2015年02月アーカイブ

寒冷地の建て方 ~山梨県北杜市K邸~ 2015年02月25日

昨年11月に着工した山梨県北杜市K邸。施工は長野の北澤建築さん。 
今年は雪が多く天候が心配でしたが、先週無事に上棟を迎える事ができました。
基礎工事・土台敷きから上棟式までの様子をご報告させていただきます。

2014年11月~2015年1月:基礎工事
真冬の基礎工事。
コンクリートの凍結を防ぐため、ムシロや煉炭を使用して念入りに養生を行います。

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2月上旬:建て方直前の積雪。。。建て方に向け、まずは雪掻き・氷除去・基礎内の掃除です。

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2月10日(火)~12日(木)
雪掻き・基礎掃除を必死に行っていただき、無事に土台敷きが始まりました。

土台は岐阜トーモクセンターさんのヒノキです。

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富士山を望むことができる建物南側にはほとんど壁がありません。

岐阜のTE-DOCさんに構造計算をしていただき、ラーメン構造を採用することにしました。

ラーメン構造は大断面の柱・梁を16mmのボルトで緊結し門型のフレームをつくります。

基礎と柱の間には特注金物(下写真)を使用しています。

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2月13日(金)

朝7:00、寒い中、大工さん達がトラックに材料を積んで現場へ向います。

本日午後より建て方開始です。

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天気は晴れ。次々と柱が立っていきます。Jパネルを柱に落とし込み、梁を掛けていきます。

ほとんどの構造材は根羽村森林組合さんの材料です。大黒柱はMOK支給の栗材です。

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ラーメンフレーム柱頭部分にM16ボルトを差し込んでいます。  

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2月14日(土)

塔屋部分まで建ちあがりました。

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2月16日(月)

屋根にJパネルを張っていきます。

構造材・Jパネルがそのまま仕上げとなるため、建て方が終えた段階でおおよその室内空間が見えてきます。下写真はリビングの天井の様子です。

栗の大黒柱(MOK支給)、垂木(永田木材さん)、ラーメン架構の柱・梁(根羽村森林組合さん)が見え、木の空間ができていきます。

ラーメンの梁は120×330×6Mという大きな材料ですが、節が少なく大変きれいな材です。

垂木は75×210芯去り材。大変きれいな材料です。

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2月17日(火)

この日から私も現場に同行させていただきました。

束を立て、床下地合板を張る準備が進められています。

斜面地のため、床下の一部は1.5m近くあります。

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雪が舞う中、デッキ工事も着々と進んでいきます。

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2月18日(水)

上棟式当日。この日は朝から大雪。。。

夕方、住まい手さんと三澤夫妻が現場に到着すると、不思議な事に日が差し始め、上棟を祝福するかのようにすっかり快晴になりました。

晴れ男という三澤康彦氏のおかげかもしれません。

床に合板を置き、室内の様子がよく分かるようになりました。

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上棟式の様子です。棟梁の素敵な祝詞を聞きながら、竣工まで無事に工事が進むことを祈ります。

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棟梁をはじめ多くの方々によってここまで工事が進められてきました。

大工さん方は大変仲が良いです。

大工さん個々の技術はもちろん、チームワークの良さによって順調に工事が進んでいるという事がこの数日間で感じられました。

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上棟式後、現場近くのお店にて住まい手さんが「なおらい」を開いてくださいました。

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住まい手さんの新たな家の想いや現場のあれこれをお聞きし、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。

6月末の竣工に向け、今後は造作工事が始まっていきます。

これからも長いお付き合いになりますが、今後ともよろしくお願い致します。

 

MSDスタッフ佐治

豊中のK邸:屋根工事 2015年02月07日

立春も過ぎ暦の上では春ですが、まだまだ寒さの厳しい季節が続きますね。

今回は以前のMs日記にも登場した豊中のK邸の現場をご紹介します。既出ですが、K邸は25年前にMs建築設計事務所が設計した物件です。施工はお馴染みの羽根建築工房さん。11月頃から解体工事を始めて、屋根工事の真っ最中です。雪がちらつく日もあり、天候をみながらの施工で少し時間を要していますが、着々と進んでいます。

