2013年11月アーカイブ

MOKスクール 岐阜・白鳥ツアー1日目 2013年11月27日

秋深まる山の中へ。

resize1235

11月19日~20日、MOKスクールツアーにて岐阜県へ行ってきました。

秋晴れの清々しい気候の中、まずは、郡上市の白鳥林工協業組合さんへ。

http://www.shirotori-rinko.or.jp/

resize1228 

白鳥林工さんで製造されている杉の幅はぎパネル=長良杉パネルは、綺麗でよく乾燥しているため、

造作や家具に最適です!Msの物件でも必ずと言っていいほど登場しています。resize1215 resize1213

その長良杉パネルの製造過程をじっくり見学させていただきました。

resize1214

まずは、丸太の製材。

resize1210 

製材されたラミナ材。幅の寸法はバラバラで良いため、歩留り良く製材ができます。

resize1204

乾燥させたラミナ材は、4面ガンナで表面を1本1本削っていきます。

resize1207

木目が現れたところで、ラミナ材を並べ変えます。

1枚1枚、節の位置や量・赤身・白太を見ながら、綺麗なパネルになるよう並び替えていきます。

長良杉パネルが綺麗な理由がよく分かりました。

resize1208  resize1195 resize1230  resize1227

並び方が決まったパネルは接着材をつけ、専用の機械で圧着します。

圧着後、再びカンナ掛けをすれば、綺麗なパネルができあがり。

規格材もありますが、希望の寸法を伝えればカットして発送してくれます。

resize1225

長良杉パネルを使用しているモデルハウスも見学させていただきました。

その後、さらに北上し、高山へ。

高山ではまず、オーヴィレッジさんhttp://www.oakv.co.jp/へ向かいます。resize1236

広大な敷地には、趣ある建物が点在し、建築・家具の工房・事務所・展示室・ショップ・カフェ等があります。

resize1193 resize1216

 

resize1180 resize1217

 

resize1189 resize1191

お忙しい中、私たちのために手を休め、山の事、木の事、ものづくりの事等、たくさんお話をしていただきました。

手刻みの加工場や棟梁のお話、ここで働かれている方々のお話は新鮮で楽しかったです。

そして1日目の最後はキタニさんhttp://www.kitani-g.co.jp/へ。

キタニさんは北欧名作家具のライセンス生産・販売・展示等を行っており、ここではたくさんの名作椅子に出会うことができました。写真撮影が禁止のため、その様子をご紹介できず残念ですが、良い椅子に囲まれて幸せな気分になる場所でした。

ここではデンマークを代表する有名家具デザイナー=フィンユールの自邸を見学することもできます。

resize1221 

resize1219  resize1222

見学を終え、飛騨高山の御宿「四反田」さんへhttp://www.shitanda.com/

飛騨牛等おいしい夕食とお酒を堪能しながら、木造・山の話に盛り上がりました。

大変充実したMOKスクールツアー1日目。楽しい時間はあっという間です。

2日目の内容も盛りだくさんなので、次の人にバトンタッチします。

あたたかく迎えてくださった白鳥林工の皆様、オークヴィレッジの皆様、キタニの皆様、四反田の皆様、

本当にありがとうございました。

(スタッフ 佐治)

