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2021年04月アーカイブ

東京にもこんな風景があるとは~Ms新入スタッフと敷地調査 2021年04月30日

4月17日小雨の降る朝、ご依頼のあった住まい手さんの計画敷地調査に向かいました。
東京都稲城市。東京都内でもこんな川辺の風景を楽しめることに驚きです。

1.JPG駅からタクシーで。ニュータウンを抜けて、ワンメーターでここにつきました。

2.JPG駅で待ち合わせたのは、この二人。右手はこの4月に入社した松岡利香さん、左手は、Ms東京チームのリーダー小森正和君です。小森君は岐阜県立森林文化アカデミーの五期生なので、どうしても「小森君」と呼んでしまいます。

3.JPG素晴らしいお庭のある敷地に3人で入っていきます。
依頼主のご実家のお庭に、小さな木の家を新築するというのが、今回の計画。
なんと、敷地内には、2棟の蔵もあるのです。

4.JPG右手の蔵はこの敷地内で最も古く、大正期に建てられたものだということです。森のような木々を背景に、なんて素敵な佇まいでしょうか。
初めてこの敷地に訪問した際に、この2棟の蔵のある庭に魅せられてしまい、今はあまり活用されていない大正期の蔵と、今回新築の住まいとのつながりをつくれたら、と計画を進めています。

5.JPG計画する建物と、2棟の蔵、そして御母屋との関係を確かめるために、計画建物の位置を白テープで張って示そうとしているところです。
今回の敷地調査の大目的がこのテープ張り。おかげで配置計画の確認ができました。

6.JPGところで、計画敷地で白テープを張っていた、新人スタッフの松岡さんも、岐阜県立森林文化アカデミーの卒業生です。
辻先生も写るこの写真の左端が松岡さん。
同級生もいっしょで、その前には、アアルト設計1937年パリ万博のフィンランド館の模型があります
3/20から6/20まで世田谷美術館で公開中の「アノイとアルヴァ・二人のアアルト展」での展示模型を、辻先生指導のもと3人で製作したのだそうです。

7.JPG4月なので新人スタッフの紹介も兼ねましたが、なんとか、ぎりぎり4月中に紹介することができました。

(三澤文子)

※世田谷美術館は4/25~5/11休館とのことです。

コアー美原モデルハウス~最後の現場監理~ 2021年04月24日

Ms日記をご覧の皆様
こんにちは今週のMs日記は中尾が担当です。

今週の記事はコアー建築工房美原モデルハウスについてです。
いよいよオープンを月末に控えています!

018.JPG今週は最終の手直しといった現場監理となりました。
この日は塗装屋さんが入り、追加で塗装をお願いしている様子です。

001.JPG次週は養生が外され、いよいよ家具が搬入されます。
いままで隠れていた胡桃フローリングが姿を現し、建具も入ります。完成を目前にとてもワクワクしています!
008.JPGこちらリビング空間の現場の様子ですが、光沢を放ち、存在感のある丸柱が写真中央にあります。

014.JPG光沢の正体は漆です。漆は高級な器や食器などに使用されるイメージが強いですが
Msでは造作材やこういった丸柱に漆を塗ることが多いです。
いつも漆塗りをお願いしている沢幸漆店 沢田欣也さんに先週、直接現場に来ていただき、漆を塗って頂きました。
写真は黄金弁柄(オウゴンベンガラ)という色です。
S__7094333.jpg最初に下地となる赤色(ベンガラ)を塗り
S__7094335.jpgその上に漆を塗り重ねていきます。
漆は湿度が70%以上ないと乾燥(硬化)しません。
この日は雨だったので湿度はありましたが、通常は養生マスカーなどで囲いを作り、電気ポットでお湯を沸かし、その蒸気で湿度を上げます。
塗り重ねることによってどんどん深みのある色へと仕上がっていきます。3回塗りがMsの定番です。

他にも名栗敷台や造作照明の漆塗りをお願いしました。
沢田さんありがとうございました。

さて、いくつかモデルハウスの部屋を紹介したいと思います。
044.JPGこちら和室床の間の写真です。
以前、材料選定の記事に登場した梅田工務店さんから仕入れたモミの床板と赤松の床柱です。
084.JPG暗く渋い赤が和室を上品な空間に仕立ててくれます。
漆とは違った良さがありますね・・・

067.JPG一階トイレです。アール天井に柿渋紙を張った空間です。「まるで木の中に居るようね」と三澤。
赤杉と柿渋紙と合って暖色が強い部屋に、落ち着きを覚えます。
ずっと籠っていたい・・・そんな空間です。

160.JPG階段のブラッケットライトはおもしろい納まりをしています。
100φの丸い穴に電球が納まり、
反射したほんのりとした灯に可愛らしい印象を受けます。
光源が目に直接入ってくることがないので眩しくありません。
ちょっとした工夫を見つけるのも現場の楽しいところです。

270.JPG造園工事も終盤。チラッと外観写真です。
住宅展示場の形状上、西側からのアプローチとなりましたが、西日が似合い、とても明るいモデルハウスです。



私事ですが今年度をもちましてMs入社2年目を迎えます。
私もモデルハウスの図面のお手伝いをさせていただきました。
住宅建築ができていくプロセスをしっかりと監理でき、自ら書いた線を現場で答え合わせをすることができました。

現場の皆さん。オープン目前に落ち着かない一週間となりそうですが
どうかご安全によろしくお願いいたします。


それではまた、モデルハウスオープンの記事でお会いしましょう!

