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2021年02月アーカイブ

床下エアコンについて ~築200年の古民家改修の宿:長者屋~ 2021年02月27日

今年は、日本海側を中心に思いがけない雪に見舞われた寒い冬でした。

今回のMs日記では、近年、Msの寒さ対策の定番となりつつある、

「床下エアコン」にスポットを当てて書きたいと思います。

2019年に開業した、古民家を改修した宿「長者屋(ちょうじゃや)」を事例にレポートいたします。

1.JPG

長者屋は、広島県庄原市の北部(中国山地の中央付近)に位置しています。

上写真は、今年の1月の雪景色です。

広島市内と比べて、平均気温で約4℃ほど低く、寒い年だと最低気温-10℃になることもあるようです。

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床下エアコンとは、簡単にいってしまえば、

「床下にエアコンから得られる暖気を送り込み、足元から温めるシステム」です。

このシステムと出会ったのは3~4年ほど前のことだと思いますが、

はじめて聞いた時は、結構、衝撃的!(そんなこと出来る?という驚き!)でした。

長者屋では、「パッシブ冷暖(参創ハウテック)」というシステムを導入しており、

温熱環境のエキスパート:中野弘嗣氏(水の葉設計社)の助言を元に計画しました。

良いところは・・

たくさんあるのですが、

ここでは、「広い面積をカバーできる」点を挙げたいと思います。

通常のパネル式の床暖房だと、パネルを敷いている箇所だけが温かい(当たり前)ですが、

床下エアコンは、床下空間全体に暖気がまわるため、広範囲の面積をカバーできます。

長者屋は延べ200㎡ありますが、メインの居室を区分して、暖気を廻しています。

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床下=ピット(暖気溜り)になるので、床全体が、ほんのり温かくなります。

ヒートポンプ式で高効率の日本製のエアコンを連続運転することで、

ランニングコストも比較的安く抑えることができます。

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床下の様子です。

断熱材に包まれたダクトがみえます。

「パッシブ冷暖」システムでは、メーカーの担当者がダクトの径を計算により求めて、ダクトを製作してくださいます。

このダクトによって、エアコン本体から離れた部屋にも、暖気を引っ張ることができます。

施工面では、床下空間をしっかり断熱材で包むことが肝心です。

(長者屋では、防湿コンクリートt60+気密シート+スタイロフォームt30)

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床ガラリの様子です。

吹出口で約30℃の温風が出ています。床全体がじんわり暖かく快適です。

 <写真は、中野さんに風量測定を実施して頂いた際のものです>

このガラリは、木製の既製品ですが、

床板が漆塗の杉板のため、ガラリにも同じ漆塗を施しています。

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和室でも効果を実感できました。

既製品のガラリを細くカットして、敷居の際に設置しています。

畳に布団を引いて寝てみましたが、布団が温かくなる感じがあり、気持ち良く眠ることが出来ました。

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築200年の改修計画のため、建物の断熱性能は満点とはいきませんでしたが、

それでも、春~秋の中間期を含めて、床下エアコンの効果が発揮されているようです。

 (新築のお住まいなど、断熱性能の高い条件では、もっと効率が高まります)

春までもう一歩。

皆さま、温かくしてお過ごしください。

上野耕市

参考HP

■パッシブ冷暖(参創ハウテック)

http://www.passivereidan.jp/index.html

■Setouchi Cominca Stays

https://cominca-stays.com/

詳細調査プレビュー〜報告会に向けて 2021年02月19日

非常勤&リモートワークの村上です。昨年11月に堺市で行った詳細調査の様子をMs日記に書きました。

http://www.ms-a.com/22.html

来週2月23日に、その結果を住まい手のKさんへ報告します。先日は報告会に向けて、調査に参加した5名、大阪Ms事務所(三澤・宮本・中尾)、香川(中野)、愛媛(村上)をオンラインで結びプレビューを行いました。

私から見たMs事務所の様子
Ms事務所.jpg

Ms事務所の文子さんと宮本さんの視線の先にはスクリーンがあり

Msスクリーン.jpg

パソコンの画面をこのように大写しにして会議を行います。

プレビュー時の報告書です。全部で83ページもあります。書式は住宅医協会仕様の診断レポートで、住宅医協会の会員になると、協会のウェブサイトからダウンロードして使用できます。
診断レポート.jpg

