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古民家の宿「長者屋」@広島県庄原市 オープンしました!

"広島の隠れ里"庄原市の自然豊かな里山に、古民家を改修した宿がオープンしました。
「長者屋(ちょうじゃや)」 @庄原市比和町
「不老仙(ふろうせん)」 @庄原市上谷町


令和元年 9 月 1 日。
2 棟の宿が同時にオープンしましたが、今回は「長者屋(ちょうじゃや)」についてレポートします。

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南側からの外観です。
築 200 年を超える入母屋造りの農家の佇まいはそのままに、
地域交流のキーパーソンでもある、奥田工務店/奥田氏により改修工事を行いました。


地域文化を守り、伝えること

★2  DSC_0471+.jpg
『カッコいい宿をつくりたいわけではない(木村洋氏)』

せとうち DMO 古街計画【事業主】のポリシーがよく現れているのが、
上写真の"ヒストリールーム"です。

地元の方言で、"だや(牛小屋)"と呼ばれ、一つ屋根の下で、牛と共に生活してきた空間を、
地域の歴史・文化を発信する場として残しています。

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玄関土間からの内観です。
土間の三和土(たたき)も当時のまま。

地元の方々からも、「ぜひ残して欲しい」とのリクエストがありました。

既存柱は「栗」、 梁桁は「地松」、 天井は「煤竹」。
大きな骨格・間取りの変更は行わないかたちで、改修設計を進めました。


共同設計への挑戦
さて、今回は新しい取組みとして、"共同設計"に挑戦したプロジェクトです。

設計統括は、六角屋:三浦史朗氏。

約一年前の 8 月末。
Ms は、当初、既存建物の調査を仕事として依頼され、
住宅医の有志メンバーと共に、長者屋・不老仙・他一棟の計 3 棟の詳細調査を実施しました。

その後、設計チームの一員として、
実施設計から現場監理までを担当させていただくご縁に恵まれました。

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上写真は、囲炉裏スペース(掘り炬燵)からみた内観です。
長者屋が持つ"陰影礼賛の世界観"と、
"宿としての快適性"を両立させるために、スケール感・素材感・灯りの配置に注力しました。
黒色の床は、Ms 主催の「漆塗り WS」で製作したものです。

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浴室は、思いっきり"広く"、
"非日常感"を味わえる大胆なつくりです。
中央に配置した浴槽は、砥出し仕上げ。
床は、豆砂利洗出し仕上げ。(床下エアコンのダクトを埋設しています)
壁、天井は、桧です。

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奥には、シャワーブースがあります。
工事は大変でしたが、
浴室の設計には、六角屋×Ms のチーム力がうまく発揮できたかと思います。

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キッチンなど水廻りは、新しく、モダンなイメージで一新しました。
家具は別途工事で、大阪の大工:沖本雅章氏(キサブロウ)に依頼して、
限られた時間のなか、現場で見事に組み上げて頂きました。
※ 8 月お盆の台風が迫った時期でしたので、本当に、ぎりぎりセーフでした。

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寝室は、一転して、白色を貴重としたデザインです。
ベッドは、桧を使ったオリジナルデザインで、
爽やかな印象に仕上がっており、非常に好評です。
こちらは、庄原市内のベッドメーカー舛元木工さんに製作して頂きました。

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縁側、2 間続きの和室は、建具を修理して土壁を塗り直しました。
ちゃぶ台の製作(沖本氏)、照明器具のセレクトに際しても、"新旧のバランス"に配慮しました。


内の力×外の力
地域の古民家を、宿として再生させること。
今回のプロジェクトを通じて、現実的な厳しい局面がいくつもありましたが、
オープンまで辿り着けたのも、はじまりから最後まで、「人の力」によるものでした。
特に、地元有志メンバーの熱意は高く、物件探しから、宿の運営まで、
庄原の皆さまの「内の力」ありきで、計画自体がスタートしています。

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上写真は、土壁ワークショップの様子です。
現場の土を練って、外壁を補修しました。
"足りないものは、「人の力」でカバーする"
9/1 オープンの晩に集まった際、皆が口にしていた言葉です。
私たち「外の力」も、せとうち DMO 古街計画の皆さま、地元の皆さまの熱意に引っ張られるかたちで、
徐々に、力が入っていったように感じています。

現場は、奥田さんの人徳で、
きびしい局面でも、常に、明るく・前向きな雰囲気で包まれていました。
「チームとして、完成を迎えられたこと」
「地元の皆さまに喜んで受け入れていただけたこと」が、何より嬉しいことでした。

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"広島の隠れ里"庄原。
歴史と文化、美しい里山風景を楽しむことができる、一棟貸しの古民家の宿です。
ぜひ、一度、訪れてみてください。
Ms 上野耕市


以下、参考 URL
せとうち古民家ステイズ(Setouchi Cominca Stays)
https://cominca-stays.com/


せとうち古民家ステイズ HIROSHIMA【長者屋】予約フォーム
https://shobara-info.com/contents/1947

羽根建築工房さんとの奈良の改修工事現場

まだまだ暑い日が続いていますが、Ms大阪事務所では、セミの鳴き声もあまり聞かなくなり、少しずつ夏が遠ざかっているのを感じます。

さて今回は、今年の8月に着工しました、奈良の改修工事の現場状況をお伝えします!

