2014年03月アーカイブ

熊本へ詳細調査に行ってきました② 2014年03月31日

昨日の暴風雨も過ぎ去り今日は穏やかな小春日和。事務所前の桜を楽しむ季節がやってきました。今日で3月も終わり、明日から新年度の始まりですね。2014年の1/4が終わりますが、まだ残り3/4もあります。ここでもう一度気を引き締めていきたいと思います。

さて、前回の日記に続いて。調査の翌日に見学させて頂いたところをご紹介します。

まずは今回の詳細調査でも3名の方に参加頂いた新産住拓さんのストックヤードの見学です。お休みにも関わらず熊本工場の星子さんにご説明頂きました。

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圧巻です!!年間250~260棟を施工されている新産住拓さんでは柱、梁、野地板まで全て天然乾燥材を使用されています。地面から必ず55㎝上げて1段目の材料を設置するそうです。台風の多い地域ならではの決まりだなと感じました。詳しく聞くと、地面からの高さだけではなく、桟の断面寸法まで決められているそうです。今の断面が一番効率よく天然乾燥ができる寸法だそうです。上の写真からもわかるように見渡す限り木、木、木です。構造材の製材立米で5,000m3、その他を含めると10,000m3、丸太で20,000m3が毎年出入りしていることになります!!化粧構造材は少ないそうですが、50年弱生の丸太から梁は5寸、8寸、尺、尺2寸と規格があるそうです。全てではないですが森林認証も取得されていて原木からの管理もされています。

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少しローテックな幅接ぎ加工の実演も見せて頂きました。莫大な設備投資を行わなくとも、ちょっとした工夫で対応できるものと、設備に頼らざるを得ない部分、両方をバランスよく取り入れることが大切だと思います。

お昼を挟んで、続いて向かったのが大分県日田のカネサダさん。Msの木の住まいには欠かせないカネサダさんです。2M材の取り扱いになりますが、サイズやグレードなどいつも細やかな対応をして頂いています。今回の突然の訪問にも関わらず、工場内すみずみまで案内して頂きました。

DSC08484 写真中央が社長の横尾さん。

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カネサダさんは燻煙乾燥木材を取り扱われていますので、上の写真から分かるように表面が黒くなっています。もちろんこの後、製品に仕上げるので黒色はなくなります。

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燻煙乾燥機です。この乾燥機の開発は非常に大変だったそうです。乾燥機右手に見えるのは住宅街です。カネサダさんの工場は住宅街を川を挟んであるので、煙が川の流れのように住宅街へ流れていく時があるそうです。昔に比べると随分と煙の量も抑えられるようになっているようです。横尾さん曰く「この地域のアイドルだから」地域の皆さんの温かいご理解を得られているそうです。横尾さんの人柄ですね。

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こちらは2年前に自社開発したバイオマス乾燥機。もちろん燃料は沢山あります。丸太全て無駄にするところはありません。試験運転当日低温発火で発火し消防車のお世話になったそうですが、苦難を経て今の製品提供がある、とおっしゃってました。

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「まさ坊(まさぼう)」に「深呼吸(しんこきゅう)」「ひた廊(ひたろう)」「樹太郎(きたろう)」などユニークな名前の商品が沢山あります。全国各地発送して頂けます。定番商品で在庫があれば発注した翌日には現場(関西)に届くという"現場泣かせ知らず"のカネサダさんです。

新産住拓さんでもカネサダさんでも工場で働いている皆さんが作業の手を止めて元気な挨拶で迎えてくださりました。貴重な時間をつくって頂き感謝します。

(スタッフ:平賀)

熊本へ詳細調査に行ってきました① 2014年03月24日

九州の熊本県で建物の改修工事の相談がありました。建物の現状をはっきりとさせるために住宅医の詳細調査を行いに行ってきました。

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調査の前日、大阪の南港からフェリーで車ごと九州へ乗り込む計画です。Ms建築設計事務所からは三澤夫妻に加えスタッフ4名(内1名はインターンシップの学生)、合計6人と調査道具を積んで大阪を出発しました。

