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年末年始の漆塗り@奈良そして東京~沢田欣也氏 Msの現場に来る!

昨年末の26日・27日。2つの改修建物のために、沢田欣也さん(以下、欣也さん)が石川県小松から、奈良に来てくれました。

まずは、奈良の梅田工務店さんの加工場です。

平野区の民家改修で必要なケヤキの柱を、なんと梅田工務店のコレクションから分けて頂いたのです。そのケヤキを8角に加工して頂き、漆塗りは欣也さんにお願いしました。

「年末年始のほうが、逆にスケジュールが空いている!」とのことで、2日間かけて3回塗りをして頂きました。

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写真は、1日目。

2回塗りまで終えて、乾燥のための養生をしている欣也さん。大工さんたちが手際よく手伝ってくれました。

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ケヤキの塗り具合は、こんな感じ。

素晴らしい塗り具合です。ケヤキの木目と光沢が何とも言えません。

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乾燥の合間を縫って、次は奈良県平群町の「平群のすまい」の現場へ。

この現場は羽根建築工房さんの施工で、担当はMs宮本君です。

写真のクリの柱は、宮本君が塗師になり、漆を塗るのですが、車で20分ほどの近くにある梅田工務店さんの加工場から、師匠の欣也さんが出向いて、直接、ご指導頂いています。

漆塗りの工程として、まず初めに弁柄を塗っているところです。

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そして、塗った弁柄を乾燥させた後、上から漆を塗っていきます。

漆は肌についてしまうとかぶれてしまう為、慎重かつ丁寧に塗装していきます。

基本的に漆は、塗装と乾燥を繰り返し、3回塗りまで行います。一回目は、漆は木材に染み込んでいくため、漆を塗る時の伸びが悪いですが、2回目、3回目と回を重ねるごとに、表面がコーティングされていくので、漆の伸びも良くなります。

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漆を乾燥させると言いましたが、実際起こっている現象としては、硬化が起こっているのです。つまり、漆は、水分と反応することで硬化するので、電気ポッドなどで水蒸気を発生させ、湿度を70%程度まで上げる必要があります。

三回塗りを終えた頃には、光沢も出て、深みのある色へと変わりました。

さて、年が明けて2020年1月8日。次は東京です。

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2月末に完成予定の「こひなたハウス」の丸柱に漆を塗ることになりました。

3階建てのこの家、1階から2階までのスギの丸柱です。 まずは1階から弁柄で着色していきます。

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そして、2階ホール。8日~9日の2日間で3回塗りを行いました。

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そして3回塗りが完了。日差しにあたった部分だけ、真っ赤に見えますね。

この丸柱は、兵庫県宍粟の山のスギ。宍粟は、軍師・黒田官兵衛のふるさとです。

こひなたハウスの住人は、歴史好きなので、「官兵衛はしら」と名付けて、大切にしてくれることと思います。

三澤文子


前回の「平郡のすまい」記事は こちら

前回の「東京こひなたハウス」記事はこちら

12月27日 Ms仕事納め~大掃除の一日

毎年、大掃除の日のお昼は、三澤自邸にて、私がお昼ご飯の準備をします。

一応、自宅はこの日までに、窓ふき以外の大掃除は終わっているので、ゴタゴタしている事務所から、しばし避難して、三澤自邸でのランチで休憩です。

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本日は全員で8名。朝から現場で漆塗りを行っていた宮本君が帰社してから、みんなでランチタイムになります。


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毎年カレーが定番なのですが、今年は 豚汁ヒレカツ+カキフライ、そして温野菜のサラダ。キャベツのせん切りは山盛りです。
特に20代の男子は、よく食べるので、年末、奈良の陶芸家・糸井康博さんに頂いた、新米を多めに炊いております。


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私は、昨日のMOKスクール会議あとの忘年会で、多少飲み過ぎたことから、控えめにして、給仕係に専念し、揚げたてのカキフライをみんなに配ったり・・・
やっとそれも終わって歓談中。