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この物件の施工を担当してくださるのは、羽根建築工房さんです。

解体が進み構造体が露わになっています。

詳細調査の際に(調査報告会の様子はこちら)断熱材の劣化はありましたが、構造体には劣化は見られず、良い状態であるという結果が得られていますので、積極的に既存材の再利用を行っていきます。

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写真から、手前とその奥に立派な太鼓梁が架かっています。

少し丸みを帯びた材・曲がった材があると、木材にすごく表情に豊かさを感じて、私は好きです。

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これは既存浴室の解体ビフォーアフターの写真です。

壁と床のタイルも全て撤去してもらっています。

調査の際には確認できませんでいたが、浴室周りの基礎は高基礎になっていました。

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こちらは、羽根建築工房の和田さんです。

本改修物件の現場監督として現場管理を行っています。

和田さんは、Ms事務所とは長い付き合いで、20年程前、まだ和田さんが学生の頃にMsにアルバイトに来ていた時期もあります。

今回、和田さんが現場監督ということで、とても心強いです。

来年1月の竣工を目指して、和田さんや現場の職人さんを初め、協力しながらより良いものを造り上げていきます。

スタッフ宮本

小さな木の家の上棟式~京都 H邸

京都に小さな木の家が上棟しました。

18坪とこじんまりしていますが、住まい手さんの夢がたくさん詰まったお宅です。

施工は京都の株式会社竹内工務店さんです。井口邸7月23日 (3).JPG

祇園祭の前祭りの頃、梅雨明けを迎えて夏が来ると言われている京都ですが、今年の梅雨はなかなか明けてくれません。苦労しながらも無事棟上げを終えて、大安吉日に上棟式を執り行うことができました。

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最近は上棟式をしない人も増えていると聞きますが、上棟式には今後の工事の安全を祈願と家を建ててくれる職人さんたちをねぎらい感謝を伝える場となります。Msでは節目節目の祭祀を大切にしています。

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また上棟式では、魔よけのための幣束(へいそく)を鬼門に向けて立て、四隅の柱に酒や塩、米などをまき、天地四方の神を拝みます。

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式も滞りなく進み、住まい手さんのご厚意で、現場にて、「直会(なおらい)」の席を設けていただきました。

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順番に自己紹介を行い、参加してくださった大工さんを含め、皆で楽しい時間を過ごしました。上棟までの大工仕事、本当に有り難うございました!

そして上棟おめでとうございます!!

スタッフ久保

夏の一日~「谷中岳花」のメンテナンスにうかがう。

8月1日 東京事務所のMsスタッフ酒谷明日香と、今年1月末にお引き渡しをした2世帯住宅 「谷中岳花」にメテナンスでお訪ねしました。すでに、施工した持井工務店さんの大工さんや電気屋さん、そして監督の苫米地さんも来ていて、作業中でした。

住まい手さんの悩みは、ステンレスのお手入れ。バイブレーション仕上げは一番手入れしやすいはずでは?と スタッフも真剣に拭いてみています。

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メンテナンスに伺う前後、住まい手のOBさんにも、使い勝手やお手入れ方法について聞き取り調査をした彼女ですが、
「今回のことで、ステンレスのことをかなり勉強できました。」
住まい手さんに教えて頂くことが多いものです。
これらが経験になっていくのですね。

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1階のお母さまYさんの台所の手元が暗いとのことで、棚下灯を追加しました。
「クレームをアイデアで前よりも素敵に変えてしまう天才!」と(三澤文子が)豪語して始めた手直し工事に、Yさんも満足してくれたようです!(良かった。)

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1階の足元は引き渡し時に比べ緑がしっとり、イキイキしています。これは園芸好きのYさんが、ご自分で植えたとのこと。いいな~ 憧れます。

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6.JPG私がデザインした1階リビングダイニングの暖簾のロゴも、花が好きなYさんのために考えたものです。

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さて、メンテナンス工事も終わり、おいとまします。

「今回6ヶ月メンテナンスでした。次回は1年メンテンンスで、2月ころになります。」との苫米地さんの説明。

私たちMsは この夏の室内の温湿度を測定して、秋になったら、その報告と、この夏のエアコンの稼働状況や光熱費について、「住まいかた」のご相談に伺います。

三澤文子

フリスビー漆塗装

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キサブロウ沖本雅章さんが古民家の物件で使用するちゃぶ台を納品に来てくれました

Msでは、ちゃぶ台と呼ばれていましたが、沖本さんは「フリスビー」と名付けた様です。

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気持ちのこもったモノには自然と名前が付くのですね。

このフリスビーは打合わせの結果、Msで漆塗装をする事になりました。

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黒い部分(杉)は黒弁柄で下色を付け、天板(堅木)は生漆の色を生かした仕上げとします。

色の見切りはマスキングテープを使用しキレイに塗りわけが出来ました!

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阪南市にMsの漆工房があるのですが、今回は数が少ないのでMs事務所の駐車場にムロを作り漆塗装を行なう事にしました。(Msスタッフは、色々な場所でムロを作って漆を塗っている事があるので、事務所にお越しの際はご注意ください 笑)

今回もしっかりと加湿が出来るムロが出来ました。漆は湿度と温度を調整して乾燥(硬化)させます。

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フリスビー(ちゃぶ台)は両面に漆を塗ります。

漆は乾燥を待ってから、塗り重ねます。しっかり乾燥した上に漆を塗る為には時間がかかります。

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今回の漆塗装は塗りに3日

さらに1日、高い湿度で乾燥(硬化)させ

倉庫の中で10日間、湿度を与えながら保管します。

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猛暑の中での漆塗装でしたが、良い仕上がりになったと思います

「フリスビー」使っていただけるのが楽しみです!

Msスタッフ新井

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