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フェリーは大分の別府まで12時間の航海になります。船内での食事はバイキングしかありませんので、翌日の調査のためにしっかり食べて体力を蓄えます。船窓から見える大阪のナイトビューがとてもきれいです。

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朝起きて出発の支度をしている間に、船は別府港に到着しています。車に乗り込み外に出るとそこは九州です。別府では有名な湯煙を見たり、放牧のための山の野焼きの跡を見たり、九州の空気を感じながら調査地の熊本まで向かいます。

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現場に到着し、早速詳細調査が始まります。今回改修工事をお願いする予定の新産住拓株式会社から3名調査に参加していただきました。(新産住拓HPhttp://www.shinsan.com/concept/page03.html

調査の内容については整理され次第、住宅医のHPにアップされますのでここでは割愛させていただきます。(住宅医HP→http://hd-n.net/2009cgi/gallery/gallery.cgi?field=2

夕方には調査を無事に終え、この日は現場近くの旅館にて宿泊をしました。

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旅館は部屋からは島原湾のオーシャンビューを楽しめるというとても贅沢なお部屋でした。写真は朝起きて撮影したものですが、全体的に朝靄がかかり、幻想的な風景でした。

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ちなみに旅館での夕食が左の写真、右が朝食です。とてもおいしい海の幸を堪能することができました。あくまでも調査が目的ですが、温泉につかり、おいしいものをいただき、とても楽しい調査となりました。

翌日は新産住宅の木材のストックヤードの見学、また、Msでよく使用する杉の板材を扱う「カネサダ横尾木工所」の見学へと続きます。次回更新をお楽しみにしていてください。

スタッフ:日野

富士市N邸 応接間改修工事のご報告 2014年03月16日

年末より計画を進めておりました、富士市RC造住宅の改修についてご報告させていただきます。

応接間として使用されていた一室を改修し、趣味の場所として使用したいとのご要望。

工事は2月上旬に着工し、1ヶ月ほどで完成しました。施工は富士市の工務店「わたなべ建築工房さん」

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既存の様子はこちら。 既存のソファやテーブルは処分し、床・壁・天井をやりかえます。

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床にはスタイロ50mm、南側の壁にはスタイロ20mmを敷き込みます。

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床はチークのフローリングを張り、本棚等の造作を進めていきます。

壁一面の本棚はタモの幅剥ぎパネル(ア)24です。

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写真左が改修前で右が改修後。入口の既存の敷居を取り外し、段差をなくします。

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壁・天井はPB12.5mmの上にEP塗り。

テーブルとスツールは大阪門真に工房を持つ「ZOO永田さん」に作っていただきました。スツールは、今回の住まい手さんのために三澤文子がデザインしたオリジナルスツール。人数が多くなった時に対応できるようスツールがほしいと住まい手さんからご要望がありました。試作品が完成したところでZOOさんの工房に伺い、スツールの仕上がりを確認します。

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一見、これで完成品のようですが、この上にクッションが取り付きます。クッションなしの状態でも使用できるスツール。座るためだけではなく、花台等にも使用できる多機能型スツールです。

下写真の左側に写っているのが完成したスツールです。4個のスツールが綺麗に並び部屋のアクセントにもなっています。

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チークフローリングと本棚・テーブルのタモはオイル仕上げにしています。

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天井の照明は、既存の掘り込みを活かしてつくっています。

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既存の石張り壁や家具も新たな空間に馴染み、素材感のある素敵な空間になりました。

今回の改修によって「応接間」は「図書室」へ。

新しくなった空間で素敵な時間を過ごしていただけるのを心待ちにしております。

 