調査項目は4つ。
・劣化対策(村上)
・断熱性・省エネルギー性(中野)
・耐震性能(中尾)
・防火・バリアフリー(村上)
担当者が報告書にまとめ、一人ずつ発表。全員で、現在の状態や所見に間違いがないか、見落としはないか、説明が住まい手のKさんに正確に伝わるかどうか、などを真剣にチェックします。

香川から気密測定器を持参して調査に参加した中野さんの担当は、断熱性と省エネルギー性です。改修では、住まい手が冬に寒さを感じないように、断熱補強とすきま風対策を行います。そのためにも現状をしっかり把握し、どこをどのように治すかの判断基準にします。
中野さんの報告で、家から逃げる熱の約半分が「開口部」からだとわかりました。

中野さん.jpg

23日の報告会は中尾さんが統括です。プレビューでは、それぞれの担当者が自分の担当した項目を発表しましたが、本番では、中尾さんが一人で全ての項目を説明します。そのため、全ての内容を自分が担当したと同様に把握しておく必要があり、責任重大。プレビュー時にも、中尾さんは別席でパソコンにかかりきりです。

中尾さん.jpg

15時から始まったプレビューは、17時30分に終了しました。各担当者は、この日にもらった意見を参考に報告書を手直しして、統括の中尾さんにバトンタッチします。

2月23日の報告会では、詳細調査の報告だけでなく、増築案のプレゼンテーションもあります。報告会にはKさんと、建築を学ぶお嬢さんも参加される予定で、とても楽しみにされていることと思います。

報告会とプレゼンに向けて、仕事もラストスパートに入りました。ここ数日寒い日が続きましたが、日差しはもう春。気分も春めいてきています。

K邸のみなさま、23日にお会いするのを楽しみにしています。Ms日記を読んでくださっているみなさまにも、この続きをご報告いたします。
気温の変化の大きい時期です。みなさまどうぞご自愛ください!
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村上洋子

コアー建築工房・美原モデルハウスの木材選別 ~ 奈良の梅田工務店・西ノ京倉庫にて 2021年02月12日

2015年に改修リニューアルした、コアー建築工房の深井モデルハウスの設計を担当させて頂きましたが、私も大好きな、その深井モデルハウスが、展示場閉鎖により、撤退することになったとのことで、新しい美原モデルハウスの設計もMsで担当させて頂いております。

美原モデルハウスは、昨年12月末に着工し、現在基礎工事も終わり、来週15日から建て方というスケジュール。
そんな中で、2月1日(月)に、奈良市の梅田工務店さんの西ノ京倉庫へ、床の間の床板と床柱を選びに、Ms中尾君と一緒に行ってきました。

梅田工務店さんの西ノ京倉庫には、お宝の山のごとく、超乾燥した木材が、ところ狭しと並んでいます。
まずは、お目当ての赤松の床柱ブースへ。1 (1).JPG梅田コレクションの赤松の床柱の数々。その表皮の色味は絶妙で、全体の空間を締めてくれるものです。ここから太さが適度な1本を選別しました。

次は、床板です。
床板は、無垢材の一枚板をモットーとしているので、板巾が思案の種です。
今回、梅田社長は、板巾がとれて、かつ目合いのよいモミを推薦。「この厚さなら、2枚に製材して、薄いほうを天井板にしたらどうか。」とのアドバイスがありました。2 (1).JPG「え。一枚板の天井板?!」と驚く私たちに、「正式な床の間の天井は、一枚板ですよ。」と床の間の天井用にとってある、杉の一枚板を見せてくれました。

3 (1).JPG梅田工務店さんが使う床の間の天井板

ということで、なんと裏表、無地のモミの板を床の間の床板に決定。

4 (1).JPG材の搬出は、このようにスリングベルトでくくり、持ち上げます。
左は、梅田工務店・設計監理の柴田さん、右は設計監理見習いの小川さん、梅田社長の細かな指示に俊敏に反応しています。

