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2021年06月アーカイブ

コアー建築工房・美原モデルハウス撮影 2021年06月26日

Ms日記をご覧の皆様、こんにちは今週のMs日記は中尾が担当です。

4月末に完成したコアー美原モデルハウスの撮影にやってきました。
完成から2カ月も経っておりませんが、既に沢山のMsの住まい手さんにも見学していただいております。
例年より早い時期に梅雨入りしましたが、無事に撮影日を迎えることができました。

カメラマンはいつもMsの竣工物件を撮影していただいている畑さんです。

006.JPG午前10時撮影が始まりました。
この日畑さんは始発で遥々神奈川県から来てくれました。
夜景の撮影も行うので、始発から終電までのかなりストイックなスケジュールとなりました。
畑さんお忙しい中、ありがとうございました。

建築写真は時間との勝負です。
時間の流れによって変わっていく建物の表情を隅々までファインダーに納めていきます。
畑さんは昼食抜きで一日中仕事道具である一眼レフと対峙します。

013.JPG午前中は東側の撮影を行います。東側から差し込む光が気持ちいい吹き抜け空間の様子です。
028.JPG今日の私の仕事は空間に写る点景の配置と照明器具のオンオフによる空間の灯調節です。
コップ、本、植栽等を適切に配置し調節するのですが、これが絶妙で、とても難しいです。
結局この日は畑さんの点景調節、一発OKを頂くことはありませんでした・・・

上記写真はキッチンテーブルです。天板には「アパ」という木材を使用しております。
あまりMsでは馴染みのない木材種ですが美原モデルハウスのオレンジ色の外観ととても相性がいいです。

124.JPG2階打ち合わせ室です。
写真に緑が欲しいとのことで、外部庭の植栽の枝を少し切り、ガラス瓶に飾りました。
緑があるのと無いのとでは、写真の写り方が全然違います。テーブルに落ちる影も可愛らしいですね!

088.JPG天気はあまり良くなかったので、少し日が出てくると急いで外観写真撮影に取り掛かります。

そして畑さんが鞄をコソコソと・・・

164.JPG出ました!
ドローンです!

175.JPG操縦はiPhoneで行い、ドローンを操ります。
普段人間の視線では見ることができないアングルからの撮影。
さあ、空からの美原モデルハウスはどんな風に写っているのでしょうか?

151.JPG午後、天気は快晴とは言えませんでしたが、強い西日が翳ってコントラストがバッチリ効いています。
こちらは西側に面する土間リビングの写真です。

御影石がほぼ同面で外部までつながり、そこからスロープ⇒植栽と、
外部と内部が緩やかに繋がり、奥行ある素敵な空間です。
低座のスポークチェアも土間リビングの緩やかな繋がりの一部として、いいアクセントとなりました。

182.JPG午後7時前、日が落ちてきました。
夜景撮影の準備に取り掛かかります。
水を撒いているのはコアー建築工房の千原さんです。水を撒いて建物に陰影を作ります。

229.JPG美原モデルハウスのある「ABCハウジング美原住宅公園」は18:00に閉場してしまうので、夜景の風景はもう見ることができないかもしれません。
よって、この写真は貴重な一枚です。
室内の沢山の木材によって反射された光が外部空間にあふれ出て、暖色の光に安らぎを覚えます。

コアー建築工房 広報部の春崎さんも夜の撮影に駆けつけてくれました。
広報部で普段一眼レフを扱っている春崎さんは、畑さんの写真技術を興味津々で盗み見していました。
是非、その技術を活かしていただきたいです!

夜景撮影は日の入りから30分間の完全に暗くなるまでの短い時間で勝負が行われます。
日中の撮影であらかじめ撮影ポイントをチェックし、夜の表情を撮っていきます。
畑さん撮影どうも有難うございました。


そして、先日畑さんから一部完成写真が届きました。
完成写真は是非コアーさんのホームページでチェックしてください。
コチラから
どれもカッコイイ写真ばかりです!写真に写っている点景の一部は私が動かしたものです。
是非注目してご覧ください。
以上撮影の裏側からお届けしました。



Msスタッフ中尾


Azumi setoda・yubune竣工報告② ~内装設計~ 2021年06月18日

Ms日記をご覧の皆さん、こんにちは。

6月も中旬に入り、日増しに蒸し暑くなってきましたね。

さて、本日はこの春オープンした『Azumi setoda(アズミセトダ)/広島県尾道市瀬戸田町』の

竣工報告②をさせて頂きます。

担当は、上野です。

今回は、"内装設計"がテーマです。

Azumiには、宿泊室が22室あります。

新築の鉄骨造2F建てのフレームなかに、木で内装を設計しました。

(=スケルトンインフィルという手法です)

設計は、六角屋(三浦史朗氏)+Azumi setoda設計チーム。

マスターアーキテクツである三浦氏のもと、このプロジェクトのために特別に組まれたチームです。

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                                     Photo Tomohiro Sakashita

