もご紹介させていただきます。
地鎮祭は住まい手さん主体でご準備いただき、お浄めの場所はご主人の手づくりです。
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土地の神様に工事の安全を祈願します。
 
下は木材検査の様子です。
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含水率の計測中。含水率はあくまで目安ですが、含水率が30%以上の材は乾いている材に交換していただきます。
 
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担当していただいた伸栄木材中谷さん。いつも丁寧にご対応いただき、ありがとうございます。
大変綺麗な材をたくさんご準備いただきました。
 
組みあがるのが楽しみです。
 
スタッフ佐治
 
 
 
 
 

大阪府吹田市-デイサービス施設 工事進捗 :2015年10月 1日

前回、地鎮祭までをご報告させていただきました大阪府吹田市のりぼんデイサービス施設

現場では着々と工事が進んでいます。

まずは基礎工事。

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平屋に限りなく近い規模のため、基礎の施工範囲は比較的広くなっています。

夕立の多い夏場のコンクリート打設であったため途中ヒヤヒヤする場面が何度もありましたが

無事、綺麗に打設することができました。

脱型後、基礎の表面に抗酸化リバースコートを塗布しました。

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基礎断熱工法とOMソーラーを採用している本物件。床下から吹き出す暖気をより

清浄な状態にし、免疫力が落ちたご老人の方によりよい空気環境の中で過ごして

いただけるよう考えています。

炎天下での塗装作業は普段行う屋内の塗装とは違い、過酷で大変な作業でした。

三重県コウヨウから構造材が届き、建て方へと予定通り進みます。DSC_1775

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途中、暑い中での作業をMs三澤がスイカを振る舞い、大工さんを労います。

スイカはあっという間に完売。日本の夏はやっぱりこれですね。

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デイサービス利用者が日中過ごすデイルームは北側に面して配されています。

北側に設けられた大きな開口からは、歴史的地区に指定されている木造家屋群の

瓦屋根と緑が一望でき、安定した北側採光が得られる心地よい場所となります。

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建物の大きさを抑え、周辺に圧迫感を与えないよう配慮しています。

今年は台風の 発生が多く、連続して晴れた日を狙うのが困難な状況でしたが、幸運にも

天候に恵まれ、お盆前までに棟上げできました。


お盆明けの8月24日に上棟式を行いました。

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「千歳棟~万歳棟~永々棟~」の掛け声に合わせて大工さんが槌打ちを行います。

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式後は場所を移し、ご厚意で直会を開いていただきました。

ライフサポートりぼんの皆さんの溢れるエネルギーを分けていただいたような

楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

大工さん一人一人の顔と名前を憶えていただき、現場がより近くに

感じていただけたことと思います。


さて、このりぼんデイサービス施設は前回のMs日記に上げさせていただきましたが

森林整備加速化・林業再生事業」にノミネートされており、大阪府産材の積極的な

利用と普及に努めてまいります。

Ms三澤が主宰するMOKスクールの受講生を中心に、構造見学会を開催しました。

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普段実務で設計・施工に携われている技術者の方々が受講するMOKスクール。

それだけに見学会では、座学ではわからない細かな納まりや断熱の考え方、

構造材の架構と木材の見せ方など、マニアックな内容で、濃厚な時間となりました。

竣工見学会も開催予定ですが、隠れてしまう部分にも多くの設計における工夫や精神に

触れることができるので、皆様方それぞれ何かを得て帰られたことと思います。


竣工までにはまだまだ多くの工事がありますが、工事進捗等はMs日記で随時

更新していきたいと思います。


スタッフ戎野

 
 

Ms MSD木材棚卸 :2015年9月11日

前回の三澤の日記をお読みの方はご存知かと思いますが、

Ms、MSDでは様々な木材をストックしており、定期的に木材の在庫監理を行ないます。

本日は東大阪の倉庫にて4名で朝から木材の整理と管理作業です。

まず高く積まれた木材をリフトでおろし床に並べます。

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樹種ごとに分類された木材が倉庫一面に並び、木材の寸法をチェックしながら在庫表と照らし合わせながらの作業です。周囲は木材の香りがし癒されます。

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木材の香りには色々な効果があると言われていますが、私(スタッフAは)檜の香りが好きです。Ms、MSDの建築現場や木材倉庫に行くとよい香りが嗅げます。(香りだけでは無く三澤の厳選した木材に出逢えます)

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倉庫の外にはこれから使用する木材が並べられました。立派な素材です!

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倉庫で管理している様々な樹種を先輩から教わりながら手際よく作業が行えました。

倉庫の木材も整えられ無事木材棚卸が終了しました。

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スタッフ新井

 
 

今日から9月です :2015年9月 1日

8月初めの熱帯夜が一週間以上も続き、ヘトヘトになりながらベッドに倒れ込むという日常が続いたので、残暑がどうなることかと心配もしていましたが、台風がつづけて日本列島に近づいたせいか急に秋めいてきました。Septemberです。

Ms、MSD共に工事が始まってきたので、MOKストックヤードにたびたび行ってはこの広葉樹はここに使用する・・・と1本1本嫁入先を決めてゆきます。

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大阪南港平林に1ヶ所、東大阪市に1ヶ所、あとはそれぞれの製材所にもあり、リスのどんぐり隠しであの木材は一体どこへ行ったかと台帳にはもちろん記入してありますが、時々ポロポロと忘れてしまって行方不明のものもありそうです。

