尼崎T邸竣工いたしました②

9月に竣工報告させていただいた尼崎のT邸。

(尼崎T邸竣工いたしました :2016年9月 6日)

引渡後にお時間をいただき、植栽工事を行いました。

今回植栽をお願いしたのはMsではお馴染み、春蒼園の尾崎さん

住まい手のTさんご家族と実際に植える木を見るため、尾崎さんの畑へ

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ご主人のお仕事柄、植栽に詳しく入念に見られていました。

樹木の配置を考える中でも、落葉と常緑では意味合いが違ってきますし、

樹木の枝ふりや葉っぱの付き方でも印象はガラッと変わります。

画竜点睛とまでは言い過ぎかもしれませんが、それほど住まいに大きく影響することは

間違いありません。

工事は後日、住まい手さん立会いのもと行いました。

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想像していた通りのバランスかどうか植える前に配置して確認し、植えていきます。

植栽の他、御影石の踏み石や土留めなども一緒に工事して頂きました。

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接道する北側道路面には4m程の株立のアオダモ(写真奥)とアズキナシ(写真手前)を

植え、住宅街の景観に寄与しています。

外壁の杉板と白い壁とのコントラストがとても合っています。

自然素材の家にはやはり植栽が欠かせません。

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南庭の様子です。

手前からシラカシ、エゴノキ、オリーブ、ヤマボウシ、クロモジ、ヒメシャラと植えて

います。

オリーブはもともと敷地に植えていたもので、移植と剪定でスッキリしました。

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すくすく育つ樹木のように、Tさんご家族と住まいの成長をこれからも願っています。

スタッフ戎野

秋の胡桃山荘と見所スポット紹介

大阪でも肌寒く感じる今日この頃、長野県の滞在型モデル住宅『胡桃山荘』へ行ってきました。11月~12月に掛けて胡桃山荘の宿泊予約も立て込んできています。胡桃山荘の良さは、なんと言っても暖かさを逃がさない断熱性能の高さと、内外部ともにふんだんに使用した木材の素晴らしさにあります。

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しかし、しばし時間を空けると雑草が目立っていました。心なしか天気もどんより。。。ということで、雑草刈りや建物外周のメンテナンスを行いました。

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まずは雑草刈に併せてアプローチの植栽も見栄えよく刈り込みます。すっきりしたところで日差しも現れ、嬉しい気持ちになります。

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こちらはデッキの下です。デッキ下部は外部にも関わらず湿気が一番滞留しやすいところ。そして日常生活では目が行き届きにくい部分でもあります。ではなぜ見る必要があるのか・・・?

それはシロアリが基礎コンクリートや束石を上って木材を食べにやってくるからです。シロアリは蟻道という道を作り、木材に侵入したのち食べ荒します。

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入隅に見えるものが蟻道。(※参考写真の為、胡桃山荘ではありません。)胡桃山荘の外周部をチェックしましたがシロアリは見つからず・・・ホッと一息です。皆さんも最低1年に1回のメンテナンスは忘れずに行いましょう。建物の寿命は細やかなメンテナンスで決まるといっても過言ではありません。

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さて、長野県は新鮮な野菜や果物が豊富に揃っています。こちらは胡桃山荘付近の産直市場『グリーンファーム』です。

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地元の松茸の香りに圧倒されます。(値段にも圧倒され、手が伸びず・・・)

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近畿圏ではなかなか見ることがない光景もこちらでは普通です。端材の有効活用。

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胡桃山荘まで足を延ばしたら車で20分のこちらが私のお勧めスポット、岡谷市『釡口水門』。諏訪湖唯一の出口であり、長野県→愛知県→静岡県を経て太平洋へと流れる天竜川の源です。川のスタートを見る機会はなかなかありません。

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水門周辺には整備された遊歩道や公園、天然温泉と楽しませてくれるスポットが目白押し。

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無料駐車場のすぐ隣には岡谷名物の鰻専門店も!皮はパリパリ、中はふんわり、香ばしい炭火焼き、PFKの揃い踏み。

スタッフは鰻3枚の特重、所長三澤は2枚の鰻重を注文・・・器の大きさは一緒ですが、器(心)の大きさが違います。

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こちらは今年6月にオープンした岐阜県多治見市の『モザイクタイルミュージアム』。胡桃山荘から近畿・東海圏へ帰られる際には立ち寄ることができます。中はお楽しみということで控えさせていただきます。

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・・・と言いつつも、こんなところにJパネルを発見!!ついつい目が行ってしまう木材への熱視線!モザイクタイルと一石二鳥で楽しめます!