スタッフ佐治

神戸K邸 上棟しました 2014年03月08日

昨年11月に着工した神戸のK邸。基礎の状態で年を越しまして、先月上棟しました。

K邸は木造3階建の住宅ですが、敷地は準防火地域内ですので、法律的に準耐火構造の建築とする必要があります。一般的には建物の外壁も内壁も不燃材で覆うことで、準耐火構造の木造住宅をつくりますが、K邸では断面の大きい構造材を使うことで、構造材を現しとする設計手法(燃えしろ設計)を行っています。

 

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化粧材とする杉の柱材。Msでは通常120㎜角の柱を使用しますが、今回化粧となる柱は150㎜角以上のものを使っています。伸栄木材さんの紀州杉です。

 

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晴天の中、建て方を開始しました。施工はコアー建築工房の大工さんたちです。柱を立てる作業から行いますが、土台から棟木まで届く通し柱は7.6mありますので、クレーンで頭を吊って納めました。

 

通常は120㎜幅の化粧梁も今回は150㎜幅。いつもより重い材料で、組みあげるのにも力が要ります。

 

K邸の床に使うJパネル。「QF」というマークが入った準耐火構造認定Jパネルです。

準耐火建築においては2階・3階の床は準耐火構造としなければなりませんが、このJパネルを使うことで、天井にせっこうボードなどの不燃材を張ることなく、Jパネル現しで仕上げることができます。

 

準耐火構造の住宅において、使用する材料は少し変わったところがありますが、Msが通常行っている床・壁のJパネル施工は変わりません。今回も柱の間にJパネルを落とし込んでいきます。

 

2階部分、3階部分、小屋部分と手際よく組み立てていきます。敷地に材料を置くスペースは少ない状況でしたので、1層ごとにJパネルの床をつくり、そこに上階の材料を置いて次の階を組むという段取りで進めていきました。


小屋組の垂木です。2階リビングの吹抜け上に見える部分ですが、120㎜×180㎜の赤身で揃った節の少ない美しい材料です。この垂木も化粧現しにするにあたり、燃えしろ設計を行い必要な断面寸法を計算したものです。

 

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建て終わった後は、シートでしっかりと雨養生しています。木の家はこれが肝心です。

2月吉日に改めて上棟式を執り行いました。

建築にかかわったみなさんのご多幸、今後の工事の安全、K邸が見事に竣工することを祈願しました。ここまで無事に進めてこれたことに一安心ですが、これからも工事はまだまだ続きます。竣工した家がご満足いただけるように、これからもしっかりと現場監理をさせていただきます。


スタッフ 田尻

Ms事務所の看板 2014年03月03日

吹田にあるMs事務所は道路が交差する角地に建っています。

今回のMs日記は、事務所の顔ともいうべき看板についてです。

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Ms事務所のアプローチ階段のすぐ右側に「Ms ARCHITECTS」の看板があります。

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が、経年変化により色も褪せ、看板そのものが目立たなくなってきておりました。

そこで、この看板の上に新たに製作したものを取付けることに!

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Msの木の住まいでも、表札などをお願いしているカシヤマさん(堺市)に製作を依頼。

ステンレス板に焼き付け塗装を施しています。

まずは既存の看板を清掃。

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塗装ではないですが、下地ごしらえは入念に行います。

入念に拭きすぎたのか、白色の文字が水拭きだけで消えてしまいました。

限界だったようです。

既存看板上への取付け方法は両面テープとコーキングです。

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両面テープも性能のよいものが出ており、看板ぐらいであれば簡単に着きます。

ただし、両面テープはコーキングが乾くまでの仮止め。

裏面にたっぷりとコーキングガンで塗っていきます。

準備が整ったところで、既存看板へ思い切って接着。

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綺麗に取付けることができました。

道路からも目に留まる仕上がりです。

毎日生活していると経年変化にはなかなか気づきにくいです。

普段から綺麗にするということを意識することが大事なのだと改めて気づかされました。

スタッフ:戎野