MOKゼミ神戸2013 最終回のご報告 2013年11月27日

先日、MOKゼミ神戸11月を開催いたしました。

今回のテーマは「実際の木の住まいを体感する」ということで、三澤夫妻の自邸にお集まりいただきました。

DSCN4586

28年前の新築時より、家族や技術の変化と共に手入れをされてきた三澤邸です。

その履歴と、この夏大きく改修された構造・温熱改修の内容についてメインにお話させていただきました。

工事中の写真を見ながらご説明をしたあとには、実際に家の中のものを動かしたり触ったりしながら、解説していきます。

DSC06801

壁の中から現れた引き戸は、暖房する範囲を区切るためのもの。

透明の部分はガラスではなくポリカツインという素材を使用しています。断熱効果もあり、とても軽いので開け閉めが楽にできます。

夏は開け放して開放的に、冬は閉じて暖かにすごす工夫です。

DSC06802DSC06803

開放的な大きな窓は、建具屋さんに作ってもらった木製のもの。

雰囲気は良いのですが、気密などの性能は工業製品には及びません。

その部分をカバーするのが、日差しを入れない格子の網戸や、断熱性をもつ室内側のスクリーンです。

CIMG1855

このハニカムサーモスクリーンは高性能であり、既存の住まいに取り付けることも可能です。

紙製であり、障子的な雰囲気も木の住まいに似合います。

DSC06797

6年前に張り替えたナラのフローリングは、自然素材の塗料である「漆」をかけたもの。「漆」は紫外線にあたると変色していきますが、自然素材の経年変化には独特の「味」があります。参加者の方々も、足触り手触りと、その深い色味を体感されていました。


講義の後は、三澤文子氏の手作り料理を囲みながらの談話となりました。おしゃべりをしたり、料理を食べたり、実際の住まい方に近い状況で、木の住まいを考える良い機会になったのではないでしょうか。皆さんお話が盛り上がり、予定時間を延長しての楽しい講義となりました。


木の住まいには、長所だけでなく短所もあります。それをカバーするのは、大掛かりな機器ではなく、意外と小さな工夫の積み重ねや、住まい方ではないでしょうか。設計者の自邸ということもあり、実験的なものも含めた工夫の数々を、実際に見ていただきながら解説した今回のMOKゼミ神戸。これまでの講義の内容を踏まえた、まとめの回となりました。


今回で、2013年度MOKゼミ神戸は最終回となります。

来年度の予定はまだ未定ですが、詳細が決まりましたら随時Msホームページにてご案内いたします。

来年も、木の住まいにご興味のある皆さまと一緒に学べることを楽しみにしております。

漆塗の実習(岐阜県立森林文化アカデミーにて) 2013年11月21日

岐阜県美濃市にあります岐阜県立森林文化アカデミーにて、今年も漆塗の実習に参加してまいりました。

私は2年連続・3度目の出場です。 (昨年の様子)

 

DSC07136

 

今回も講師は石川県小松市から来ていただいています澤田欣也氏です。

いつも分かりやすく漆の特性や歴史について教授いただいています。

私たちは三澤を代表にスタッフ3名・計4名での参加です。

漆を塗る材料については、今回も建築で使用できるものをMsにて提供させていただきました。 

こちらは唐松のフローリングです。この上に漆を塗っては拭き取る作業を行います。

漆を塗った板は表面の強度や耐水性が向上しますので、フローリングとしてはもちろん、浴室の内装板などにも使用できます。

  DSC07126

こちらは木製スツールの座面で、素材は唐松の板です。漆を塗る前に赤いベンガラを着色しています。

この上に漆を塗ることで、深みと艶のある赤色に仕上がります。

Msの住宅にも似合う色です。白い壁と木の色のインテリアの中に鮮やかな色がアクセントで入ることで、空間がぐっと引き締まります。

 

 

 

今回のメインは木製建具です。現在工事中の物件のもので、製作したものを大阪から運んできました。

シナベニアと杉の桟で製作したものですが、こげ茶色の煤弁柄(ススベンガラ)を塗って着色した上で、漆を塗って仕上げました。

床板などと比べると面積が広く、桟の凹凸があるため拭き取り作業も難しいところがありましたが、スタッフ全員で協力し、塗りきることができました。

この漆塗の建具が仕上がった様子は、近々完成する住宅に納めた姿でお見せしたいと思います。

 

最後に森林文化アカデミーの教授・学生の皆様と記念撮影。

このような楽しい授業を設けている岐阜県立森林文化アカデミーですが、現在来年度の新入生を募集中とのことです。(ホームページはこちら)

建築、家具、林業など、森林や木材に関する仕事の実践を学べる学校です。ご興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

