木の住まいをデザインする建築設計事務所

Ms日記

りぼんデイサービス竣工いたしました。 :2016年2月 4日

吹田市山田地区で活動しているライフサポートりぼん

お話をいただいた2年半ほど前から

近隣説明、大阪府補助事業、その他申請等...山のようにありましたが

一つ一つ辛抱強く乗り越え、1月末日に無事竣工しました。

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(過去の記事はこちら)

http://www.ms-a.com/-_7.html

http://www.ms-a.com/-_8.html


以前活動を行っていた事業所はマンションの一階にあり、天井も低く、

なによりも冬場、床からの冷え込みが強く、エアコンの力でガンガン暖房していた環境...

断熱性能という言葉もないようなところでした。


竣工したりぼんデイサービスでは太陽熱を利用した暖房設備を採用し、

おだやかでゆるやかな暖気が部屋の隅々までむらなく暖めます。

断熱性能はQ値1.8と、これも最高レベルです。

翌朝8時に来ても室温15℃あるというのは驚異的です。


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室内空間には吹抜けがあり、天井も高く

北側の広い開口部からは新たに植えた植栽が眺められ、

四季折々の景色を楽しむことができます。

 

吹抜けに吊るされた照明器具。

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今回特別に知り合いの職人さんに特注してもらいました。


 


細かく均一に組まれた組子が美しい!

日本屈指の腕前で、その技が光ります。


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随所に国産材のクリ、唐松、杉、タモ、サクラ等が配されており

素敵な木の空間、インテリアとなっています。

つい最近、女性スタッフが自宅に帰るとお子さんに

「お母さん木の香りがするね」と言われたそうです。

とても嬉しい限りです。


木材で特筆すべきは今回、大阪の杉材を使って作った今話題のCLT材(Jパネル)

積極的に利用しています。


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初めての試みであったため、ラミナーの寸法や品質管理に苦慮しましたが

アプローチ(片持ちでなんと1.6m!)の印象を決定づけるものになりました。


人通りの多い通りに面していることも相まって、話題の建物となっています。

地域密着の暖かい施設として、町に早速受け入れられたようです。


三澤康彦

 
 

今年もますます仕事楽しみましょうね! :2016年1月13日

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去年から仕事続けている「フクマチヤ」

羽根建築工房の大工職、協力業者の方々含めて夜遅くまで仕事していただきました。

廻りの設計者やご近所さんには

「1月8日のオープニング??絶対無理!」と言われてきた中で無事軟着陸しました。

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この二人(オレンジの服が梅本さん、ビール片手が西さん)と写真写っていませんが

監督の和田さん、手前が私三澤、やっとやっと間に合っての安堵のビールです。

写真に写っている室内のこの特大テーブル

長さ4m 幅1.35m あ・り・ま・す

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このテーブルとの出会いが、平面プランを決定したと言っても過言ではありません。


話しは明治時代

明治42年7月31日「北の大火」で大阪市北区はほとんど焼け落ちたあと、

この長屋が建設されました。

木材も今の時代とは違い、貴重な時代です。

大火の後、新品の木材の入手が難しいということでどこかで利用された転用材で

できているらしいです。

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2階の梁等を見ているとより現実味があります。

そして時間が経過した迫力も...


この「フクマチヤ」は三澤文子さんの事務所です。

それまでは20m東にある福泉寺の境内のMOK-SOHOでしたが

事業拡大(?)により手狭になっていたところ、

100年経過した長屋をご縁で借りることができました。

当然長屋のなので、両側の壁は共有です。

ただ耐震性能も落ちているので、界壁の内側に耐力壁を設けて

ダブルウォール(二重壁)になっています。

断熱、耐震性、快適性もアップアップということでずいぶん時間とお金をかけて

このような立派なMSDの仕事場となりました。


バーカウンターもあるのです。(これは冗談)

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ここでセミナーも展開することもあるので、講師のお立ち台となります。

そして三澤文子さんが仕事をするカウンターでもあります。

なんでも、立って仕事をしたほうが血流にいいらしい(?)と言ってました。

このバーテンダー、OBのトヨダヤスシ事務所のスタッフです。

ぴったり板についていますが、昔バーテンダーをしていたこともあるとのこと...

赤いカウンターは、いつもお世話になっている沢田欣也作です。

実は漆を10数回かけています。トロトロの漆です。

白い壁はプロジェクターのスクリーンを兼用しています。

赤と白が美しいです。


たくさんのOBも来てくれました。

OBスタッフも結婚して子供もたくさんできて...本当にありがたいことです。

スタッフが勤続中の頃私は、鬼の康彦でした。

毎日毎日厳しく仕込まれていたスタッフが...と思うと涙がポロポロ...です。

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この「フクマチヤ」は長屋再生のお手本です。

この界隈で、また仕事できるようにやってゆきます。

MsOBの皆様、MOKスクールの皆様、

ありがとうございました。


三澤康彦

 
 

フクマチヤ改修工事大詰めです。 :2015年12月27日

今年8月末から改修工事を進めている「フクマチヤ」。
年明けのオープンに向けて、現場は活気に溢れています。
過去の記事はこちら↓
http://www.ms-a.com/2015/09/17/

事務所で仕事をしていると外からトントン、カンカン、良い音が聞こえてきます。
事務所から徒歩10秒。いつでも工事の様子を見ることができ、現場担当スタッフではありませんでしたが大工さんの仕事を近くで見ることができ、
大変良い勉強になりました。

構造材の刻みから現在に至るまでの現場の様子をご紹介させていただきます。
ウッドベースさんの構造材、現場にて含水率を抜き打ち検査。ほとんどは20%以下で良く渇いていました。

