2014年08月アーカイブ

M邸(鳥取県)現場報告 2014年08月21日

以前から手掛けている住宅が上棟式を迎えましたのでご報告いたします。

以前のMs日記はこちら

現場は鳥取県米子(よなご)です。地鎮祭も上棟式も地方ならではの「作法」があります。上棟式の様子はあとにして、まずは建て方の様子です。DSC08782

眩しい朝日を受けながら大工さんが集まってきます。足場の中央部に置かれているのは前日までに搬入しておいた構造材です。土台敷きまでは完了しているので建て方の日は1階の柱からスタートです。

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まずは建物四方のお清めから。関西での建て方ではあまり行いませんが、鳥取では建て方前に四方にお塩とお酒と煮干しをまき、清めてから開始します。お祝いごとのお酒、ということで必ず2杯目も頂きます。断ってはいけないそうです。(もちろん無理強いはできませんので飲むフリをするだけでもいいそうです)

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今回は音田工務店さんの大工さんによる手刻み加工です。暑い中、加工場で柱、梁、垂木、Jパネルなど全ての材料の加工段取りを行ってもらいました。

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あっという間に1階の壁ができました。

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M邸は3間×5間のコンパクトな住まいですが、敷地の中央上部に電線が横断しており、現場監督の山本さんとクレーンの運転手さんの阿吽の呼吸も見どころでした。敷地周辺は緑豊かな場所です。

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スタッフはDボルトを長さごとに仕分けしてすぐに必要な箇所に配れるよう準備してきます。何といってもこの天候ですから軍手無しにDボルトを触ると非常に熱いのです!少しでも影を選んで置いておくべきでしたね。。。

さて、そうこうしているうちに2階の床梁が完了です。規則正しく並んでいるのが分かります。

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今回は午後から雨天の心配がありましたので2階の床のJパネルは足場になる程度に仮置きをして、先に進むことにしました。

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棟木を納め、垂木を架けたところでこの日の作業を終えました。途中にわか雨がありましたが、大工さんの連携プレーで垂木まで完了しました。さて、お気づきでしょうか。垂木の色が他とは違うとおもいませんか?実はM邸の構造材は杉、桧、ヤオヒ(鳥取ではサワラのことをヤオヒというそうです)と多様です。柱はヤオヒ、垂木はヒノキ、その他梁は杉です。こちらは中部林産に段取り頂きました。

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翌日には屋根のJパネル、流桟を留め付け屋根仕舞いを進めていきました。切妻屋根からポコッと飛び出たこの塔屋部分が小屋裏の熱気を逃がすのに有効にきいてくると思います。内部はというと、、、もう開口部の位置含めて室内が見えています。

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さて、日が変わって上棟式では盛大に餅まきをし、ご近所の皆さまにも参加頂きました。夏休み期間ということもあってお子さんも沢山いらっしゃいました。皆さまに祝って頂ける上棟式です。

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餅を投げる人は音田工務店さんのはっぴを着て棟梁が屋根に上り清めてから、 いざ餅投げの開始です!

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音田工務店の音田社長による餅投げレクチャーのあと、足場の上からみなさんのことろへ掛け声とともにお餅を投げていきます。

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大人も子供もみなさん楽しんでいただけたようです。最後にはみんなで記念撮影。

工事中も、基礎コンクリートの鉄筋を施工している時でも「こんな頑丈な基礎をはじめてみた」という方もいて専らこの周辺ではM邸が話題になっているようです。Msが手掛けているJパネル落とし込み工法は在来の木造とは異なり、古くて新しい工法です。一般の木造の住まいは上棟式といっても骨組みだけができあがる仕組みですが、今回はあっという間に外壁、床、屋根までもできあがり、もうほとんどの工事は終了したのでは?!と思えるほどさくさく工事が進んでゆきます。これも水面下であるJパネルの仕事が作業小屋で全て加工されてあるからです。この現場からレングスのJパネル工場も30分もあれば着いてしまうほどのご近所なのです。今回の大工、木材含めて半径30㎞以内かた調達できていると思います(たぶん)。こんな物件はあまりありません。

