ある日の フクマチヤ ~夕方~

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2月は千葉工業大学から小林美砂さん、河野祐子さんがMSDとMsへインターンシップに参加され

熱心に建築を学んでおられました。 


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今日は河野さんが東京へ戻るので、フクマチヤでは三澤文子さんとスタッフが夕方にピザをいただ

ました。

インターシップは「あっという間でしたが、夢中でした!」と充実した言葉が印象に残りました。

夢中で出来る事を続けて頂きたいと願います。

またお逢い出来る日を楽しみにしています!


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写真のピザはJR福島駅近くの ルーチェさん (スタッフが好きなピザ)

フクマチヤのある大阪福島界隈には美味しくて気取らない料理店がたくさんあります。

遠方からフクマチヤへお越しの際は、美味しいお店もお尋ねください!

(Msは千里ですので場所のお間違いにご注意くださいませ)

2人のインターンシップ生を見送り 少し寂しいですが、今月は関西学院大学大学院の辻本和也さんが引続きインターンシップ中です。
Ms、MSDにてインターンシップに参加されたい方はこちらからご参加いただけます。

その他MSDでは塗装などのワークショップも開催されますのでご興味ある方は是非ご参加ください。

スタッフ新井

木材検査-埼玉K邸改修工事(長期優良化リフォーム採択物件)

立春から3週間程経ちますが、肌寒い日もあり気が抜けない天候ですね。風邪も流行っているようですので、季節の変わり目、体調管理にお気を付けください。

 

さて、昨日行った木材検査の様子をご紹介したいと思います。その前に物件のご紹介から(Ms日記初登場になります)。

現場は埼玉県のK邸改修工事。何と扠首構造の築340年以上の物件です!扠首組は白川郷で有名ですが、実際に住まわれている建物で扠首組の住宅を見たのは初めてかもしれません。(市役所の方も、管轄内に扠首組の建物があるの?と驚かれていました)代々、大切に住み継がれてきた住まいの改修工事ということで"住まいのお医者さん"なる「住宅医(住宅医協会)」のお仕事をさせて頂いています。

現況:扠首組の屋根

△既存小屋組みの写真


現場打合せの様子

△解体現場で棟梁と三澤の現場打合せの様子


現場は解体工事から基礎工事へと進んでいる状況ですが、昨日木材検査に行って参りました。今回は彩の森とき川さんで段取りして頂いた"ときかわ材"の構造材です。

材料検査の様子今回は横架材のみの検査になりましたが、検査が行いやすいように敷地全体に全量並べるだけでも4時間かかったそうです。梁成360の6M材、なかなかな迫力です(上の写真)。


ヤング率測定の様子 ウッディーくん

検査は含水率とヤング率の計測で行いました。 ↑こちらの写真はヤング率測定の様子です。ウッディーくんという計測機器を用いて端部をハンマーで打診し、もう片方で振動数を測定することでヤング率を計測するものです。概ね良好な結果でした。


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今回の材は人工乾燥材ということもあり、含水率測定の結果では平均16.3%と優秀でした。今回の検査では、ご同行頂いた方のご協力もあり2班に分かれてスムーズに検査を行うことができました。「木材検査ではどんなことをするのか」と東京の設計士さんも同行されていました。



来月には、場所を工務店の作業場に移し木配りを行う予定です。築340年の住まいに新たな息吹を吹き込む一翼を担っていることに感謝し、気持ちを引き締めて現場監理していきたいと思います。

 

スタッフ 平賀

竣工です

昨年9月から着工している豊中市内の小住宅、宅地25坪(一軒家が分筆されていて2分割の1つを住まい手が購入)、2階建の延床20坪ほどの小住宅です。Msの体験型住宅、胡桃山荘の兄弟のようなスタイルです。もちろんこの施主にも「胡桃山荘」に宿泊していただきました。全て履歴のある国産材でできています。DSC_0691

外壁は和歌山 赤杉、格子もです。製材されたままのラフ仕上げです。敢えて何も塗りません。赤味の杉は耐候性が高いのです。10年も経てばいい按配に日に焼けてグレーになってくるでしょう。

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建具の格子、杉柾目は秋田杉、私が現地までゆき購入してきました。一般の設計者、杉と言えば赤白の色目のうるさい節の多い杉を連想しますが、この外壁ピカイチです。何の塗装もかけないでこの美しさ、大工も惚れ惚れです。(Msの支給品です)

左お隣も分割して個人住宅がほぼ同時に立っています。ほとんど新建材で構成された個人住宅でした。(いい意味ですよ!!)

