Ms漆工房 ムロ製作

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6月末に柿の木荘にあるMs漆工房にて、漆を塗った材を保管するムロを製作しました。

IMG_2163.JPG漆は塗るよりも乾かす方が難しいと言われ、乾燥には一定の湿度が必要です。

これまでは塗った材を木棚に入れて、そのまわりをビニールシートで覆い、その中で電気ポッドを使用して水蒸気を発生させて一定の湿度を保ちながら乾燥(硬化)させていました。

今回は、ムロのスペースを広げ、材の保管スペースを十分に確保し、ムロのセッティングの手間を減らすためのさらなるグレードアップを目指してムロを拡張していきます。

IMG_2496.JPG作業の様子です。下地材を取付けていき、ムロの枠組みを造っていきます。

ファイル_005.jpeg漆がついたり、破れたりしても取り替えやすいように天井・壁部分にマスカを張っていきます。

出入りをする箇所にはカーテンレール、ビニールカーテンを取付け、材を搬入しやすいようにしています。

そして....

ファイル_008 (1).jpegファイル_007 (1).jpegIMG_2498.JPGついにムロの完成です!

写真ではマスカの壁部分はまだ垂らした状態では無く、畳んだ状態ですが、使用する際は全面を覆い、湿度が保てるようになっています。

これで、ムロのスペースも以前よりも広くなり、よりスムーズに材を搬入できるようになりました。

このMs特製のムロを使い、漆塗りの作業効率を高めていきます。

とはいえ、漆を扱う上で、かぶれ対策もしっかりと準備しておかなければなりません。

私自身、まだかぶれたことはないですが、いつか漆にかぶれるその日に備えて、準備は怠らないようにしようと思います。

Msスタッフ宮本

木造でつくる「有料老人ホーム/計画案」

Ms事務所では、近年、個人の住宅に加えて、人が集まる施設建築を木造でつくることに力を入れています。

高齢者施設・幼稚園・保育園など、私たちの生活の身近にある施設を『木造で建てられないか』と希望される方が多くいらっしゃいます。

これまでは、様々な規制の下、鉄筋コンクリート造・鉄骨造で建てられる時代が長く続きましたが、この10年近くで、国の施策を含めて考え方が大きく変わってきました。

現在では、構造や火災時の安全性等の性能面をきちんと確保すれば、規模や用途に応じて『木造でも建てられる』時代になっています。

木造施設の近作はこちら ↓

デイサービス施設「NPO法人ライフサポートりぼん」 / 2016年竣工/ 設計:三澤康彦

障害福祉サービス施設(生活介護事業所)「美結の森」 / 2016年竣工/ 設計:三澤文子

今回は、神奈川県鎌倉市の工務店/「楽居」さんからお話をいただき、Ms事務所にて木造『有料老人ホーム』の計画立案を行いました。

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写真は、楽居さんへのプレゼンテーションを行った会場の様子です。

東京中野のモノ・モノさんのコミュニティ・サロンをお借りしました。

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コンクリートのマンションの一室を木質リフォームした会場には、秋岡芳夫さんの椅子・低めのテーブルなどが置かれ、都心とは思えない落ち着いた雰囲気のなかでプレゼンテーションを行うことが出来ました。

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中大規模の施設建築を木造で建てるためには、安全性の確保などのため様々な基準に適合させる必要があります。今回は『有料老人ホーム』に関する諸条件を分析し情報共有を行いました。

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計画案の模型写真(鳥瞰)です。

"無機質な施設"というイメージから離れ、"木造平屋のいえ"をコンセプトに計画しています。

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中庭からの外観イメージです。

個々の建物のボリュームを押さえ、地形に合わせて配置することで"平屋の街並をつくる"ことを意図しています。専門用語になりますが「別棟解釈」という手法を採用することで、火災時の延焼防止策を講じています。

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共同生活室のイメージです。

ユニットケア方式で10人前後の利用者の皆さまが利用する明るく開放的なリビング・ダイニングとなります。

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個室内部のイメージです。

天井を低く抑え、木のぬくもりが感じられる落ち着いたプライベートスペースとして計画しました。

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今回のお話をいただいた工務店/楽居の代表:三浦さん(写真左)、早崎さん(写真右)です。

プロジェクトをご一緒する中で、高齢者施設を木造でつくっていく社会的な意義・課題を幅広く共有することができました。

持続可能な環境建築へ。

法規制のあり方も含め、世の中が大きく変わり始めている時代です。

快適であることと同時に、地域に、環境に、広義な意味で社会に貢献できる可能性を秘めた木造建築を。

皆さまと一緒につくっていきたいと考えています。

Msスタッフ 上野

お別れの会

故・三澤康彦のお別れの会が、去る6月15日(木)私たちの事務所に近い千里阪急ホテルにて執り行われました。5月5日に急逝した三澤康彦ですが、葬儀は5月7日に親戚とスタッフなど近親者にて滞りなく済ませましたので、この会は社葬にあたるものです。Ms建築設計事務所のOBやOGが、実行委員として企画運営をしてくれました。

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開催前の静かな会場には450席が設けられていましたが、実際は480名の参列者があり、急遽30席の椅子を増やしたとのことです。いつだったか、事務所で私が撮った写真が遺影として正面に飾られています。また、お供花も80基を超えて、花の好きだった三澤さんはとても嬉しかったと思います。

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まず、娘の小川彩が会主としてのご挨拶をさせて頂き、会が始まりました。

