木の住まいをデザインする建築設計事務所

Ms日記

三澤家の朝食 :2016年8月19日

三澤家の食事の量は何度かブログでUPさせていただいてます。

8月に入って日の出が少し遅くなってきていますが、私の起床は常に3時、4時です。前夜、スタッフがその日の図面を私の机に置いて帰ります。それを私が赤のペンシル太字で訂正してゆきます。約1時間後、それぞれのスタッフの机の上には赤ペンチェックしたものが並びます。時には過激な文章が・・・。ここには書けません。(笑)


リラックスするために早朝風呂は私の日課です。6時前に戻り、おもむろに朝ご飯にかかります。早々と「まったけ(松茸)ご飯」です。スタッフの分もきちんとおすそわけをつくってありあます。ここ5~6年は朝食は私がつくります。三澤家の朝食は朝3時、4時から仕事場に入っているため一般家庭の夕食のボリュームです。朝からけっこういただきます。


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松茸ご飯、揚げ・鶏肉のだし汁です。風味があります。5合炊きましたが全く残っていません。全くスタッフ食べるのは二人前です。(スタッフの仕事量は・・・。です)苦笑


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事務所のグリーンカーテンで植えてあるゴーヤの収穫です。カボチャスープと一緒です。

 

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大阪南部の阪南市で改修の仕事をしています。魚屋さんで「したびらめ」を買ってきて、トマト・オクラのあえものサラダと一緒にいただきます。

 

Msは朝、スタッフが8時には全員揃っています。朝一番がその日の仕事のすべてを物語ります。ある設計事務所のパターンは、だいたい朝10時以後の出勤の所が多いようです。そこから工務店に仕事の段取りのTELをしても、もうすでにその仕事は終了しています・・・。

仕事が後の祭りにならないように、朝一番から、現場で働く大工職と同じ目線で仕事することが大切なのです。

 

三澤康彦

 
 

サワラの検品【鳥取県大山】 :2016年7月19日

Msの得意は、何といっても木材を全国の林産地から発掘してくる能力です。

木造住宅の設計者は、基本設計・実施設計の図面を描き、木造建築を得意とする(?)工務店に施工を依頼します。それが普通です。当たり前です。しかし、Msは全国の林産地の仕事を熟知しています。Msでは、木材のほとんどを支給しています。

最近は、「地産地消」という言葉を聞きます。「川上から川下へ」という言葉も耳に心地よく聞こえますが、そう都合良く、近くにいけば木造住宅の部材となる良材を供給してくれる産地はありません。普通の木材はどこにでもあります。どこにでもある木材を普通に使用している産地のものを、Ms三澤は使用しません。

「エクセレント」良材でお値打ちなものでなければいけません。設計のデザイン、耐久性、断熱性能が優れているのと同格に、木材も優れたものでなければいけません。

それゆえ、Msは得意な木材を供給できる産地のものしか使用しません。木材はすべて私の眼識を通ったものしか使用しません。工務店に木材を支給します。「この木材で工事してください」と、木材を吟味することも設計行為におけるデザインです。

 

鳥取県のレングス(Jパネルの製作工場)の近くでも、サワラは出てきます。

16㎥ほど私が買いました。【原木購入】  原木を買って、製材・人工乾燥・本実加工します。

 

この分量、約10%がゴミとなります。(ゴミといっても、チップ材として利用できますので・・)

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1枚1枚、検品してゆきます。(写真はMsスタッフ)

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ロットごとにまとめてゆきます。

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(ア)15mm フローリング用_節の少ないもの、多いもの

(ア)12mm 壁用 などを含めて、一枚一枚の木材をすべて自分の目で確かめながら、これからの住宅用の部材としてストックしてゆきます。

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三澤

 
 

尼崎市南塚口 T邸新築工事進捗 :2016年6月17日

 

尼崎で進行中のT邸新築工事の工事進捗をご報告いたします。

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阪神大震災後、尼崎の地に移り住んだ住まい手のご両親。

月日が経過し、家族を得た住まい手のTさんはその土地に新たに居を構え

住み継ぐことを決意されました。

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1月23日、寒空のもと行われた地鎮祭の後、構造材の検品へ住まい手さんと

一緒に向かいました。

今回構造材を発注したのはMsお馴染みの伸栄木材

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住まい手さんと製材所を繋ぎ、住まいのルーツに触れていただくことも木の家ならでは

一つ一つクリアしながら建てられていく建築のプロセスに触れていただくことで、

住まいに対する愛着や信頼が増していくのだと思います。

今回揃えていただいた材料の中でも屋根垂木に使用する芯去り材は特に見事でした。

その一本一本を大工棟梁と共に見ながら行う木配りも、もちろん行っています。

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木配りを終えた構造材はプレカット工場で加工がおこなわれ、続いては建て方です。

