2017年10月アーカイブ

倉庫の変遷 2017年10月28日

もうすぐ11月、台風が立て続けに列島へ接近しています。皆さんは台風仕舞いをすでに終えられていますでしょうか。統計的に見ると、11月以降は台風が本州へ接近する可能性はかなり下がります。・・・ということは、今回を凌げば大丈夫!?工事の進捗にも関わるためそんな期待を抱いております。

さて、Msでは木材をストックし、彼らは今か今かと新しい住まいへ旅立つ日を待ち侘びています。そんな材料たちに欠かせない『倉庫』の存在を今回はピックアップ!

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Msの木材倉庫は幾つかありますが、こちらが事務所に一番近い駐車場倉庫。今から10年以上遡ると、このように活用されていました。間口が2.5m、奥行5mの小さなスペースですが木材がぎっしりと入っています。

その後は事務所の車台数も増えたことで、ガレージへと活用用途が変わっていきました。そんな中、今年の7月に車を一台減らすことになったため、元々こちらに駐車していたポルテの名前取り、『ポルテ倉庫』と名付けて木材倉庫としての用途を復活させることになりました。ただし、今回は扉を付けることで管理もきちんとできる体制をつくりました。そんなポルテ倉庫が出来上がるまでの一部始終を紹介したいと思います。

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今回工事を依頼したのは、羽根建築工房さん。担当は内山大工、とても丁寧な仕事ながらサクサクと仕事を進めていく姿はさすがの一言。

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今回は両開き折れ戸を事務所でストックしている材料で、かっこよく且つ使い勝手よく作るか、というのが目標。

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材料はお馴染みのJパネルや長良杉パネル、そして扉の面材には耐水性のあるサワラの本実板をチョイスしました。木材の規格寸法(長さ)が1.82㎝(6尺)と決まっているため、下部30㎝はさり気無く袴を履かせたようなデザインとしています。さて、最後は取っ手をどんな素材に、そしてどんな形状にするかがポイントではないでしょうか。

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折れ戸は取っ手が大きく握りやすい方が引きやすい!ポイントとなるようにこの部分のみ広葉樹の『タモ』を使用しています。こちらはもちろん内山大工に加工して頂きました。素地のままだとなにか味気ない・・・ということで、袴の部分のみMsカラーの赤を塗装することになりました。

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袴より上部はユーロクリヤー(大阪塗料工業)を使用しています。塗装有無での経年変化を改めて確かめたいと思い、右側部分は塗装を施し、左側部分は無塗装としました。庇の出は30㎝で東向き、今後どのような違いが出てくるか経過観察を行っていきたいと思います。

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袴はノルディックレッド(オスモ カントリカラー)を使用し、こちらは防腐材が入っていない商品のため、事前にウォーターペレント(オスモ)という下地処理材を塗り込んでいます。

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このような形で新しく生まれ変わり、これは住まいの変遷と似ているのではないかと感じました。家族が増えることで、個室(寝室)を作り、そして巣立ったあとにはリフォームをして新しい住まい方へと変わっていく。少しの変化を加えることで、とても使い易くなりました。今回は小規模な工事でしたが、皆さんもぜひ環境の変化とともに住まいにも手を加えてみてはいかがでしょうか。ぐっと生活が豊かになるのが実感できると思います。

スタッフ 中根

静岡県W邸増改築工事が竣工しました 2017年10月21日

10月も半ばを迎え、冬入り前となりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。Ms事務所には冷え症&寒がりのスタッフが多く、ダウン着用率が急上中。。。日に日に冷たくなっていく風を肌に感じながら事務所に向かいます。

さて、今月の初旬に静岡県W邸の「改修」が完了し、竣工写真の撮影に行ってきました。撮影時の様子をご報告させていただきます。

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今回W邸の写真を撮ってくださったのは写真家の畑拓さんです。

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朝の9時から日が沈む18時まで1日かかりで撮影していただきました。長時間の撮影だというのに集中を切らさずレンズを覗き込む姿はさすがプロです!

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家具の移動など補助を行っているのはMsスタッフの中根です。

建物を撮るときは広角のレンズを使います。実際より遠近感が増すため、家具はレンズ越しに違和感なく配置しなくてはなりません。(これが結構大変な作業です。。。)

撮影開始時は悪戦苦闘していましたが、午後からの後半戦は2人の息もぴったりでスムーズに撮影が進みました。

内観の写真をちらっとご紹介します。(撮影スタッフ中根)

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畑さんの写真は1カ月後に頂けるとのこと

ホームページでも竣工物件でUPさせていただきますので皆さまもお楽しみに。

Msスタッフ 久保

建物詳細調査(香川県)に行ってきました 2017年10月14日

Ms建築設計事務所住宅医の有志が集まり、一泊二日で香川県に建物詳細調査に行ってきました。

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千里事務所を朝6時30に出発し、岡山県の宇野港よりフェリーに乗って現場へ向かいます。今回の調査員は総勢14名、事前に現地調査に来ていますが、スケジュール通りフェリーに乗船出来、ひと安心。瀬戸内海の美しい景色に癒されます。

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今回の調査は規模が大きく、効率良く調査しなくてはなりません。事前に調査班は役割が決まっており、図面や写真から重要な箇所を予測し作戦を立てた上で調査に挑みます。この事前準備がある事で、初めて行く馴れない場所でも効率良く調査を行う事が出来ます。

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一日目の調査終了。

車中では、小屋裏、床下担当者に蟻害の状況を確認したり建物の仕上げの話題がつきません。

調査二日目

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本日が最終日、素晴らしい建物で規模も大きく、まだまだ調査を続けたい所ですが限られた時間で効率良く調査しなくてはなりません。朝、昼の合間に全体ミーティングを行い最善の作戦を立てながら調査を進めました。

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帰りは、フェリーの最終便です。

調査に没頭するあまり、皆さんがフェリーに乗る事が出来るか?心配しましたが、無事に島を出る事ができ、ひと安心。

奈良、大阪、兵庫、四国方面より調査に来て下さった住宅医の皆さま、お疲れ様でした。今回も非常に重要な調査を行う事が出来ました。

Msスタッフ新井

「漆床の家」定期メンテナンス 2017年10月06日

Msでは施工後も建物のメンテナンスを行っています。
先週、昨年お引渡しをした静岡県の「漆床の家」に一年メンテナンスに伺いました。

建物の外周は基礎にシロアリの痕跡がないかを見たり、内部で住まい手さんが気になっているところを確認したりします。

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2階の丸窓周辺の珪藻土にヒビが入っているのを石牧建築の佐原さんが確認しているところです。
また、Msでは夏・冬に温湿度を設置させていただいて、温湿度グラフを作成しています。

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昨年の冬はどのような温湿度だったかをご報告しているところです。

「以前マンションで暮らしていたときより夏・冬共に快適」というお話が聞けて、大変うれしく思います。

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丁寧にセンス良く住まわれており、漆の床にレトロな家具が良く似合っています。

漆の床は、傷付いてしまった部分にはベンガラを柿渋で溶いたものを塗って補修されていました。

ご主人は建物のリペアの仕事をされています、漆床には自然の材料で補修するようにしているそうです。

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造り付けの水屋には食器が綺麗に陳列されていました。

定期メンテナンスは、建物の早期メンテナンスが行えることはもちろん、住まい手さんの暮らしぶりを伺うことができる貴重な機会です。

Msスタッフ 酒谷