その後、三澤康彦のスライド上映、そして第一部は8名の方々に弔辞を頂きました。

以下弔辞を頂いた方々のお名前です。

和田善行さん、高橋昌己さん、築出恭伸さん

山辺豊彦さん、原田純子さん、大野英雄さん

中西康夫さん、泉幸輔さん

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写真は弔辞を述べられている林業家の和田善行さんです。

この様に弔辞は、製材屋さん、工務店さん、そして施主の原田純子さん、構造家、建築家の皆様に頂戴したのでした。

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第一部の後には、会場全員の方より献花を頂きました。

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献花の間、ロビーに集う方々。左手の木の箱は、三澤康彦さんのための仏壇です。MsのOB大橋朋晃君が造ってくれました。(後日談ですが、お参りいただいたご住職さまに、この仏壇、ずいぶん褒められました)

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ロビーに飾られた賑やかな色のこの絵は、南雄三さんが描いて送ってくださったメキシコツアー(昨年、三澤康彦さんが参加した南さん主催のツアー)の絵です。その絵の中に

Msのスタッフが、小さな三澤康彦さんの写真を沢山貼りこんでいます。

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そして、第二部です。

司会2人が、粛々と進行してくれました。

第二部では、初めに南雄三さんのメキシコツアーのスライド上演のあと、

水原哲二さん(山登りの友人の代表として)

梅田宗春さん(公私ともに飲み友達として)

村上洋子さん(MOKスクールOBを代表して)

村上あさひさん(MsのOB・OGを代表して)

の弔辞が続きました。 

トリの村上あさひさんの、涙声の弔辞では、いつもの三澤さんの姿が目に見えるようでした。

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最後は会主として私の挨拶ですが、実は何を話したのか記憶がマダラで、私にしては珍しいことでありました。

このように、手づくりの会ではありましたが、始終、和やかな会であったのではないかと、安堵しております。

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式典の後は、ラウンジや隣の会場で、旧交を温めて頂くことが出来たように思います。

「久しぶりに集まった。」という、方々も多かったようです。

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皆さん、クラフト紙のバックを持っています。バックの中身は、お別れの会の、粗供養としての「フォトフレーム」。 

500個作りました。木工家のZOO永田健一さん製作、材料は三澤さんの木材ストックから供出しています。

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ここには、お気に入りの皆様のお写真を入れて、お気に入りの場所に、飾って頂きたいと思います。

三澤文子

マンションリフォームの着工式

今月9日、京都市でマンションリフォームの着工式を行いました。

戸建ての場合、神主さんをお呼びして地鎮祭、改修工事の場合は清祓い式を行いますが、

マンションのリフォームの場合、神主さんをお呼びするのも大層ですので、(ご近所の方がビックリされますね。) 
今回、Ms建築設計事務所が司会を務め、「着工式」というものを行いました。

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お施主さん、夏見工務店さん、お施主さんと以前よりお付き合いのあるガス屋さんにご参加頂きました。

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工務店さん、ガス屋さんより工事にあたって一言ご挨拶して頂いた後に、
お酒、お米、塩で四方お清めを行っています。

直会(なおらい)で乾杯したあと、集合写真を撮りました。

着工式を行うことで、工事に関わる方の安全を祈願し、
着工前のけじめをつけることが出来ました。

マンションリフォームは11月頃完成予定で、現在は解体工事を進めているところです。
状況を随時お知らせしますので、ご期待くださいませ。

Msスタッフ 酒谷

Ms漆工房 うるし workshop ♯1

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5月23日・24日 Msの漆工房 柿の木荘でワークショップを行いました。

(参加人数に限りが有りMOKスクール生限定とさせていただきました)

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遠方よりお越しの方も多く

最初は三澤康彦さん設計 柿の木荘を見学しました。

建物の解説・案内は三澤文子さんによって行われました。

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次は、漆師 沢田欣也さんによる漆の座学です。
漆の採取の様子、漆塗装を行った作品など写真と共に紹介して頂きました。

漆とかぶれについて、漆の(硬化)乾燥についてなど漆の特徴について学びました。

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今回は、沢田欣也さんがつくられた漆作品や、材サンプルなど拝見する事が出来ました。

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工房へ移動し、実習開始です。

写真上は木材に下色(弁柄で着色)をしています。今回は弁柄着色の上に漆の塗装を行います。

漆の塗装は工房内(蔵の中)で行います。

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写真左上の沢田欣也さんは漆の扱いに慣れており半袖ですが、参加者の皆さんは漆が肌に付かない様に長袖の作業着を持って来ていただきました。

写真上の床材に漆を塗っていきます。漆は湿度を高め乾燥(硬化)させます。乾燥後にさらに漆を塗り重ねていきます。塗り重ねる事で美しい艶が出ます。

Msの漆蔵では湿度と温度の管理がしやすく、美しい漆塗装材をつくる事が出来ます。

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ワークショップ参加者の皆さんは、お土産用の漆箸をつくます。杉箸に筆で漆を塗っていきます。漆が乾くと上から模様をつけ自分専用箸の完成です。

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夜はワークショップ参加者の皆さんと夕食の時間です。

柿の木荘のゲストハウスでは宿泊が出来るので、帰宅時間を気にせず濃厚な建築話を楽しみました。


ワークショップ2日目

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朝7時より朝食の時間です。キッチンの大きなテーブルが大活躍でした。このテーブルはブラックウォールナットです。ファイル_002.jpg

朝の片付けを終え、工房内をのぞくと、驚くほどに漆塗装に慣れた皆さんの姿がありました。漆の扱いは難しいと思われる方が多い様に思いますが、このワークショップでは漆を身近に感じられたのでは無いでしょうか?(漆ワークショップに参加いただきました皆様 お疲れ様でした)

Msスタッフ新井