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Azumi setoda・yubune竣工報告① ~木造共用棟(改修工事)~

Ms日記をご覧の皆さん、こんにちは。

今週のMs日記は、上野耕市が担当です。

本日は、この春、美しい島々が連なる瀬戸内海 "生口島(いくちじま)"にオープンした、

『Azmi setoda(アズミセトダ)』について竣工報告いたします。

Azumi(宿泊施設Azumi:22室、yubune:14室、計36室)には、

クライアントと、マスターアーキテクト(設計統括):三浦史朗氏による、

新しい感性によって描かれた、他のどこにもない、景色が広がります。

旅とは、何か。

旅館とは、何か。

対話による対話を重ねて、ひっそりと、瀬戸内の地に、誕生しました。

このプロジェクト。

私たちMsにとっても、3年以上の時間をかけて、じっくりと大切に取り組んだ想いがあります。

また、住宅医の有志メンバーによる詳細調査に始まり、

Msで培ってきた木造改修のスキル、木の設計手法を余すところなく展開しています。

皆さんにご報告できる日を迎え、とっても嬉しく思います。

① 0006_009_20210207_0484.jpg

                            木造共用棟外観  Photo Tomohiro Sakashita

設計は。

六角屋(三浦史朗氏)+Azumi setoda設計チーム。

今回のプロジェクトのために、特別に組まれたチームです。

私たちMsは、三浦史朗氏の指揮の下、2つのパートを担当させて頂きました。

① "改修設計"~築147年の豪商の屋敷を、旅館のコア(共用棟)として再生させること~

② "内装設計"~新築する客室を、無垢材を使って上質な空間に仕上げること~

⇒ 本日は、①について、ご紹介します。

② 1蟒コ遽噂0008_013_20210207_0160.jpg

         Azumi setoda外観(一番奥にみえるのがS造2Fの宿泊棟) Photo Tomohiro Sakashita

Azumiのコアは、

築147年(明治7年)の豪商の屋敷、『旧堀内邸』からなります。

この『旧堀内邸』のもつ、歴史と文化、地域とのつながりを、新しい宿に生かしていくこと。

ゼロ(無)ではなく、地域に潜在するポテンシャル(有)を発見することからから、

プロジェクトがはじまりました。

③ 001-空撮-1.jpg

                 鳥瞰(瀬戸田港の方面をみる、手前の大きな建物が鉄骨2Fの宿泊棟)

Azumiは、生口島「瀬戸田(せとだ)」港の入り口に建ちます。

歴史的には、港が、その町の玄関。

『旧堀内邸』は、塩づくりと、海運業で栄えた、瀬戸田を象徴する大切な場です。

④ 012-空撮-12.jpg

                               鳥瞰(しおまち商店街の方面をみる)

港から、Azumiを経て、地元の「しおまち商店街」へ繋がります。

町の景観に調和するよう、ヴォリュームを抑えた"分散型の建物配置"となっています。

道を介して、3つの敷地に、6棟の建物で、施設が構成されています。

町に開くこと。

計画当初より、メンバー全体で共有してきたコンセプトです。

⑤ 016-西側詳細-1.jpg

                        外観(北西角より、「しおまち商店街」方面をみる)