Ms中尾

ゴールデンウィークの休業のお知らせ 2021年04月22日

DSC_0061.JPG
4/29(木)~5/5(水)
4/30(金)・・・通常営業
5/6(木)~通常営業です。

Azumi setoda・yubune竣工報告① ~木造共用棟(改修工事)~ 2021年04月17日

Ms日記をご覧の皆さん、こんにちは。

今週のMs日記は、上野耕市が担当です。

本日は、この春、美しい島々が連なる瀬戸内海 "生口島(いくちじま)"にオープンした、

『Azmi setoda(アズミセトダ)』について竣工報告いたします。

Azumi(宿泊施設Azumi:22室、yubune:14室、計36室)には、

クライアントと、マスターアーキテクト(設計統括):三浦史朗氏による、

新しい感性によって描かれた、他のどこにもない、景色が広がります。

旅とは、何か。

旅館とは、何か。

対話による対話を重ねて、ひっそりと、瀬戸内の地に、誕生しました。

このプロジェクト。

私たちMsにとっても、3年以上の時間をかけて、じっくりと大切に取り組んだ想いがあります。

また、住宅医の有志メンバーによる詳細調査に始まり、

Msで培ってきた木造改修のスキル、木の設計手法を余すところなく展開しています。

皆さんにご報告できる日を迎え、とっても嬉しく思います。

① 0006_009_20210207_0484.jpg

                            木造共用棟外観  Photo Tomohiro Sakashita

設計は。

六角屋(三浦史朗氏)+Azumi setoda設計チーム。

今回のプロジェクトのために、特別に組まれたチームです。

私たちMsは、三浦史朗氏の指揮の下、2つのパートを担当させて頂きました。

① "改修設計"~築147年の豪商の屋敷を、旅館のコア(共用棟)として再生させること~

② "内装設計"~新築する客室を、無垢材を使って上質な空間に仕上げること~

⇒ 本日は、①について、ご紹介します。

② 1蟒コ遽噂0008_013_20210207_0160.jpg

         Azumi setoda外観(一番奥にみえるのがS造2Fの宿泊棟) Photo Tomohiro Sakashita

Azumiのコアは、

築147年(明治7年)の豪商の屋敷、『旧堀内邸』からなります。

この『旧堀内邸』のもつ、歴史と文化、地域とのつながりを、新しい宿に生かしていくこと。

ゼロ(無)ではなく、地域に潜在するポテンシャル(有)を発見することからから、

プロジェクトがはじまりました。

③ 001-空撮-1.jpg

                 鳥瞰(瀬戸田港の方面をみる、手前の大きな建物が鉄骨2Fの宿泊棟)

Azumiは、生口島「瀬戸田(せとだ)」港の入り口に建ちます。

歴史的には、港が、その町の玄関。

『旧堀内邸』は、塩づくりと、海運業で栄えた、瀬戸田を象徴する大切な場です。

④ 012-空撮-12.jpg

                               鳥瞰(しおまち商店街の方面をみる)

港から、Azumiを経て、地元の「しおまち商店街」へ繋がります。

町の景観に調和するよう、ヴォリュームを抑えた"分散型の建物配置"となっています。

道を介して、3つの敷地に、6棟の建物で、施設が構成されています。

町に開くこと。

計画当初より、メンバー全体で共有してきたコンセプトです。

⑤ 016-西側詳細-1.jpg

                        外観(北西角より、「しおまち商店街」方面をみる)

