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I邸 プレゼン・詳細調査報告会

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

もうすぐ平成も終わりますね。私は平成生まれですので、名残惜しいです。

さて今回は、先日行ったI邸のプレゼンテーション・詳細調査報告会についての記事です。

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先週の金曜日にMs事務所にてI邸のプレゼン・詳細調査報告会を行いました。

今回、改修予定であるI邸は、奈良県にあり、延べ床面積40坪、築32年の木造二階建ての住宅になります。

Msでは改修を行う場合は、必ず建物の詳細調査を行います。

基本的に、以下の6つの項目について、調査結果を「詳細調査報告書」としてまとめています。

・劣化対策

・耐震性

・断熱性

・省エネルギー性

・バリアフリー性

・火災時の安全性

これらの結果をまとめることで、問題点が浮き彫りになり、

改修・改善の提案がより明確にできるようになります。

今回の調査結果の一部ではありますが、床下で断熱材の剥がれや、

耐震に関しては、柱や壁の直下率が低いことが確認できました。

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写真では断熱材がベロっと剥がれ落ちてしまっています。

こうした結果を元に、改修案をつくり、住まい手さんとプランの打合せを重ねていくことで、

住まい手さんの生活スタイルにあったプランへと磨き上げていきます。

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他にも、住まい手さんに協力して頂き、写真にあるデータロガー(温度記録用)を実際の生活空間に一定期間設置し、室温の計測を行います。

この計測データを取ることで、実際の住環境の温度変化はもちろんのこと、住まい手さんがどの程度の室温で過ごしているのかが分かります。

このデータから、住まい手さんが、どの程度の室温が適温だと感じているのかも推測することができ、ひとつの指標にすることもできます。

これらの様々な観点から、より最適な性能・プランを提案していきます。

今後、どのようなプランになっていくのか、乞うご期待です!

以上 スタッフ宮本よりお伝えしました。

冬のMOK道場 1月「伏図・木拾い道場」

MOK道場とはMOKスクール生のための特別講義です。

1月からは「伏図・木拾い」をテーマとして全2回の講義を予定しており

1月17日(木)に第1回目を行いましたので、講義の様子をご紹介します。

講師はMs建築設計事務所の三澤文子です。

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15名定員で募集させていただきましたが、応募人数が枠を超え、最終17名にご参加いただきました。

受講生には、設計事務所、工務店、大工、材木店など多岐の業種の方にお集まりいただけました。

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講義では、なぜMsでは設計者自身が木拾いを行うようになったのか。

また、伏図を書く際に注意すべき箇所。架構へのこだわり方について解説しています。

上の写真は木拾いで、材長拾う際に気を付ける継手加工の話をしているところです。

継手の種類によって、また、手刻みの場合は棟梁の考え方によって継手の長さが変り、それにともない継手・仕口(接合部)をしっかり把握する必要があります。

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では、実際に木拾いをしてみよう!

ということで、現在Msで手掛けている豊中のY邸を題材に木拾いを行いました。

伏図にマーカーなどで色分けをして材料を拾っいます。

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2月の伏図・木拾い道場では、今回題材とした豊中のY邸の見学会と

Ms建築設計事務所で製材店・材木店のゲスト講師をお招きしてディスカッションを行います。

次回もお楽しみに。

スタッフ久保

HP更新~Ms作品事例-三澤康彦作品に「春風の家」がラインナップ

昨年5月に竣工した「春風の家」が、年が明けてようやくHP三澤康彦作品にラインアップしました。2017年5月5日に急逝した三澤康彦ですが、春風の家の設計契約は5月8日(月)に予定されていました。すでに計画が固まり、実施設計も始まりかけていましたので、結果的に三澤文子が実施設計を引き継ぎ、現場監理を担当した住宅です。

敷地は神戸市東灘区。庭がとれるほど敷地に十分な広さが無いため、2階リビングでガレージの上に屋上庭園を造っています。

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東向きの屋上庭園からは、夏の朝のキツイ陽ざしが室内にはいるので、開閉式のテントを設けて凌ぎました。変形の切妻屋根は北側斜線をかわしたゆえの形です。軒裏のJパネルが青空に冴えています。

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転じて夜景。

東道路から3段上にあがってポーチ。トンネルをくぐるように玄関に向かいます。

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玄関ポーチから玄関を見ます。

玄関はコンパクトですが、漆の敷板を効果的に使って印象を良くしました。

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玄関の見返しで、寄った写真になります。

敷板、壁、そして建具と、Msスタッフが漆を塗りました。(Msスタッフになると、漆職人にもなれますよ。)