5 (1).JPGホイストクレーンで、スイスイと、建物正面まで移動させます。
ちなみにここは2階で、建物正面2階がパッカリ空いて、搬入口に。

6 (1).JPG梅田社長が、リモコンで操作しています。

7 (1).JPG下の駐車スペースに待ち構えているのは、コアー建築工房の軽トラ。ここに手際よく積まれていきます。

8.JPG選別した、赤松の床柱も搬出。

9.JPGさらに、和室の杉の天井板(7㎜/2分3)も選ばせていただきました。写真右手、しきりにメモをしているコアー建築工房監督の田茂井さん。これから軽トラで、これら材料をコアー建築工房の美原加工場まで、運んで頂きます。
どうか安全運転でお願いいたします! 10.JPGまだまだ、私の物色の目は止まりません。
美原モデルハウスの玄関の敷台にこのケヤキはどうか? はたまた、現在、千里ニュータウン内で工事中のTS邸のキッチン大テーブルにこのケヤキはどうか? などなど、思いが膨らみます。
改めて、材料を確かめて空間をつくることができるということは、本当に手ごたえのある楽しい作業だと思いました。11.JPGこれは美原モデルハウスの軸組模型。軸組が見えやすくするために、75×180の大量の垂木は一部取り除いて作っています。2/15から建て方が行われ、この架構が立ち上がるのが楽しみです。
コアーの千原さん(常務取締役)に、4月29日がオープンになったことを、つい先日聞かされてびっくり。短い工事期間で「胃が痛い。」とつぶやいていました。 
そんなことで、「仕上げ材など、どんどん決めて、対応速くして、協力します!」答えましたが、材料選別など、好きな仕事がこの先、オープンまで続くのは、楽しいかぎり。ワクワクの日々が待っています!

(三澤文子)

Msの10年メンテナンス  手軽にフローリングメンテナンス 2021年02月06日

昨年12月に芦屋市K邸の10年メンテナンスを行いました。

外装の再塗装を行いましたが、今回は、手軽にできるフローリングのメンテナンスをご紹介します。

K邸の住まい手さんは、普段から床掃除をこまめにしてくださっていました。

しかし、年月が経つと、落ちにくい汚れやくすみもついてきます。

今回、ダイニングの無垢材フローリングを痛めず綺麗にするため、

オスモのウォッシュ&ケアーとワックス&クリーナーを使用しました。

IMG_0887[1].JPG

汚れを落とし、ワックスで傷や、汚れからフローリングを保護します。

メーカーの方が一緒にメンテナンスしてくださいました。

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写真左はオスモの片岡さん右は羽根建築工房の和田洋明さん

使い方をレクチャーしていただきました。

まず、ウォッシュ&ケアーで、汚れを落としていきます。

洗剤を水に薄めたものを霧吹きなどでシュシュっとフローリングに吹きかけます。

雑巾がけをする感覚で、拭き掃除をします。

下の写真のように、黒っぽい汚れが、木部を痛めず、落ちていきました。

スライド1.JPG

スライド2.JPG

拭けば拭くほど汚れが落ち、美しい木目が浮かび上がってきます。

時を忘れて黙々と作業を行いました。

汚れを落としたら、次はワックス&クリーナーで、フローリングを保護します。

1m²に小さじ2杯程度のペーストを乾いた布で薄く塗り広げるだけです。

これも、とても簡単で、拭くだけでむらなどできず、綺麗にワックスをかけることができました。

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フローリングに艶がでてきました。

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通常のワックスは、乾燥に5時間以上はかかってしまいます。

しかし、ワックス&クリーナーは1時間程度で乾くので、仕上がりの早さに驚きました。

住まい手さんは猫ちゃんを飼われているので、早く自由にさせてあげられると喜んでくださいました。

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綺麗なフローリングで新しい年を迎えていただけたのではないでしょうか。

今回メンテナンスの作業時間は、2~3時間ぐらいでした。

普段の掃除の延長でできるのではないでしょうか。

家にいることが長いこの時期、気分転換、ストレス発散におすすめです。

木の家は、手をかければかけるほど、長く,綺麗に住み続けることができます。

Msでは、手をかけやすい、気軽な作業のメンテナンスも考えています。

メンテナンスを通して、お家との対話してみませんか。

オスモさんが商品の動画を配信しています。

こちらに詳しい使い方をみることができます。https://www.youtube.com/watch?v=MoVBv0N0fr8

商品の販売はこちらになります。 オスモ&エーデル オンラインストア (osmostore.jp)

                                         Msスタッフ 濱田

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