このすっかりグレー色になった木材はなんだと思いますか・・・。DSC03860

木材のキング、チークです。それもビルマチークです。この桟積みをよけるとこんな色合いです。

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この木材のチーク、ある住宅のカウンターに使用します。1枚1枚の節色見ながら、集めてゆきます。これも3年以上も前に木材市で購入したレア物です。

これは栓(セン)、樹齢120年物、東北出身です。

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三澤康彦、無類の木材収集家です。出会いの機会があると、迷わず買いです。どこに具体的に使用するのかは別にして今の出会い、次はいつなのかとばかりにやはり買ってゆきます。ここ20年ばかりそんな収集をしていったので、気が付けば30坪の住宅が立派に建つぐらいの金額になってしまいました。

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この右側の柱・梁的なもの、シオジです。製材してからもう20年経過しています。天然乾燥の極みです。シオジはタモ以上に最高級です。W邸に使用します。

場所が変わって鳥取県です。杉3層パネル(Jパネル)を製造しているレングスに打合せと、サワラの原木から製材した外部デッキ、フローリングとして使用する材の検品をします。

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厚さ30㎜のサワラ100枚中10枚くらいは欠損品です。1枚、1枚品質を見ながらこれはデッキ、これはフローリングと分ける仕事がとても大事です。

Msの仕事は木材を全て直営しています。これが品質のよい住まいをつくる秘訣です。

三澤 康彦

 
 

千里山のいえ-詳細調査報告-【吹田市木造住宅改修】 :2015年8月20日

寒蝉鳴(ひぐらしなく)。立秋から10日ほど経って、朝夕の空気がこれまでのそれとは少し違うように感じてきています。とは言っても蝉もまだ頑張って(?)いますし、日中の暑さはまだまだ健在なので熱中症にはくれぐれもご注意ください。

6月末に詳細調査を実施(詳細調査時の様子はこちらした吹田市の「千里山のいえ」の調査報告を先日、住まい手のIさんに行いました。Iさんへ報告する前に行った"プレビュー"の様子をご報告したいと思います。

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プレビューでは調査に参加頂いた皆さんに事前に報告書内容を発表し、担当調査内容について記載内容が問題ないか確認してもらいます。内容の確認はもちろんですが、調査した内容がどのような形式で報告書にまとめられているのかを見ることで、次回調査に参加する際、どのような視点で調査をするべきかが分かり、調査の効率化につながるのです。報告書の記載内容だけでなく、調査員自身のブラッシュアップの意味も含まれている、と思います。

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150頁を超える報告書(添付図面・計算書を除く)を一通り説明を行うと、2時間ほどのボリュームです。発表者は時間配分を意識しながら、Iさんへの報告時に重点的に説明する箇所などを考えながら進めていきます。

内容の確認や不明点などをみんなで議論しながらの説明なので、2時間はかかってしまいますが、訂正箇所などをメモしながら内容の濃い時間があっという間に過ぎていきました。住まい手さんへの報告は1時間程度でまとめるようにしています。議論にあがった箇所などはIさんへの報告までに訂正、差替え作業を行います。

 

が、プレビュー後は懇親会。詳細調査の当日、参加者は各担当調査に夢中になって、なかなか参加者同士の交流がありませんので、プレビュー後にはこのような場を設けることが多いです。調査で大変だったこと、こんな道具があったら良かったなど、貴重な意見交換の場になります。エネルギー補給(三澤文子さんの手料理・お酒)も忘れずに。

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プレビューから1週間後のお盆前にIさんにご報告をしました。もちろんプレビューで議論になった箇所は精査しています。報告書では現在の家の性能を6項目について点数化し、下記のようなレーダーチャートとして表現します。「千里のいえ」は蜘蛛の巣の一部が欠けたようなレーダーチャートを示しています。欠けている部分は「耐震性能」。「千里のいえ」の築年数では珍しくない結果です。現在の基準に比較すると、非常に不安になる数値ですが、"築年数に応じた性能である"ということも合わせてお伝えしておくことも大切です。単に不安を煽るような報告では次につながっていきません。

 IMG_3403今回は詳細調査の報告だけでなく、「千里のいえ」が今後どのような方向性が考えられるのか案も提示しました。元々、調査を依頼された時から改修と建替えで検討されていたIさんには、改修・建替えのそれぞれの場合のプランや予算をご説明しました。お盆休みにご家族が集まるということで簡単なボリューム模型もお持ち帰り頂きました。

(お盆明け)

Iさんから「報告書を楽しみながら見ています。色々家族で話しをし、是非改修で進めたい。」とのご連絡がありました。お盆前に報告を行ったことで、みなさんでゆっくりとお話し頂けたと思います。まず現状を知って、どのようにするかを考える流れが重要です。お医者さんに行って、検査もせず"総合薬"を処方されたらどうでしょうか。適切に判断し、適切に処置を行う、このことは身体も住まいも同じです。

これから「千里のいえ」の改修工事に向けて設計が進んでいきます。またMs日記でご報告させて頂きます。



おまけ)MOK-SOHOのゴーヤはすくすくと育っています。ほんの1ヶ月でこの成長率です!上へ上へと延びて庇まで到達しています。

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(左 写真)7月中旬の様子(中央 写真)8月中旬の様子

ただ、実がならないという以外は順調です。。。皆さんも残暑で伸びきらないようご注意ください。

スタッフ 平賀