改修により、当時からの"町の顔"を再生しました。

1Fは黒漆喰、2Fは白漆喰の2トーン。

瓦は葺き替え、六角名栗の木柵は新しくつくり直しています。

施工は、大和建設(@福山市)。

瀬戸内エリアで、魅力的な建築をつくりつづける、ハイレベルな建築集団です。

たくさんの皆さんのご協力の下、

電柱移設、道路美装化も実現することができました。

⑥ 0021_049_20210207_0699.jpg

                    内観(エントランス~ダイニング)Photo Tomohiro Sakashita

内観です。

元々は、玄関土間以外、床<高さ60cm>があり、畳が敷かれていました。

その床をすべて取り払い、「研ぎ出し(地元のマサ土)」で仕上げています。

土足利用です。

左官仕事は、"青色の漆喰壁"と共に、齋藤氏(齋藤左官)の手によるもの。

三浦氏のコーディネートによる、職人さんの技術が光ります。

⑦ 0030_063_20210207_0442.jpg

                           内観(ダイニング)Photo Tomohiro Sakashita

2F床も一部を取り払い、ダイニングとして再生。

皆が感動した、「美しい桟割の障子」は、旧堀内邸の障子をそのまま活用しています。

町(通り)に面して、"食"の場があること。

求心性と、温かみのある、パブリック空間は、町の賑わいと呼応します。

とっても!大変だった、

「基礎工事」(地中にコンクリートの梁がしっかり入っています)と、

「耐震補強工事」(屋根、床、壁をしっかり補強しています)は、

また別の機会にご説明いたします。

⑧ 0042_095_20210207_0332.jpg

                       中庭・蹴鞠垣(けまりがき)Photo Tomohiro Sakashita

施設の中心には、中庭を配置。

2層分の高さ(6M)がある、垣根がぐるりと廻ります。

プライバシーの確保と、光・風などのバッファーとなります。

この垣根。

古い文献より、『神事である、"蹴鞠(けまり)"をするための空間づくり=蹴鞠垣(けまりがき)』の構成を学び、いまに再解釈してつくられました。

Azumiを象徴する景色です。

三浦氏・外構工事担当の西之園氏(WA-SO design)・Azumi設計チームのメンバーから、

多くのことを学ばせて頂いた場所です。

⑨ 0049_112_20210207_0640.jpg

                         離れ個室(ダイニング)Photo Tomohiro Sakashita

"既存の庭"を残した、離れの個室です。

2面に開いたガラス面と、低く抑えた床が、ゆるやかに境界をぼかします。

『治すなら、当時の姿以上の魅力を纏うよう』に設えました。

⑩ 0035_079_20210207_0404.jpg

                              2Fラウンジ Photo Tomohiro Sakashita

2Fラウンジには、ゆったりとしたオリジナルソファを配置。

製作は、土井木工@府中市。

三浦氏が振るタクトのもと、それぞれのエキスパートが腕を振るい、空間を形づくります。

⑫ 0014_045_20210207_1612.jpg

                                 夕景 Photo Tomohiro Sakashita

そして、夕景。

宿の灯りが、繊細な格子を通じて、町(通り)をほのかに彩ります。

旅館とは、家(ホーム)である。

そして、その町の一番の誇りである。

プロジェクトを通じて、携わったすべてのメンバーで何度も確認した言葉です。

瀬戸田から。

潮目が変わり、

新しい価値観と想像力と感性で、渦を描くように、物語がスタートしました。

上野耕市

Azumi setoda公式HP

https://azumi.co/setoda/

Azumi yubune公式HP

https://azumi.co/yubune/

造園家の谷口萌さんと古川庭樹園に行く~コアー建築工房モデルハウスの庭づくり

2月14日・15日に建て方をおこなった モデルハウスも 今週水曜日の4月7日には大工工事が終わり、大工さんと最後の確認をしました。
驚くほどのスピード感です。

この日は、すでに仕上げの左官屋さんが作業をする現場で、塗装の色決めなどの打ち合わせも行いました。2 (5).JPG階段まわりの吹き抜けも、これから珪藻土を塗っていきます。

1 (5).JPGこの空間、DENスペースも、珪藻土塗りが終われば、造り付けのベンチに綺麗な色のウレタンマットが入ります。
窓の向こうは、まだ殺風景ですが、建物が仕上がると同時に、植栽の緑が入れば、とってもいい感じになるはずです。

さて、その庭づくりのために、3月30日には、造園家の谷口萌(谷口萌造園設計室)さんと大阪金剛山のふもとの古川庭樹園を訪ねました。3.JPG広大な植木畑の山である古川庭樹園には、側道に数々の車が止まり、植木を見に来ている多くの造園屋さんの姿もみえます。4.JPGこの山を案内してくれる古川さん(写真右手)の前を、先頭きって歩いていくのが、造園家の谷口さん。一番後ろが コアー建築工房の千原徹さんです。