「日本の素木(しらき)で客室をつくりたい」

設計初期に、クライアント&三浦氏から提示されたコンセプトです。

杉と桧。

日本を代表する、繊細で、柔らかさのある針葉樹のみを用いての設計です。

素材がそのまま仕上げとなるため、木材の段取りも含めて、設計チームの仕事となりました。

上写真の客室は、広さ約50㎡のタイプです。(1Fベーシックタイプ)

雪見障子の外には、坪庭があります。

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                                     Photo Tomohiro Sakashita

100角の柱・鴨居には、「赤杉」の柾目材を用いました。

このプロジェクトのために、吉野の林産地に協力していただき、

100年生の原木から、より選りの材を調達しました。

もう一つ、大切な要素が「家具」です。

材は、桧です。こちらも、特別に、柾目で巾はぎ板を製作しています。

モックアップを製作しながら、何度も打合せを重ねてつくり込みました。

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                              Photo Tomohiro Sakashita

客室の間口いっぱいに、奥行2Mの坪庭があります。

(作庭:WASO/西之園氏)

高さ6Mの垣根によりプライバシーを保ちながら、光・風をコントロールします。

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                                     Photo Tomohiro Sakashita

2F客室の水廻り空間です。

1Fとは異なり、壁側に洗面台をつくりました。

浴室の外には、小さなテラスがあり、湯上りに涼むことができます。

浴槽は、「木曽桧」。

床は「福光石(床暖房付)」です。

技術的に難しい防水や排水など、施工チームと打合せを重ねて、すっきり納まりました。

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                                     Photo Tomohiro Sakashita

メゾネットタイプの2F和室です。

広さは約70㎡あり、屋外テラス(ソファ付)があります。

堀炬燵の机は、床下に収納することができるので、布団を敷くこともできます。

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                                     Photo Tomohiro Sakashita

静かで控えめな印象ですが、シンプルで心地よい宿泊室となりました。

本プロジェクトでは、専門分野の異なる多彩なメンバーと競演することで、

多くの学びがあり、仕事の質を高めることができたように思います。

私たち、木を得意とするMsチームとして。

今後も、プロジェクト型のチーム設計に積極的に参画していきたいと思います。

上野耕市

◇より詳しい建築情報は、以下の雑誌に掲載されております。

新建築 2021年6月号

https://japan-architect.co.jp/project/azumi-setoda%EF%BC%8Byubune/

商店建築 2021年5月号

https://www.shotenkenchiku.com/products/detailp.php?itemid=3547

胡桃山荘のご案内 2021年06月11日

非常勤&リモートワークの村上です。

Ms日記をお読みくださっている皆様にも、リモートワークをされている方が増えていると思います。

私はコロナ禍以前よりリモートワークを開始しましたが、慣れない仕事をリモートで行うのにはなかなか大変な面があります。

また現場監理のように実際に現地で確認する仕事は、居住場所が遠いと容易ではありません。

私の場合、現場監理を大阪のスタッフにも担当してもらい、その代わりに離れていてもできる業務を行っています。

今回は窓口として担当している、胡桃山荘について書いてみようと思います。

みなさんがご覧になっている、このサイトのホームページを下にスクロールすると、「宿泊体験施設」と書かれた写真があります。それが胡桃山荘です。

場所は長野県上伊那郡。施工された北沢建築さんの事務所兼モデルハウスがある敷地の東側に建っています。

IMG_0207北沢建築モデルハウスと.JPG

( 向かって左が北沢建築さん)

「『胡桃山荘』は、はじめてメーターグリッドで設計した事例である。6m角の2階建 + 下家というかたちが、これからの小家族が暮らすための器として、相応しいスケールであることを確認したような住まいである。」

これは2019年に出版された、三澤康彦の仕事「木の住まい」をデザインする の胡桃山荘のページの書き出しです。本の表紙も胡桃山荘。

300軒以上の住宅をつくってきた康彦さんは、あえてあまりつくりすぎない木の器を心掛け、このJパネルハウスがその最もベーシックな形と表現されました。

Jパネルは12ミリ厚さの杉板を三層に貼り合わせてつくったパネルで、見た目に美しいだけでなく地震にも強い優れものです。

胡桃山荘はJパネルハウスと呼ばれるように、内部の床、壁、天井すべてJパネル。塗装は一切かけていません。

柱や梁など構造材は鳥取県智頭町サカモトさんの100年生以上の杉。大黒柱の八角柱には樹齢200年を超えている木を使い、杉に囲まれた空間になっています。

IMG_0210大黒柱.JPG

(穴の開いた壁の向こうは家事室)

その空間にMsが提案するさまざまな低座の椅子や、つくりつけの昼寝用デイベッド、ベンチソファが置かれています。

それに加え康彦さんが20代のときに購入した、マレンコのソファとオットマンもあり、家具の心地よさも体験していただけます。

IMG_0160 2階.JPG

(2階の寝室とマレンコのソファ)

蒸し暑い夏、標高750メートルの高地に建てられた胡桃山荘は、避暑地として格好の場所です。

ですが真冬は零下16度...