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上の写真は屋根の垂木間に断熱材を充填し、一部合板張りまで進んだ状況です。元々角度を振った2つの方形の屋根が特徴のK邸でしたが、今回はある試みにより形状が変わります。OMソーラーを導入するために、南面を大きく取れる形状としました。OMソーラーは、一言で言うと屋根面で集熱した太陽熱で、いえ全体を温める仕組みです。もちろん夏場はいえを温める必要がありませんので、集めた太陽熱でお湯をつくるという合理的なシステムです。

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OMソーラー株式会社の社屋「地球のたまご」にてOMの製品説明をして頂きました(OMソーラー中村氏)

OMソーラーのシステムを単に導入するだけではありません。Msの改修においては単なる間取りの変更工事は無く、構造的・温熱的な補強を行った上で間取りの変更が成立します。K邸ももちろん構造的、温熱的に性能を上げる内容になっています。性能を上げた上で、OMソーラーの効果も発揮されるのです。

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↑こちらは2週間程前の現場状況です。K邸の"2度目の"上棟です!(1度目は25年前)青空をバックにすがすがしい気持ちになります。上棟後は垂木を架け、屋根下地の工事が進んでいくので、この景色はすぐに見納めになってしまいますが、私はこの瞬間がとても好きです。気持ちがきりっと引き締るひと時です。

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こちらは面戸の小口の写真です。K邸の面戸は隠れて見えなくなりますが、この詰まった年輪が見事です!赤味のとてもきれいな面戸は吉野材です。思わず見とれてしまいました!

屋根工事の次は外壁仕舞い、内部造作とまだまだ工事は続きます。少しずつバージョンアップしていくK邸。竣工後のKさんの新たな住まいを想像しながら現場監理したいと思います。

スタッフ:平賀

今日から2月です 2015年02月01日

DSC00824 胡桃山荘の冬室内

胡桃山荘の冬の室内       

2月3日は節分です。

新春の中で今年また仕事が楽しくでき、住まい手とよろこびを共にする

住まいの仕事が継続できることに感謝です。


毎年正月はいつも長野県箕輪町の「胡桃山荘」に行くのですが、

今年の正月は大雪で、高速道路が閉鎖のため行けませんでした。

ということで、1月末日、今年初めての訪問です。

うれしいことにまた再び北杜市に現場があり、スタッフと共に一泊で行きました。

Msのスタッフは机の上の作業(設計)が日常ですが、

現場での作業(ペンキ塗り等)も普通に仕事します。

そしてこれが楽しいのです。

今回は2ヶ月前に入社した新人を連れて行き、Msの設計テイストを

実物を見せての実践勉強です。

DSC00837 ペンキ塗り

ペンキ塗り。柿渋に煤弁柄を混ぜ、ていねいに塗り上げます       

 

夜は近くの温泉で疲れた体をほぐし、夕食をみんなで食べての団欒です。

私が夕食の段取りをしております。

近くの大型スーパー店、地元では有名なベルシャインに行き、

関西ではめずらしい「セリ」を買ってきて豆乳鍋です。

北澤社長に年始のあいさつということで「シャンパン」をいただき乾杯です。

DSC00839 セリがいっぱいの豆乳鍋

「セリ」がいっぱいの豆乳鍋。さわやかな香が広がります       

 

DSC00845 北澤社長からのプレゼント

北澤社長からのプレゼント。おいしく楽しく頂きました

 


薪ストーブ1台でこの「胡桃山荘」はホカホカです。

夜中-7℃まで気温が下がりましたが、室温は+20℃。


私はいつも夜9時前後には就寝なので朝3時には起きてしまいましたが、

心地よい空間で一人持ち込んだ物件の図面を広げ、

色々と納まりやインテリア、構造体の納まり具合を早朝から想いをめぐらしながら、

朝焼けも見れた本当に心やすまる一泊二日の仕事でした。

 

三澤 康彦

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いつも住宅で利用しているHONMAの薪ストーブ。Msはいつもベトナムコーヒーです