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梅本さんが墨差し・墨つぼ・差し金を使って墨付けをしています。

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既存屋根のある現場内での刻み作業。ノミやノコギリ、カンナ等様々な道具と機械を巧みに使い、構造材が刻まれていく様子はとても楽しい光景です。

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いよいよ構造補強。界壁部分の柱を補強するため、内側に新たな柱を建てています。
他の現場から大工さんが駆けつけ、皆で柱・梁を組み上げていきます。

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2階床まで組み上がり、室内を構成する主なフレームが見えてきました。

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内部の造作工事が進んでいます。本棚・机・キッチン等大工さんの仕事はたくさんです。

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橘商店さんで名栗加工した栗八角柱は、岐阜県立森林文化アカデミーにて三澤が漆塗りをしています。

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羽根建築工房 和田さん、梅本棟梁・Ms三澤康彦・日野(担当スタッフ)打合せの様子

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1階床のタイル張 り。合板の上に接着剤を塗り、1枚ずつ調整しながら張っていきます

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左官屋さん、パテ処理の様子。ビス穴を丁寧に埋めていきます。

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様々な職人さんが出入りする現場。
職人さんは毎日10:00と15:00に休憩を挟みます。休憩中は職人さん同士で進捗状況を報告したり、
次の段取りを考えたりと大事なミーティング時間にもなっています。
大工さんから加工方法や組立方等の話を聞く事ができたりと、
充実した現場見学もあと少しかと思うと少し寂しい気持ちになります。

新年からは新しい事務所にて一生懸命仕事に励みたいと思います。

現場の皆さま、残りの工事もよろしくお願い致します。

スタッフ佐治

 
 

木材検査に行ってきました(奈良県S邸) :2015年12月17日

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奈良県で建設中のS邸改修工事の構造材の検査に行ってまいりました。
S邸は改修工事ですが、増築が有るため新築と同じように構造材を使うことになります。
今回は奈良県産材を使いたいということで吉野のWOODBASEさんを訪れました。

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WOODBASEの中西社長が材料を並べてくださっています。
先ずは6Mの長い梁材から検査していきます。
この日は住まい手さんも見学に来て頂きました。注意深く材料を確認されています。

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検査は”色柄”、”含水率”を確認していきます。
化粧で見えてくる材料の数が足りているか、含水率の高すぎる材が無いか、一本一本計測器を用いて確認していきます。
また梁材に関しては強度が大事になるため”ヤング係数”を測定していきます。

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写真はヤング係数を測定しているところです。材料の片方をハンマーでたたき、その振動を受信機で受け取って強度を数値化していく事が出来ます。一本一本打診音が異なり、自然素材は同じものが一つとして無いことを改めて感じさせられます。
自然素材である木材はばらつきが必ずあります。そのばらつきを事前に把握し、適性な位置で使用することができないと意匠面や構造面、また施工性にまでリスクを負うことになります。本数が多いので時間と手間がかかりますが、気を引き締めて検査を進めていきました。

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3M材の柱です。節が少なく色柄の綺麗な材を揃えて頂いています。

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こちらは屋根の垂木材。芯去り材でこちらもきれいな材料をたくさん用意していただきました。ただ、予定している化粧材の本数よりもわずかに足りなかったので、数本は交換していただきました。木材検査をすることで、現場で化粧材が足りなくなることを防ぐことが出来ます。

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帰りに現場によって帰りました。WOODBASEから車で約30分。とても近い距離になります。現在基礎工事が進み、増築部の建て方は来年2月ごろになりそうです。今後の進捗もとても楽しみです。

スタッフ:日野

 
 

12月ある日のMSD :2015年12月 6日

12月に入ると大阪も急に寒くなり、SOHOに植えた紅葉も赤く色づいてきました。
本日は橘商店の橘さんがJパネルなぐり加工材を搬入に来て下さいました。

この材は現在工事中の実結の森(みゆのもり 愛知県にある福祉施設)にて使用します。
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実結の森では塗装ワークショップを開催致します、興味がある方は是非ご参加下さい。


▼早速、好奇心旺盛なMSDスタッフによるなぐり加工の仕上がりチェックが始まりました。
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この後、傷が付かない様に慎重に梱包し実結の森へ送り出しました。

さてSOHO2件隣の、ふくまちや では
棟梁梅本さんによる工事も大詰めです。本日は棟梁と下地さん、松浦さんや和田さんにより床貼りや建具工事などをして頂きました。ふくまちやは職人さん達により日々過ごしやすくなっていますが、33_1130.jpg

▼2数ヶ月前
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ふくまちや(2015年 10月12日)
▼さらに、2数ヶ月前55_0821.jpg
ふくまちや(2015年 8月21日)
最近はあの頃の姿を忘れそうになります
ふくまちや町家改修工事では職人さん方の丁寧なお仕事を拝見出来とても勉強になりました。

追伸
●スタッフの楽しみ1●
師走のMs MSDは何かと忙しく、息をつく暇が無いのですが(有り難いことです)
まもなく、三澤文子の建築が特集された「住宅建築」が事務所に届くので、待ち遠しく スタッフSさんは住宅建築を「クリスマスプレゼント」と言っております。

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撮影に協力して頂きました 住まい手さん、平田さん浅田さん有難うございました。

●スタッフの楽しみ2●
MSDホームページリニューアルも進行中です
三澤文子建築作品が見やすく変りますのでご期待ください!99_0126.jpg
webデザイン アルタードット 新立さん

師走の忙しい中
Ms日記を最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
スタッフ新井