DSC_1570冬の正面.jpg

でもご安心ください!断熱性能が高いので、太陽エネルギーを利用した集熱システムと薪ストーブ、この2つの暖房で、室内温度は真冬でも20度をキープしています。

胡桃山荘では地元の食材でお食事を愉しみ、漆塗りのお風呂で日頃の疲れを流し、ゆっくりご滞在ください。

IMG_0179お風呂.JPG

真夏に窓から入ってくる高原の涼風、真冬に薪ストーブから聞こえるパチパチの音。それらに包まれての昼寝を想像しただけで幸せになります。

DSC_1604薪ストーブと昼寝ソファ.jpg

(奥の赤いシートが昼寝用デイベッド)

管理をしてくださっている北沢建築さんの「北沢建築本社工場」は、乃木坂46の「シンクロニシティ」のミュージックビデオの撮影舞台となったので、ご存じの方も多いと思います。

乃木坂46 『シンクロニシティ』 - YouTube

この工場も文子さんが設計した建物です。教会をイメージしてデザインしたというだけあって、乃木坂46が天使のようですね。北沢建築さんのモデルハウスと合わせて、ぜひ見学なさってください。

それでは、お申し込みは私が承りますので、Msがつくる木の建物を体験してみたい方はお気軽にお問い合わせくださいませ!

(実は私はまだ胡桃山荘を訪れたことがないので、早く長野に行きたくてうずうずしています)

村上洋子

三枚の絵を飾る~ウマハウスの1年メンテナンス 2021年06月05日

5月24日(月)は、昨年2月に完成した、東京文京区のウマハウスの1年メンテナンスでした。
約束の10:00には、持井工務店監督の苫米地さんと、大工の白熊さんと再会。ほぼ1年ぶりです。

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大工の白熊(シラクマ)さんは、ウマハウスの造作家具を一手に製作してくださった大工さん。今回のメンテナンス項目には、建具や引出の金物追加など、白熊さんの守備範囲ばかりです。

事前にリストアップして、苫米地さんと電話打ち合わせしてあったメンテナンス内容に合わせて、材料や部品、道具がしっかり準備されています。
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実は、今回の目玉の作業は、メンテナンスではなく、追加のお願いの、「高いところに、絵を3枚飾ること。」です。

本棚の再頂部が、空いたままで1年過ぎましたが、いずれも高所が苦手のウマハウスの住まい手が、もはや再頂部まで、梯子で上がれない・・・と判断し、1年メンテナンスのこの機会に、額を設置してもらうことにしたのです。
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ガタイの良い白熊さんは、さすが大工さん。梯子上でも額を押さえつつ、ビス打ちをしています。下で梯子を支えるのは、苫米地さん。リモートワーク中の住まい手2名も仕事の合間に協力。蔀戸を上げているのは私で、写真撮影と、額の位置の指示は、娘の彩です。

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そんなことで、 3枚の絵を無事に飾り終えて、対岸の2階ホールから確認している御二人。実は、トイレの前のこの位置から、吹き抜けを介して、とてもよく、絵が見えるのです。5.JPG

日々、何回も通りすぎる、この2階ホール。特に1階にはトイレがないので、ここメイントイレから出た瞬間に見えるアングルが、この写真です。

中央と左の額は木版画。三澤康彦さんが、結婚前に購入し所有していたもの。作者は不明です。
最近、木工家のZOO永田健一さんに額装してもらい、しばらく事務所に飾っていました。

右手は、水彩画で、岐阜県中津川市加子母在住の画家、本間希代子さんの水彩画「みつめる」です。本間さんの描く少年少女の表情が好きで、何枚か手に入れて大切にしている絵の一枚です。

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さて、高所作業を伴うミッションも含め、本日のメンテナンス作業は終了。持井工務店の御二人は、帰路につきます。
お疲れさまでした。

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見送った後、 「道行く人が、3枚の絵を見ることができるのは、この位置からか?」 と見上げてみても、ガラスが反射して、中は見えません。

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そこで、しばらく時間をおいた日没後、外に出て、吹き抜けの窓をみあげると、3枚の絵が見えました。予想通りの見え方です。

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南東に向いた 2階ホールの窓からも、最後に飾った本間さんの絵「みつめる」が見えます。

星の降る夜の情景のなか、鳥のような顔の少女が遠くを見つめる表情が、この場所にぴったりはまると思ったのですが、まったくその通りだと感じました。

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ウマハウスの住まい手が言う、「この家の最後のピースが、ピタッとはまって、本当に完成した。という感じだ。」という表現が、絶妙だな。と、しみじみ、納得のひとときでした。

(三澤文子)

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