古川さんからは、「建築家の伊礼さんや、横内さんも、この山に来られていますよ。」と伺いました。5 (4).JPGまずは、モデルハウスに植えようと考えているというジューンベリーを見せてもらいました。
この山のどこに何があるのか、全てわかっているという谷口さんが、案内してくれました。この日は小雨模様で少し暗くもあり、写真では樹木が綺麗に映らないのが残念です。6 (3).JPGモミジを植えてほしいという私の希望に、様々の種類のもみじを見せてもらいました。

コアー建築工房の監督、田茂井さんの横の樹木はカエデです。7 (3).JPG幹に白黒の模様が見えるのが アオダモ。「最近アオダモが人気だよね。」と谷口さん。アオダモもお庭に入るようです。8 (2).JPG「花が咲く木をいれたいね。」と谷口さん。

可憐な花、シジミバナを教えてもらいました。 9.JPGうわー! なんと可愛い「シジミバナ」です!

10 (1).JPG「こんな木も植えたいね。」と谷口さん。利休梅(りきゅうばい)は白い花をつけています。

なんと気品のある立ち姿でしょう。11 (1).JPGお花も気品漂います。

もうすぐ4月に入り、あちこちにお花が咲いて、それは心地よい山歩きでした。12.JPGそんなことで、 足場がとれたモデルハウスの外観ですが、これは、「すっぴん」状態。これから谷口さんの造園工事が入れば、どのように素敵になるのか、ワクワクします。

「庭屋一如」

そんな家と庭の関係ができますように。 4月29日のオープンが楽しみです!

(三澤文子)

詳細調査報告会と増築計画

非常勤&リモートワークの村上です。昨年11月に堺市で行った詳細調査。住まい手のKさんへ結果を報告する前に、調査参加者で行ったプレビューの様子を、前回のMs日記に書きました。

http://www.ms-a.com/diary_2.html

そして2月23日に調査結果の報告と、その結果を元にした改修と増築計画を、住まい手のKさんへご説明しました。今日はそのプレゼンテーションの様子をご紹介します。

Kさんご家族は、ご夫妻と建築を学ぶお嬢さんの3人でMs事務所にお越しくださいました。

詳細調査結果報告の統括は中尾さん。プレビュー時には、調査担当者が自分の担当した項目を発表しましたが、この日は中尾さんが一人ですべてを説明しました。

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プロジェクターに報告書を映して説明する中尾さん。机の上にある赤いファイルが完成した調査報告書です。図面も入れてこの厚みになります。

「復習したいので」と、Kさんは画面を録画されています!確かに、書類だけで復習するより、音声付き動画の方がより理解が進みます。

中尾さんの報告が終わると、次は温熱設計の専門家・中野さんによる、冷暖房計画の説明です。現在の暮らしがより心地よく、それでいて環境負荷と光熱費を抑えられるように、温熱環境を整えていきます。

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まずは現在の1年を通した光熱費を分析し、何にどのくらい費用がかかっているかを把握して、それを元に建物の断熱計画を作成。

次に暖冷房計画です。

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きちんと断熱と暖冷房の計画を行うと、無暖房の時の、各部屋の室温予測ができるのです。

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こうすることで、光熱費のシミュレーションまでできてしまいます。

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中野さんによる温熱計画の説明が終わると、いよいよ改修と増築計画のプレゼンです。この日のために、模型が準備されました。

模型が登場すると、いつも「わぁー!!」と声が上がります。図面だけでは伝わり切れない部分を補うためにも模型は役立ちます。

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屋根を外して、内部の様子もご覧いただけます。家具も作ってインテリアがわかる仕様になっています。

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模型をのぞき込むKさんご家族。模型は持ち帰って、じっくりご検討していただきます。

このプレゼン日から1か月が経過し、K邸の設計は着々と進んでいます。建築を学ぶお嬢さんにもこのプロジェクトに関わっていただけることが、私たちの喜びでもあります。

これからもK邸の進捗をどうぞお楽しみに!