3月11日、12日に行われた建て方は天候にも恵まれ、順調に進みました。

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今回施工いただいているのは堺市のコアー建築工房

Ms物件を何棟もお願いしていることもあり、大工さんは慣れた手つきで予定通り

2日目にして雨養生完了しました。


そんな大工さんたちの労を労い、後日上棟式を開いていただきました。

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現場で直会を頂きながら、自己紹介と住まいへの思いを順番に語っていきます。

大工さんの人となりが垣間見え、和やかな会となりました。

現場は更に進んでいますが、次回更新時にご報告させていただきます。

スタッフ:戎野

 
 

MOKスクール吉野ツアー :2016年6月 6日

5月21日、MOKスクール春の林産地バスツアーで奈良県吉野を訪れました。

はじめて吉野を訪れる方も多く、三澤から吉野材に関する説明を聞きながらの出発。

ツアー日和ともいえる五月晴れに恵まれ、車内では楽しみとばかりに話が弾みます。


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まず訪れたのは、阪口製材所のなかにあるモデルハウス「吉野サロン」


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小屋組みに使われた吉野材の美しさに目を奪われます。

平屋ながら開放感のあるすっきりとした印象のモデルハウス。

ツアー参加者は目を皿のように隅々まで見入っていました。

吉野杉の他、キハダ、コウヤマキ、ケヤキ等、様々な樹種が随所で使われています。


モデルハウスのすぐ横にあるストックヤードの見学。


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阪口社長自ら、案内して頂きました。

天日に晒すことで黒くなった木材は「よく乾いた」状態で

「真っ黒い木を使ってください」という社長の言葉からも、天然乾燥にこだわる

阪口製材のスタイルが表れています。

表面を数ミリ削ると、再び綺麗な木地があらわれます。

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このように乾燥を終え、すぐに使える乾燥材が常時50~100棟分あるのだそうです。

困った時も頼りになる阪口製材所の強み、その一端に触れることができました。


さて、続いては川上村にあるスギ林の見学です。

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日本三大美林に数えられる吉野の山林は、日の光が山肌まで落ちてきて明るく、

とても清々しい印象です。

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中でも200年生ともなると、その迫力からは神々しささえ感じます。

人の手のひらと比べても、その大きさがよくわかります。


この山林を案内いただいたのは、県森林連合会の上田さん。

ここ川上村で、山の手入れを50年以上続けられているスペシャリストです。

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「木は全部ちゃう(違う)。木は人に合わせるために育っているわけじゃない。

人が木に合せてあげないといかん。」

熱のこもった話に引き込まれ、胸を打たれました。


その後も五條事業所(阪口製材所)の見学や座談会を通じて

とても有意義な意見交換が行われ、ツアーは無事終了。


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実際に山まで行ってはじめてわかることが多く、山にかかわる方々の生の意見から

たくさんの学びを得ることができました。

ありがとうございました


スタ ッフ:上野

 
 

漆塗りワークショップを行いました :2016年5月14日

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4月の下旬に漆塗りのワークショップを行いました。

場所は静岡県浜松市の北部。春野町にある石牧建築さんの工房です。

名前を「il bosco イルボスコ」と言います。

イルボスコとはイタリア語で’森’を表すとのことですが、文字通り森の中の工房といった風情で、

夏には蛍も見ることが出来る自然豊かな場所にあります。

石牧建築さんは大工の伝統技術である ’手きざみ加工’ を軸にしながら、

新しいチャレンジや大工育成等の技術継承を意欲的にされている魅力的な工務店さんです。

今回塗装するフローリング材は、MSDの設計、石牧建築の施工の住宅に使用する

ものになります。ワークショップにはお施主さんご夫妻を始め、石牧建築の大工さん、

材の仕入先であるフジイチさん、お知り合いの設計事務所の方々,MSDスタッフ等、

総勢18名がご参加頂きました。

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手前がワークショップの講師としてお呼びした沢田欣也さんです。石川県よりお越し頂き

ました。漆の多様な表現や塗装の際の注意点などご説明頂きました。

皆さん興味深々で色々な質問が飛び交いました。

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漆塗りの作業風景です。2人1組で、塗り係と拭取り係に分かれての作業です。

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お昼ご飯は、木の大テーブルを皆で囲みカレーを頂きました。

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自然の中で食べる食事は格別です。左手は現場監督の佐原さん、右手は大工棟梁の市川さん。

お二人共、カレーのおかわり中。あっという間に売り切れてしまいました。

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塗装した材は乾燥棚に並べて行きます。乾燥棚も石牧建築さんにて作成頂いたものです。

実はこれ、分解して持ち運びが可能です。MSDではこの移動式乾燥棚を使用して、

今後も漆塗りを様々な場所で行っていこうと模索中です。

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今回のワークショップでは漆を2回塗り重ねる所まで行いました。独特の光沢感が出ている

のが分かります。実際に使用する迄には、あと数回塗重ねを行っていく予定です。

今後、進行中の物件報告の中で進捗をお伝えしていきたいと思います。

スタッフ 池田