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モザイクタイルの先駆者、山内逸三さんとパシャリ。『モザイクタイルミュージアム』楽しめること間違いなしのスポットです。

さて、胡桃山荘周辺ではまだまだ紹介しきれないほどのスポットが数多くあります。紅葉に併せて宿泊したい、木の住まいでゆっくり家族と団欒したい、そんなときだからこそ胡桃山荘で過ごしてみてはどうでしょうか。宿泊のご連絡をお待ちしております。

スタッフ 中根(胡桃山荘宿泊担当)

南雄三メキシコツアー

9月末日から1週間メキシコシティに行ってきました。南雄三ツアー。業界(古い言い方)では、偏見と趣味性の建築マニアツアーとして有名です。(笑)私も5~6年前トルコへ同行いたしました。

バラガンといえば、あの土俗的メキシコのカラーとして「特異まれ」とまでいわれた建築家です。そして彼は生涯メキシコから出て設計してはいません。標高2300Mのメキシコシティ。個人住宅として唯一のユネスコ世界遺産であるバラガン邸。コートハウスの自邸です。

外観はとても地味です。

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本当かどうかはわかりませんが、この町ではお金持ちがいかにも贅沢極みを尽くした住宅は強盗に入られやすいとのこと・・・。お金持ちほどひっそりと住むのがここでのポイントだとか。

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中庭を望む十字のガラス窓。

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壁はRC+ブロック造。小屋組みはこの細かな梁の連続。

 

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そして居間から書斎につながる持出階段。

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2階の書斎からの見返しです。

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バラガンの庭は常に地元の火山岩の石が使われています。

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日本の金屏風にも似たパーティション。約4M近い天井と小屋組。

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バラガンのカラーは同世代のヨーロッパ:コルビュジェのカラーとはまるで違います。コルビュジェは新芸術、キュビズム、アートです。バラガンは土俗的で深遠です。本で見ていたバラガンのカラー。これは決してアートのカラーではないことが現地の風景でよくわかりました。


三澤康彦

尼崎T邸竣工いたしました

台風10号が去った9月、秋風の冷たさを感じる日が3~4日続きましたが、

まだまだ残暑の厳しさを感じる大阪です。

植栽は尼崎から近いこともあり、宝塚にある尾崎春蒼園にお願いする予定です。

いつもは竣工と共に植栽もするのですが、こう暑くては植木にダメージがあり過ぎます。

その為、9月の末頃を予定しています。

このT邸のご主人、大きな声では言えませんが、植栽のプロなのです。(仕事がです)

尼崎は戦後住宅地として開発された場所なので隣近所、密に住宅が迫っています。

北入りのこの住宅に植栽を豊かにしたい。

町のシンボルツリーとなるような街並みとしたいなど気持ちはいっぱいです。

なので今回は外観はパスします(第二部に続きます。乞うご期待)

 