住まい手のMさんはたぶん(失礼)食道楽と思います。日本海の境港も近く、魚が非常に新鮮です。いつも遠慮しているのですが、いつもたくさん頂いております(図々しいです、反省。。。)

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上棟式には特別なお土産を頂きました!鯛が2匹、イカ1箱(単位が違います!箱です。)びっくりしましたが片道車で3時間かけて事務所に帰ってすぐ3枚におろして、刺身、荒炊き、鯛めしと豪華絢爛でした。

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スタッフも大満足。こんな現場いつまでも続くといいのにと思ったのは私所長1人だけではないようです。住まい手のMさん、Ms日記をご覧頂いていると思いますが、もうお気持ちは十二分に頂きましたので、このお礼は十二分に仕事でお返ししたいと思います。

以上、久々の長文でしたが、"お腹いっぱい"のM邸Ms日記でした。また次回の報告を楽しみにしておいてください。

三澤

奈良県生駒郡のI邸竣工しました 2014年08月04日

奈良県生駒郡のI邸が竣工いたしましたので、そのご報告を致します。

↓↓過去のI邸の記事↓↓

 奈良県生駒郡I邸の地鎮祭:http://www.ms-a.com/post_130.html

 外壁塗装の豆知識:http://www.ms-a.com/post_154.html


奈良のI邸は生駒山を西側に臨む分譲住宅地に位置します。

敷地は開発工事による擁壁で造成された斜面地。

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外壁には日本プラスターのカキリシンを使用しています。

寒水石(キラキラしています)が含まれており珪藻土やリシン吹付とは違った表情を

見せてくれます。

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東側道路面からのアプローチ。格子材を板壁に張ることで、写真右側に見える杉板外壁と

比べて繊細な印象です。

ちらの格子材は構造材を入れていただいたウッドベースさんより。

杉板型枠のコンクリートも玄関の印象と合っています。

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玄関内部の様子。南庭側に大きく開口を設け景色を取り込みます。

FIXガラスの下には通風のための窓を設けています。

玄関の式台にはタモの幅接ぎ板を名栗加工し、漆を塗っています。

こちらは住まい手のIさんが胡桃山荘に宿泊された際に気に入られ、同じく採用しました。

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リビングダイニングの様子。

床にはクルミのフローリングを採用。床暖房も入っています。

掘りごたつ状に床が一部下がっており、視線の高さを抑え、南庭の景色を楽しむことが

できます。右側キッチンとの間の収納も圧迫感が少ないよう、低くしました。

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キッチンはタモとステンレスの組み合わせ。

リビングに設置したベンチクッションも胡桃山荘での宿泊体験で非常に気に入っていただけた

ことから導入が決まりました。(実体験はやはり大切ですね)

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和室の障子は雪見障子(上側を下す形)として、生駒山の景色を切り取ります。

障子は全て壁の中に引き込める納まりで、開け放すことも可能です。

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2階には吹抜けに面して書斎が設けられており、気配が上下階で伝わります。

写真奥の寝室と廊下を仕切っている家具はあえて天井まで高くせず、

開放適で気持ちのいい空間に。

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南庭の植栽はMsではお馴染みの春蒼園・尾崎さんにお願いしました。

低木~高木がバランスよく植わっています。

庭とリビングの間、奥行きのある庇の下にウリンのデッキを設置。

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西側外壁。

杉板張りの外壁は悩んだ末、無塗装となりました。

杉板が日に焼け、経年変化していく様子を楽しんでいただきます。

木部を外部に使用するからといって、塗装が絶対ではありません。

時間変化や風化してゆく様を楽しめるのも自然素材ならではです。

これからの変化を楽しみにしております。

(スタッフ:戎野)