白木と漆塗の配分が、まずまず上手くいって、床や巾木の御影石の色ともいい感じで調和しています。

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撮影は畑拓さん。なにげない階段まわりのこのシーン。気に入っている写真です。

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2階はワンルームのLDK。東の屋上庭園が明るく鮮やかです。天井は杉の白太材に目地を大きく取って幅狭にと、特注でつくってもらった本実板です。光が柔らかく反射して、まったり感があります。

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棟木を支える2本の栗八角柱。棟木はあえて150㎜巾として、天井板から見えるようにしています。面を大きくとって八角柱と互角に組める無骨さを意識してのことです。

三澤康彦さんお得意のタモの李朝風建具もチラ見しています。(現場では職人さんたちに「あみだくじ建具」と呼ばれているそうですが)

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ダイニングから西のキッチンを見ています。夜のシーンも、天井が照明の光を反射して癒され感を醸し出しています。

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キッチンカウンターとチーク巾はぎ板のキッチンテーブル。

住まい手さんのご希望で、ボーダータイルを使用しましたが、久しぶりにタイル割の図面を描いて(手描きで)楽しかったな。そんなことで、このあたり、特に愛おしいです。

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キッチンは北側家事室につながります。家事室の左(西)が衣類収納と寝室になります。キッチンと家事室に光を落とすトップライトは開閉式で、春風を呼び込むことと思います。

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1階西の奥には4畳半の和室があります。押入れの襖が可愛いですね。これは唐長さんにオーダーして刷って頂いたものです。これは白洲次郎さんと白洲正子さんのご自邸、武相荘の、次郎さんと正子さんのお部屋の間仕切りの襖の唐紙の模様を、正子さん側の模様を地模様にして、その上に次郎さん側の模様を色を付けて重ね刷りしたものです。

京都の唐長さんにオーダーに行った私が、その説明にポーと舞い上がってしまい、独断で決めたもの。幸い住まい手のご夫妻も、大いに気にいってくださいました。

地袋は、シナ合板一枚をそのまま建具にして漆を塗ったもの。上下建具が、いろんな意味でコントラストがあります。

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最後にトイレのご紹介です。

これは1階のトイレ。和室の横でもあり、腰板が漆塗りのサワラ板を張っています。天井は柿渋紙で落ち着いた印象。

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一方、2階のトイレは、優しく和らかい印象。トイレは一人になる空間なのでとても大事な空間、いつも大事に丁寧に設計しています。

三澤文子

Ms年末の2日間~大掃除とランチと打ち合わせ

2018年もあとわずか。Msも29日が仕事納めでした。
仕事納めの前日、28日は大掃除です。寒波が来るとの予報でしたが、Msスタッフみんな、朝からてきぱき動いています。三澤自宅の窓拭きもしてもらった後、待望の経師屋さんが障子紙を貼り替えて、持ってきてくれました。
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この9月の台風で、木製建具の隙間から雨が吹き込み、障子紙がいたるところで剥がれ、しばらくあばら家みたいな状態でした。今年は6月の地震や9月の台風の対応で、てんてこ舞いの工務店さん。それらの事情も分かっていたので、お正月に綺麗な障子が入るのは、あきらめていたぶん、嬉しいことでした。
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大掃除の日は、台所も掃除中なので、いつものスタッフ自炊ができません。それで私が調理して、三澤自宅でランチをするのが恒例です。
毎年カレーのところ、今年は嗜好をかえて、オープンサンド。頂き物のハムなどが並びます。贈ってくださった方々に感謝しつつ、頂きました。
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大掃除を終えて綺麗になった29日は、仕事納めの日。スタッフは自分の席の整理や、やり残した仕事をまとめて、お正月休みに入る準備です。この日も台所は使用せず、スタッフみんなは近くのイタリアンレストランでランチ忘年会。私お勧めのロベルト・カレラ(@千里中央)に予約を入れておきました。
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さて、29日の午後には、住宅の打合せスケジュールが入っていました。
私の娘家族の家の打合せです。今年に入ってから計画を始め、図面も描き進めています。
今日は木材契約を行い、正式に製材所(天竜材のフジイチさん)に材木の発注をします。2019年の5月着工ですが、今の段階で木材の準備をしておくのも、Msの木造設計の特徴です。
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プランも固まり、来年2月末には、工務店さんに見積の依頼をする、といった段取り。
施工は、千葉船橋の持井工務店さんにお願いすることになっています。