スタッフ 田尻

奈良県生駒郡I邸の地鎮祭 2013年11月15日

11月13日、奈良県生駒郡で計画中のI邸が地鎮祭を迎えました。

南西に生駒山を臨む景色のよい敷地に、35坪程の住まいを計画しています。

生駒郡のI邸はMsでは初となる低炭素建築物の申請を行った住まいです。

Msのスタンダードな性能(断熱等)で条件をクリアでき、税優遇を受けられることから

今後この制度の利用が増えていきそうです。

DSC06857

さて、地鎮祭の様子です。

気持ちの良い秋晴れの中、往馬大社(いこまたいしゃ)から来ていただいた

神主さんに土地を清めていただきます。

 

DSC06861 DSC06863 DSC06868

三澤に住まい手のIさん、施工いただく羽根建築工房の羽根社長と地鎮の儀を行い、

地鎮祭も無事終了。

最後は皆さんで記念撮影。

DSC06884 

ご夫婦で暮らす新たな住まいが、無事完成するよう神様にお祈りが届いたことと思います。

地鎮祭を終え、その足で奈良吉野へ木配りに。

今回I邸で使う構造材は吉野にあるウッドベースさんから。

 

DSC06888

工場に広げられた材料をテキパキと検品していきます。

DSC01083 DSC06891

目の詰まった良材揃いで、構造材には申し分ありません。

節の程度や色目を見ながら、適材適所に配っていきました。

色目も綺麗なので見ていて楽しくなってきます。

DSC06896 

また、規格寸法の構造材以外にも、写真のような棟梁(八角:300㎜×300㎜)や、

広葉樹の柱などを使い、メリハリを効かせています。

上棟は来年1月初旬予定。

大工さんの手加工を経て組みあがるこれからの工事がとても楽しみです。

スタッフ:戎野

豊中市M邸 現場状況 2013年11月12日

今週に入って急に寒くなりましたね。秋を楽しむ間もなく、冬へと突入してしまうのでしょうか。。。今年もあと残すところ2ヶ月を切りました。体調管理はもちろんですが現場監理もきっちり行う日々です。

以前上棟をお伝えしたM邸の現場報告です。建て方を行ったお盆明けの暑さが懐かしく感じる最近ですが、天候に左右されずに現場は進んでいます。

MOKの倉庫には柱材や板、パネル類を在庫しています。基本的に針葉樹は普段お付き合いのある林産地に発注すれば段取りできるのですが、広葉樹はすぐには手に入りません。手に入ったとしても乾燥期間が必要です。そこでMOKは堅木を中心にストックしているのです。5年、6年と経った木々たちが出番はまだかと常にウォーミングアップしている状態です。

さて、M邸には要所要所に堅木を使用しています。クリ、ナラ、チーク、タモなど。物件に必要な材料を出して段取りしますが、倉庫の奥のものを取り出す場合は下左の写真のように倉庫前には木材が並びます。「衣替え」ではありませんが、ちょっとした天日干し状態です。

DSC06366 DSC06365

M邸の施工して頂いているコアー建築工房さんのトラックもこの状態↑です。この日は階段板や式台などを運んでもらいました。在庫している木材は荒木と言ってそのまま仕上げにはできない状態なので、このあとモルダー掛けを経て、現場へ納入、という流れになります。これらの材料はMsが段取りするので、現場の進捗状況を相談しながら滞りなく現場へ入れることが大切です。早すぎると現場で邪魔になりますし、必要な時になければ大工さんの手を止めてしまうことになります。

DSC06561 DSC06557

階段板の使用箇所を現場で確認しているところです。1つ1つ色目も木目も様々です。構造材同様に番付けを行っています。節や割れがあっても"監督"が適材適所に"選手"を使うことで最大の力を発揮するチームになるのです!厚さ5㎝あるニレの階段板(北海道産)↑に、

DSC06783

チークの式台↑(上の写真全てを使用するわけではありません。割付を考慮し、適した材料を決めていきます。)に、チーク!のフローリング↓を張りはじめているところです。

DSC06797

これから徐々に仕上げ全体が見えてくるのが楽しみです。もちろん仕上げだけじゃありません。ゆくゆく隠れてしまう下地がきっちりしてはじめて仕上げの精度もあがるのです。 いつも丁寧な仕事をして下さるK棟梁に感謝です。

DSC06808

外壁下地の様子↑

また現場報告させて頂きます。

(スタッフ:平賀)