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自宅仏間には、春音さん(吹田市山田)のお正月のお花も入り、晴れやかになっています。
今年一年、みんなが頑張って仕事に取り組んだことを、報告しなければなりません。


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夕方になって、大掃除も無事修了。Msの一角にある アンリさんのアップルパイを頂き、それも片づけると、薪ストーブの炎の音だけの、静かな空間になりました。

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12月31日になったら玄関に飾る、しめ縄も準備万端です。
毎年、伊勢の「宮忠」から取り寄せているしめ縄。「蘇民将来子孫家門」「商売繁盛」「千客万来」「笑門」の4つの木札から選ぶのは、毎年、この「笑門」です。
Msに訪れた方々に、笑って暮らせる住まいや、建築をつくって暮らして頂くこと、それらをつくる私たちも、楽しく笑って過ごしたいと願うからです。

皆様、1年間有難うございました。来年 2020年もどうかよろしくお願い致します。


三澤文子

令和初の火入式

寒いですか。寒いです。

ということで、

Ms事務所の薪ストーブの火入れ式の時期が今年もやって参りました。

事務所内には薪ストーブ(ドブレ760CB)が設置されているのです。

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火入れ式自体は毎年恒例ですが、今回は令和初の火入れ式です。

今回は事務所にいた水の葉設計社の中野さんをつかまえて、一緒に火入れをやっていただきました。

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着火剤に火をつけて、いざ火入れ!

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この瞬間、薪ストーブ生活、始まりました。

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ちなみに今回使用したのは、現場からもらってきた杉の柱材の切れ端であったり、

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杉のフローリング切れ端を薪に使っています。

現場から薪は調達できるので、薪代は一切かからずに暖を取っています。

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燃焼も進み、表面に白い炭がついています。

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これは薪ストーブ天板に取り付けている温度計です。

200℃近く温度が上昇していますね。

今日も無事に暖かく過ごせそうです。

体調管理にも気を付けながら、年末まで業務を行っていきます。

インフルエンザも流行っていますので、皆さんもどうぞ体調を崩さぬようご自愛ください。

Msスタッフ宮本

築5年目 ~最初のメンテナンス塗装を紹介~

神戸の現場に行く際、よく通る 郡家の家 通る度に木部チェックをしては、住まい手さんに「木部塗装を行なう際は、Ms に連絡をください」とお伝えしておりました。

Msでは後々のメンテナンスが簡単に出来る塗料を使って欲しいので、最初の塗装時期を向かえるKさんご夫妻と一緒に塗装を検討したと思っておりました。

木部は塗装を行なうと紫外線から守られ良い状態が保たれるので、お肌に例えるなら日焼け止めや保湿クリームを塗る様なものです。
以前Ms のメンテナンスで築19年目を過ぎたH邸に訪問した際、いつ木材をやり変えられたのですか?と、お尋ねすると。
「以前のままです 塗装はしています」と、素晴らしい状態の外部木塀を見てから塗装を勧めがちになってしまいますが...。あえて素地(塗装をしない)仕上げとし木部の表情と変化を楽しむ場合もあり全ての木部に塗装を勧めている訳ではございません。

今回は、郡家の家 施工時からの工務店の監督(貝渕さん)、塗装屋と職人(大西さん、那須さん、宮さん)と打合せを行い。Ms 三澤文子が無駄な項目が入っていないか厳しい目で見積りの確認をし、必要な場所のみ塗装を行なう事でコストも抑えられました。

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(塗装前の木部の状況:塗料の色落ちはがあるが木部の痛みは無く健全な状態です)

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(塗装前)

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塗装 途中(塗装2 日目)

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流石職人さん!素地の部分をキレイに残して素早く作業をしてくれます。

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このあたり、木塀はコテバケ一つで簡単に塗装が出来るので、私が塗装を行ないます。


せっかく塗装の職人さんが入ってくれるのですから、打合せの際に木部以外も塗装をお願いをしました。

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写真は、配管の露出部を隠し見た目を良く整えながら、破損や劣化から守る工夫をしたモノです。
配管の上に入っていた小石を取ると、メンテナンスが出来ます。
鉄部は表面ケレン(素地調整)、錆び止め、仕上げ塗装を行ないキレイになりました。

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こちらも上から塗装を行ないました。
この様な小さな場所も塗装を行なう事で、建物が生き生きしてきます。建物がキレイになると気持ち良いですね!