ちびっこ連れの打合せは、特にお母さんが集中できないものですが、打ち合わせの横で、どこやらのスタデイ模型を楽しく壊して遊ぶ諒真君(孫)。
子守役の中根君が、上手にあしらってくれています。
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来年は、こんなちびっこの住む木の家の現場が始まります。

三澤文子

「四條畷市の家」基礎改修工事が完了しました。

今年も残りわずかになりましたね。

先日、9月に着工した四條畷市の家の基礎改修工事が完了したので、ご報告します。

詳細調査の様子はこちら⇒「四條畷市で調査を行いました

清祓い式の様子はこちら⇒「四條畷市の家清祓い式を行いました

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こちらは解体中、床と大引き(床の下地材)と撤去したところです。

石場建て工法だったため、コンクリートの基礎はありません。

写真に見えている土台も、腐朽が進んでいたため、ほとんど全ての土台を新しくやりかえることになりました。

まずは既存柱の傾きを直していきます。2.JPG

柱上部から重しを吊り、傾斜を確認しながら柱の根元をハンマーで叩いて垂直にします。

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こちらの柱は、根元が腐っていたため、「金輪継ぎ(かなわつぎ)」という工法で根継ぎをしています。

間に栓を打つことで、新旧の材料が引き合って1本の柱の様に強くなります。

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こちらは既存の柱に土台を差しこみ、「車知栓(しゃちせん)」という工法で継いでいます。

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実は、元々車知栓で土台が組まれていた為、柱にホゾ穴が空いているのを利用して新規土台も同じく車知栓で継ぐことになりました。

木又工務店さんは「手刻み」を行う工務店です。

現場状況も考慮して、最適な継手・仕口を選択しています。

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既存の柱に新規土台を取り付けて、土台の下端で柱をカットしています。

荷重がかかる柱は特注のコラム(鉄製柱)によって、新規土台は鋼製束によって支えられます。

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こちらは新規の杉柱(150×150 八角)を設置しているところです。

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木又工務店の木又誠次さんにより、杉の磨き丸太を加工していただきました。

「ちょうな」で粗削りをしてから、機械にて仕上げていきます。

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すると、節のない綺麗な八角柱が出来上がりました!

柱に埋め込んだDボルト金物は、基礎に埋め込まれて柱と基礎を緊結します。

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アンカーボルトやホールダウン金物(土台や柱を基礎と繋ぐ金物)は基礎を打つ前に土台に固定しておきます。

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その後、鉄筋組みを行います。

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大黒柱の下にある既存の礎石(そせき)は撤去が難しい為、基礎に埋め込むことになりました。

基礎の一体性を損なわない様に周囲を鉄筋で囲います。

鉄筋の量にお施主さんもびっくり!です。

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こちらは配筋の確認を行う木又さん。

木又さんは大工仕事だけでなく、現場管理、設計、経営など多岐の仕事をこなします。

若手大工の育成にも力を注いでおり、四條畷市の家では7年間育てた若手の大工さんに棟梁を任せ、木又さんは管理者として現場を統括しています。

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配筋検査の後、ベースコンクリートを打設しました。

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こちらは土台を上から見たところです。

土台の右側のみ型枠との隙間が広く空いているのがわかるでしょうか。

土台を設置した状態で基礎を打つ場合は、土台がコンクリートを流す隙間を塞いでしまいます。

そこで、巾15cmの基礎を片側に5cm広げて、巾20cmの基礎とし、コンクリートを流し込む隙間を確保しています。

立ち上がりコンクリートを打設して、基礎工事は完了です。

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大黒柱の下部分も、綺麗に打ちあがりました。

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既存柱を利用する場合、新築のように土台を設置してから上に柱をのせるという工程がとれないため、このように柱⇒土台⇒基礎という順番で施工していきます。

曳家(ひきや)などに比べて費用をかけずに基礎をしっかり改修できるので、Msではお馴染みの工法です。

柱の下(柱脚)をカットするので、これを「柱脚カット基礎改修工法」と名付けました。

この工法は木又工務店さんにとっては初めての施工でしたが、難なくこなしていただきました。

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基礎改修工事が完了し、今後の工事について木又さんと三澤が打ち合わせを行っているところです。

2階の上棟を間近に控えており、今後も目が離せません。

Msスタッフ 酒谷明日香

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