村上洋子

インターン生の方々が来てくれました。

寒さが少し和らぐ頃、インターン希望の学生さん二人が、Msに来てくれました。

小西くるみさん(大学3年生)と川野柚さん(大学1年生)です。

インターン生には、朝の仕事準備や、模型作成、現場の見学など、

設計事務所の仕事を生で体験できる、プログラムが組まれています。

写真は、Msで現在携わっているプロジェクトの紹介を行っている様子です。

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担当者がそれぞれの担当物件をスライドにて紹介します。

インターン生のためのものですが、私たちスタッフにとっても、

改めてプロジェクトの共有ができる、良い機会となります。

早速作業開始!

くるみさんには、軸組模型をつくっていただきました。大学でもつくったことがあるそうで、

とても手際よく、細かいところも丁寧に作成してくださいました。

作成中変更がありましたが、臨機応変に対応してくれ、とても助かりました。

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写真は現場見学の様子です。

建築工事が進む現場で、実物を見ながらいろいろ説明してもらえる生きた授業です。

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もう一人のインターン柚さんは、コロナのため、大学の授業がほとんどリモートで、

模型をつくる機会がなかったそうです。Msにて、初模型作成になりました。

プレゼン模型の外構・植栽や、家具などを作成してくださいました。

とても器用で、初めてとは思えない完成度です。

写真は、次のお仕事、軸組模型の基礎部分を作成するため、Msスタッフ中尾君に説明を受けている様子です。

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早速、作業にとりかかります。軸組模型も初めての作成でしたが、手際よく進めてくれました。

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お昼は、ふみこ食堂が開かれ、豪華なメニューに、インターン生もびっくりしていました。

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Msスタッフとインターン生が和気あいあいと、ランチを楽しむ風景です。

模型などの作業をしていると、なかなか会話ができませんが、

この時間は、仕事の話など気軽にきくことができ、

コミュニケーションがとれる、リラックスした時間となります。

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若い2人がフレッシュな風を事務所に吹き込んでくれ、賑わいのある時間が過ぎました。

インターン期間は2週間ですが、過ぎるとあっという間です。

今回のインターン体験を、今後の勉強に生かしてもらえたら幸いです。

そして、いつかまた、Msに訪れてくれることを楽しみにしています。

                               Msスタッフ 濱田

吹田市S邸 建て方~上棟式

今月初めに吹田市にある新築物件の建て方が行われ、少し間を空けて、先日ついに上棟式を終えました。

今回は、建て方~上棟式の様子をお届けします。

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本物件は高基礎の上に軸組を組んでいます。

高基礎の空間はガレージとして使用して、その上に居室の空間を載せたプランです。

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建て方を行った週は雨続きだったので心配していましたが、ちょうど建て方の日だけ晴れたので、ほっとしています。

今回、Jパネルは主に水平構面で使用し、壁は構造用合板で耐力を確保しています。

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構造材の接合はDボルトも使用して行います。向野棟梁の元、現場は進んでいきます。

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今回、住まい手さんの御祖父さんの山の木(吉野川上村)ー写真の3本のヒノキの柱(紙巻きされている材)を、山守りをしている叔父さんからプレゼントしていただいたので、リビングの吹き抜けた空間に全て配置しています。

→以前に3本のヒノキを伐り出した際のお話はこちら

そのうち一番大きな240角の通し柱は、八角に加工して大黒柱として存在感ばっちりです。

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屋根のJパネルも施工されました。このJパネルの面がそのまま天井の仕上げになります。

無事に上棟です!

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そして上棟から少し日を空け、上棟式を執り行いました。

向野棟梁が、上棟式用に構造用合板でつくった大テーブルをセッティングしてくれています。

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住まい手さんが棟札へ氏名の記入を行っています。(これは事前練習中です)

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また、今回直会の食事を住まい手さん自ら手料理で準備してくださるとのことで、式の前に準備をしているところをパシャリ。

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さらには飾りつけまでしていただいています!

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式も始まり、建物の四隅を洗い米とお酒で清めていきます。

そして式も直会へと進み、住まい手さんからお手製のお弁当をいただきました。

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ものすごく美味しかったです。ご馳走様でした。

上棟式の最後は一本締めで締めくくり、7月頃竣工に向けて、改めて気を引き締めました。

完成が楽しみです。

スタッフ宮本

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