MOKゼミ神戸 2017年度最終回を開催しました!

"一般の住まい手"の皆さまを対象とした木の家づくり勉強会『MOKゼミ神戸』。

2017年度最終回をMs事務所・三澤自邸にて開催しました。

テーマは「木の家メンテナンス」です。モデルハウスや竣工見学会など、新築住宅を見学する機会はたくさんありますが、時を経た木の住まいを見学できるチャンスは滅多にありません。

今回は、住まい手の皆さまを、私たちが働くMs事務所(吹田市千里)にお招きしました。

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1985年当時のモノクロ写真です。向かって正面の建物が三澤自邸。写真右手に写っている平屋の建物がMs事務所です。

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こちらが2017年現在の写真です。正面の三澤自邸(築32年)の外観は、当時とほぼ変わりませんが、右手のMs事務所は、上に「三角形の屋根」が増築されています。木製デッキは3回張り替えています。

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三澤より住まいの変遷をご紹介しました。職業柄、およそ5年に一度のペースでリフォームを重ねて、現在のかたちに至っています。

住宅は人間と同じで、年を重ねていくと色々な不具合が出てきます。また、家族構成やライフスタイルの変化に応じて、求められる機能も変化していきます。

マンションでは共益費がありますが、戸建住宅でも"建てたら終わり"ではなく、少しずつ手を入れていくと、快適な住まいを維持することができます。

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続いて、三澤自邸の見学です。当時としては珍しい柱・梁を現した「真壁構造」の住まいです。

使用しているのは、吉野スギの"並材"です。

並材とは、節がある材で、手頃な値段で、普通に流通している木材です。

築32年の経年で、艶やかな飴色になっています。源平(げんぺい)といわれる材色の違いも、このように目立たなくなります。

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近くでよく見ると、節があり、柱や梁に"割れ"が入っているのがわかります。

この割れは、表面割れ(干割れ)を呼ばれるもので、経年により木材が収縮して生じる自然現象です。よく乾いた無垢の木材である証です。

一般に欠点と見られがちな節や割れも、空間全体として見ると、木の住まいの自然な風合いとして、気にならないものです。

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建具材にはスプルース(外国産材)の柾目を使用しています。

はじめは白くて綺麗な色をしていましたが、現在は、黒っぽく変色してしまい、がさついた表情です。

(上枠の国産スギと比べると違いがよくわかります)

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資料を用いて木造住宅の大敵である『腐朽(ふきゅう)・シロアリによる蟻害(ぎがい)』についても、基本知識をお伝えしました。

床下や小屋裏など、見えない箇所に不具合が出ることが多く、中古物件の購入の際には、専門家による詳細調査を受けることが大切です。

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Msがいつも住まい手さんにお渡しするメンテナンスボックスです。

木部の塗料や温湿度計など、住まい手さんご自身が簡単に扱えるものを揃えています。

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見学会終了後には、最終回につき「終了ミニパーティー」を行いました。リラックスした雰囲気のなか、木の住まいについて意見を交わしました。お子さん達の笑顔にスタッフ一同、元気をもらいました。

今年のMOKゼミ神戸はこれで全講座が終了となります。

全4回、すべて「実物件の見学会」であったことに好評を得ました。直接見て、触れて、五感で体感していただくことが、やはり一番大切です。ご参加いただいた住まい手の皆さま、ご厚意で会場提供して頂いた住まい手OBの皆さま、本当にありがとうございました。

来年も、よりバージョンアップした企画をして参ります。情報は、ホームページにアップする予定をしておりますので、ぜひご期待ください!

Msスタッフ 上野・新井(MOKゼミ担当)