スタッフ新井

気が付けば山

とうとう12月に入り、師走ですね。

今年も残すところあと1ヵ月です。

そして11月末、私は、気が付けば山にいました。

MOKスクールツアーでも行った奈良県、川上村の山です。

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今回は、Msで設計を行う物件の住まい手さんご一家と一緒に、山へ伐採の様子などの見学に来ています。

今回、伐採をしていただく方はこの方!

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林業家である東辻秀和さんです。

この方は、住まい手さんのお母さんのいとこににあたる方。川上村で代々山守をされています。

今回案内いただいたのは、東辻さんが管理している 住まい手さんのひいおじいさんの山です。なんと100年生以上の檜を3本、伐採し進呈くださるとのこと。

それで、ご家族みんなで、伐採の現場を立ち会うことになったのです。

当日は山見学の集合場所で、ウェルカム焚き火をして、私たちを迎えてくれました。

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焚き火で体を温めて、いざ山へ。

少し勾配のある道も通り、林道を進んでいき、目的の場所へ。

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今回、プレゼントということで、この場で木を指定して、実際に伐採してもらえます。

住まい手さんも、どの木が良い育ち方をしている木か悩みながら、決めていきます。

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3本の檜を選びました。

選んだ木のうち、代表の1本に向かって全員で二礼二拍手一礼を行います。

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その後、伐採する木の周りにお米と水を撒いていきます。

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いよいよ伐採です。

とその前に、準備をしていきます。

伐採する木と切り倒す方向にある木の両方に縄をかけ、結んでいきます。

そうすることで、切り倒す方向に引っ張ることができるので、より正確な方向へと倒すことが出来ます。

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写真の、手前にいる迷彩柄の作業着の方は、東辻さんの息子さんで、ナオキさんです。

東辻さんの後継者として、林業を親子で行っています。

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ヒデカズさんが切って

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ナオキさんがテンションをかける。

お二人の連係プレーで伐採していきます。

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伐採した後、切り口からはとても濃厚な匂いがします。

こんなに濃厚な木の匂い、普通に生活していても中々嗅ぐ機会はないですね。

みんなで木目を見たり、触ったりしています。

私はひたすら年輪を数えて、大体樹齢150歳かなと思い、東辻さんに聞いたところ140歳程の樹齢とのことでした。おしい?です。

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三澤が事務所玄関に飾る為に檜の枝を持って帰っているところをパシャリ。

そんなこんなで元来た道を戻り、再び焚き火をしていたあの場所へ戻ると....

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今回の山の案内人の一人である高垣真堂さんが、ひと足先に鴨鍋の準備をしてくれていました。

高垣さんも住まい手さんのご親族にあたる方です。

鍋に使うダシもご自身で作ったものを持参してくださっています。ありがとうございます!

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そして、目の前には絶景が

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皆さん歓談しながら鴨鍋を堪能しています。

私も鴨鍋を食べつつ、ウロウロしているとこんな石碑が...

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東辻さん協力のもと行われた木魂会の 故 西岡常一棟梁の生誕100年記念植樹の石碑を発見しました。

Msの代表であった故三澤康彦氏は生前、故西岡常一棟梁の追悼文を寄稿しています。

この山の中でもMsと繋がりが見えたことに驚きました。

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手前にあるのが、記念植樹された檜です。

今回、実際に伐採を間近で見れる住まい手さんにとっても私にとっても貴重で盛りだくさんな一日となりました。

実際に伐採を見た木が自邸に使われるというのは、愛着も湧きやすいのではないでしょうか。

残したい家と思われるように材料だけでなく、設計もこれからさらに尽力して参ります。

皆さん大変ありがとうございました。

スタッフ宮本

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