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Msの家は作りは都市の中に森を創ることです。

消防上の規制があり、この場所は準防火地域です。

外部廻りは防火規制が多いですが内部はいっぱいの木の空間で出来ています。

2階がLDKです。

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玄関土間から踊り場付の階段を上がるとこの2階です。

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最近Msでは、階段部分にも建具をつけています。

夏場、1・2階がオープンだとエアコンの冷気全て1階に逃げてゆきます。

この引き戸を閉めておけば万全。

生活の工夫です。

Msの定番、床・階段板は国産のクリです。

いつもお付き合いしている福島県の「オグラ」で入手しています。


1階の個室はサワラです。

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赤味の多いこの天井板・床フローリング

とても素晴らしい材料で惚れ惚れします。


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引渡の風景です。

これから数十年のお付き合いが始まります。

メンテナンス、業者リスト、緊急連絡先等、コアー建築工房の担当者が伝えています。


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2階トイレ、床はサワラの漆仕上げ。

壁は珪藻土左官塗、手洗い器は糸井康博さんの特注。


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サワラ、ブラックウォールナット、珪藻土の構成・コントラストが美しい。


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玄関土間は土足でそのまま南庭に出られます。


そしてサプライズがこれ

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Ms担当者が私に黙ってJパネル、ブラックウォールナット、デッキ材等の端材を使い

大工さんと意気投合し、馬(午)年生まれの住まい手とお子さんへ木馬をプレゼント

こんなにいいものだったら私も一口乗せろアホ!(笑)


三澤康彦

千里山の家 -改修工事-

棟上げからちょうど4ヶ月が経ち、千里山の家が竣工いたしました。

住まい手は雑誌を見てMsのことを知ったとのお話をお聞きしています。偶然にも同じ吹田市内に位置するMsを見つけたところから今回の改修工事がスタート(ご縁)です。

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前回Ms日記報告と同じアングルからです。既存構造材を活かしながら構造補強を行い、大幅に耐震性能をアップさせています。そして約50年前の建物ですから、改修前の温熱環境はもちろん無断熱状態。高性能断熱材を十分に充填し気密(防湿)シートと併せることで、真冬(2月頃)でもエアコンを使用せずに室温15度を確保するレベルまで引き上げています。

参考値:UA値 3.70W/m2K → 0.64W/m2K、Q値 10.17W/m2K → 2.12W/m2K

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今回は改修工事のため真壁仕様ではなく、大壁仕様を主体とした空間になっています。天井は赤味を揃えた杉板が美しいです。

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シエスタソファはMs定番カラーを気に入っていただき、赤色を採用しています。ブランケット類をソファ下部に仕舞うことができる引出付きです。

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キッチンは引出し収納の量や大きさ、タオルバーの巾・高さ・径まで細かい部分まで全てヒアリングを行い、住まい手の使い勝手に合わせてカスタマイズ。ステンレスとキッチンパネル(白)の組み合わせがすっきりとした印象となっています。

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屋内物干室は一部増築(4畳程)です。こちらも住まい手の身長に合わせて物干竿受けを取り付けました。現在の仮住まいでは手が届きにくいのだとか・・・そのため通常より低めの高さにしています。雨の日も気にせず干すことができるため、今後の活躍に期待です。

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玄関ホールではケヤキの八角柱がお出迎え。リビングへと続く李朝風引戸はMs定番の一つとして空間にアクセントを与えてくれます。階段下が空いているのは・・・もちろんルンバ君の通り道です。

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2階の勾配天井は全て垂木・Jパネルが現しとなり、木の香りが心地良い空間です。DSC_0587

換気窓を設け、夏の暖気をこちらから排出します。近年の暑さを考えるとマストな設備です。

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今回寝室の床板にはサワラを使用しています。程よい堅さと柔らかさを併せ持ち、誰でも裸足になりたくなる足触りは最高です。鳥取大山まで検品・仕分に行き、良材~並材まで使用する場所に優先順をつけることで満遍なく張っています。

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新旧の対比です。既存建物下屋部分が斜面(道路側)に近接して建っていたため、大きく減築をしています。そのため改修後の外観はすっきりとしたカタチに変わり、構造体(架構)も整えられました。下屋の上に載っかるようにして設置されていたベランダは雨漏りにより構造材・内部天井は朽ち果て被害は甚大でした。改修後は吊バルコニーとして再生し、軒下に取り込むことで雨からも守っています。

50年大切に守り、繋いできた住まいをさらに50年先まで繋ぎます。これこそ住宅医の仕事と言えます。

スタッフ 中根