玄関ホールは案外広いのです。土間タイルと床Jパネルの対比が美しい。

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2階が主の居室です。

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西側に空中バルコニー付のLDKです。市内では珍しく溜池に面しています。眺望がとてもいいのです。工事中も西側からの心地よい風が建物の中を通り抜けます。断熱性、気密もとてもよいのでペレットストーブ1台で寒い1月,2月を過ごすことができる住まいです。

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2階の床は岩手県産100年生の唐松を製材し、赤身のみのフローリングに加工してあります。白太が全くと言っていいほどありません。

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住まい手がお好みの業務風のキッチンです。オールステンレスです。壁もヘアラインのステンレスを建築工事で貼っています。

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街路側に格子の出室になっている内部がこれです。仕事机となっています。

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2階が居間なので空中バルコニーから西庭に直接降りられる外部階段があります。デッキの床は木曽五木のサワラです。ほとんど節がありません。

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この階段、これも拘っています。

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屋外なので雨に打たれても強い材、踏板はJパネルです。そしてデッキは長持ちするディテールです。亜鉛メッキの施した角鋼管パイプです。

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三澤康彦

りぼんデイサービス竣工いたしました。

吹田市山田地区で活動しているライフサポートりぼん

お話をいただいた2年半ほど前から

近隣説明、大阪府補助事業、その他申請等...山のようにありましたが

一つ一つ辛抱強く乗り越え、1月末日に無事竣工しました。

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(過去の記事はこちら)

http://www.ms-a.com/-_7.html

http://www.ms-a.com/-_8.html


以前活動を行っていた事業所はマンションの一階にあり、天井も低く、

なによりも冬場、床からの冷え込みが強く、エアコンの力でガンガン暖房していた環境...

断熱性能という言葉もないようなところでした。


竣工したりぼんデイサービスでは太陽熱を利用した暖房設備を採用し、

おだやかでゆるやかな暖気が部屋の隅々までむらなく暖めます。

断熱性能はQ値1.8と、これも最高レベルです。

翌朝8時に来ても室温15℃あるというのは驚異的です。


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室内空間には吹抜けがあり、天井も高く

北側の広い開口部からは新たに植えた植栽が眺められ、

四季折々の景色を楽しむことができます。

 

吹抜けに吊るされた照明器具。

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今回特別に知り合いの職人さんに特注してもらいました。


 


細かく均一に組まれた組子が美しい!

日本屈指の腕前で、その技が光ります。


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随所に国産材のクリ、唐松、杉、タモ、サクラ等が配されており

素敵な木の空間、インテリアとなっています。

つい最近、女性スタッフが自宅に帰るとお子さんに

「お母さん木の香りがするね」と言われたそうです。

とても嬉しい限りです。


木材で特筆すべきは今回、大阪の杉材を使って作った今話題のCLT材(Jパネル)

積極的に利用しています。


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初めての試みであったため、ラミナーの寸法や品質管理に苦慮しましたが

アプローチ(片持ちでなんと1.6m!)の印象を決定づけるものになりました。


人通りの多い通りに面していることも相まって、話題の建物となっています。

地域密着の暖かい施設として、町に早速受け入れられたようです。


三澤康彦

今年もますます仕事楽しみましょうね!

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去年から仕事続けている「フクマチヤ」

羽根建築工房の大工職、協力業者の方々含めて夜遅くまで仕事していただきました。

廻りの設計者やご近所さんには

「1月8日のオープニング??絶対無理!」と言われてきた中で無事軟着陸しました。

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この二人(オレンジの服が梅本さん、ビール片手が西さん)と写真写っていませんが

監督の和田さん、手前が私三澤、やっとやっと間に合っての安堵のビールです。

写真に写っている室内のこの特大テーブル

長さ4m 幅1.35m あ・り・ま・す

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このテーブルとの出会いが、平面プランを決定したと言っても過言ではありません。


話しは明治時代

明治42年7月31日「北の大火」で大阪市北区はほとんど焼け落ちたあと、

この長屋が建設されました。

木材も今の時代とは違い、貴重な時代です。

大火の後、新品の木材の入手が難しいということでどこかで利用された転用材で

できているらしいです。

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2階の梁等を見ているとより現実味があります。

そして時間が経過した迫力も...


この「フクマチヤ」は三澤文子さんの事務所です。

それまでは20m東にある福泉寺の境内のMOK-SOHOでしたが

事業拡大(?)により手狭になっていたところ、

100年経過した長屋をご縁で借りることができました。

当然長屋のなので、両側の壁は共有です。

ただ耐震性能も落ちているので、界壁の内側に耐力壁を設けて

ダブルウォール(二重壁)になっています。

断熱、耐震性、快適性もアップアップということでずいぶん時間とお金をかけて

このような立派なMSDの仕事場となりました。


バーカウンターもあるのです。(これは冗談)

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ここでセミナーも展開することもあるので、講師のお立ち台となります。

そして三澤文子さんが仕事をするカウンターでもあります。

なんでも、立って仕事をしたほうが血流にいいらしい(?)と言ってました。

このバーテンダー、OBのトヨダヤスシ事務所のスタッフです。

ぴったり板についていますが、昔バーテンダーをしていたこともあるとのこと...

赤いカウンターは、いつもお世話になっている沢田欣也作です。

実は漆を10数回かけています。トロトロの漆です。

白い壁はプロジェクターのスクリーンを兼用しています。

赤と白が美しいです。


たくさんのOBも来てくれました。

OBスタッフも結婚して子供もたくさんできて...本当にありがたいことです。

スタッフが勤続中の頃私は、鬼の康彦でした。

毎日毎日厳しく仕込まれていたスタッフが...と思うと涙がポロポロ...です。

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この「フクマチヤ」は長屋再生のお手本です。

この界隈で、また仕事できるようにやってゆきます。

MsOBの皆様、MOKスクールの皆様、

ありがとうございました。


三澤康彦