改修により、当時からの"町の顔"を再生しました。

1Fは黒漆喰、2Fは白漆喰の2トーン。

瓦は葺き替え、六角名栗の木柵は新しくつくり直しています。

施工は、大和建設(@福山市)。

瀬戸内エリアで、魅力的な建築をつくりつづける、ハイレベルな建築集団です。

たくさんの皆さんのご協力の下、

電柱移設、道路美装化も実現することができました。

⑥ 0021_049_20210207_0699.jpg

                    内観(エントランス~ダイニング)Photo Tomohiro Sakashita

内観です。

元々は、玄関土間以外、床<高さ60cm>があり、畳が敷かれていました。

その床をすべて取り払い、「研ぎ出し(地元のマサ土)」で仕上げています。

土足利用です。

左官仕事は、"青色の漆喰壁"と共に、齋藤氏(齋藤左官)の手によるもの。

三浦氏のコーディネートによる、職人さんの技術が光ります。

⑦ 0030_063_20210207_0442.jpg

                           内観(ダイニング)Photo Tomohiro Sakashita

2F床も一部を取り払い、ダイニングとして再生。

皆が感動した、「美しい桟割の障子」は、旧堀内邸の障子をそのまま活用しています。

町(通り)に面して、"食"の場があること。

求心性と、温かみのある、パブリック空間は、町の賑わいと呼応します。

とっても!大変だった、

「基礎工事」(地中にコンクリートの梁がしっかり入っています)と、

「耐震補強工事」(屋根、床、壁をしっかり補強しています)は、

また別の機会にご説明いたします。

⑧ 0042_095_20210207_0332.jpg

                       中庭・蹴鞠垣(けまりがき)Photo Tomohiro Sakashita

施設の中心には、中庭を配置。

2層分の高さ(6M)がある、垣根がぐるりと廻ります。

プライバシーの確保と、光・風などのバッファーとなります。

この垣根。

古い文献より、『神事である、"蹴鞠(けまり)"をするための空間づくり=蹴鞠垣(けまりがき)』の構成を学び、いまに再解釈してつくられました。

Azumiを象徴する景色です。

三浦氏・外構工事担当の西之園氏(WA-SO design)・Azumi設計チームのメンバーから、

多くのことを学ばせて頂いた場所です。

⑨ 0049_112_20210207_0640.jpg

                         離れ個室(ダイニング)Photo Tomohiro Sakashita

"既存の庭"を残した、離れの個室です。

2面に開いたガラス面と、低く抑えた床が、ゆるやかに境界をぼかします。

『治すなら、当時の姿以上の魅力を纏うよう』に設えました。

⑩ 0035_079_20210207_0404.jpg

                              2Fラウンジ Photo Tomohiro Sakashita

2Fラウンジには、ゆったりとしたオリジナルソファを配置。

製作は、土井木工@府中市。

三浦氏が振るタクトのもと、それぞれのエキスパートが腕を振るい、空間を形づくります。

⑫ 0014_045_20210207_1612.jpg

                                 夕景 Photo Tomohiro Sakashita

そして、夕景。

宿の灯りが、繊細な格子を通じて、町(通り)をほのかに彩ります。

旅館とは、家(ホーム)である。

そして、その町の一番の誇りである。

プロジェクトを通じて、携わったすべてのメンバーで何度も確認した言葉です。

瀬戸田から。

潮目が変わり、

新しい価値観と想像力と感性で、渦を描くように、物語がスタートしました。

上野耕市

Azumi setoda公式HP

https://azumi.co/setoda/

Azumi yubune公式HP

https://azumi.co/yubune/

造園家の谷口萌さんと古川庭樹園に行く~コアー建築工房モデルハウスの庭づくり 2021年04月09日

2月14日・15日に建て方をおこなった モデルハウスも 今週水曜日の4月7日には大工工事が終わり、大工さんと最後の確認をしました。
驚くほどのスピード感です。

この日は、すでに仕上げの左官屋さんが作業をする現場で、塗装の色決めなどの打ち合わせも行いました。2 (5).JPG階段まわりの吹き抜けも、これから珪藻土を塗っていきます。

1 (5).JPGこの空間、DENスペースも、珪藻土塗りが終われば、造り付けのベンチに綺麗な色のウレタンマットが入ります。
窓の向こうは、まだ殺風景ですが、建物が仕上がると同時に、植栽の緑が入れば、とってもいい感じになるはずです。

さて、その庭づくりのために、3月30日には、造園家の谷口萌(谷口萌造園設計室)さんと大阪金剛山のふもとの古川庭樹園を訪ねました。3.JPG広大な植木畑の山である古川庭樹園には、側道に数々の車が止まり、植木を見に来ている多くの造園屋さんの姿もみえます。4.JPGこの山を案内してくれる古川さん(写真右手)の前を、先頭きって歩いていくのが、造園家の谷口さん。一番後ろが コアー建築工房の千原徹さんです。

古川さんからは、「建築家の伊礼さんや、横内さんも、この山に来られていますよ。」と伺いました。5 (4).JPGまずは、モデルハウスに植えようと考えているというジューンベリーを見せてもらいました。
この山のどこに何があるのか、全てわかっているという谷口さんが、案内してくれました。この日は小雨模様で少し暗くもあり、写真では樹木が綺麗に映らないのが残念です。6 (3).JPGモミジを植えてほしいという私の希望に、様々の種類のもみじを見せてもらいました。

コアー建築工房の監督、田茂井さんの横の樹木はカエデです。7 (3).JPG幹に白黒の模様が見えるのが アオダモ。「最近アオダモが人気だよね。」と谷口さん。アオダモもお庭に入るようです。8 (2).JPG「花が咲く木をいれたいね。」と谷口さん。

可憐な花、シジミバナを教えてもらいました。 9.JPGうわー! なんと可愛い「シジミバナ」です!

10 (1).JPG「こんな木も植えたいね。」と谷口さん。利休梅(りきゅうばい)は白い花をつけています。

なんと気品のある立ち姿でしょう。11 (1).JPGお花も気品漂います。

もうすぐ4月に入り、あちこちにお花が咲いて、それは心地よい山歩きでした。12.JPGそんなことで、 足場がとれたモデルハウスの外観ですが、これは、「すっぴん」状態。これから谷口さんの造園工事が入れば、どのように素敵になるのか、ワクワクします。

「庭屋一如」

そんな家と庭の関係ができますように。 4月29日のオープンが楽しみです!

(三澤文子)

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