2013年09月アーカイブ

玄関の再塗装に行ってきました 2013年09月28日

以前に建てた建物の玄関の外部の木部の塗装をしました。雨などがはねて色が変わってきてしまったので気になる…ということで再塗装です。

IMG_1718 これが初めの状態です。土間のコンクリートからはねた雨がかかって、足元に近い部分だけ黒ずんでしまっています。

IMG_1719 横側も雨がかかるため黒ずんできています。

IMG_1720 汚れの上から塗装をすると汚れが取れなくなってしまうので、先にサンダーで削って色を戻します。

IMG_1731  1回目の塗装が終わりました。当初は木部に透明の塗料を塗っていましたが、今回は木に近い色がついた塗料を塗っています。色がついている塗料の方が耐候性が高くなります。

  IMG_17322回目、さらに今回は3回目と塗料を塗り重ねました。雨がかかりやすいとわかったので、重点的に塗装をしました。

IMG_1730インターホンの向きを少し斜めにしてほしいとも伺っていたのでこのタイミングで台座も取り付けました。IMG_1733色つきの塗料でしたが、日光で焼けてきた木の色とぴったりで、違和感なくきれいに仕上がりました。

住まい手さんが建物のことに気をかけてくれているおかげで、今回塗装をして建物をきれいにすることができました。これからも建物のことを思いながら過ごしていただきたいものです。

スタッフ:日野

鹿児島 球磨杉 2013年09月16日

久しぶりの林産地です。

鹿児島空港からレンタカーで約1時間30分で、湯前町に着きました。

ここに木材店ですが「球磨プレカット」という店があり、もちろん名前の通りプレカットもしています。

今から18年前の阪神・淡路大震災の時、仮設定住木造住宅建設用の材を関西に提供してきました。

それまでは下の写真のように、芯持ち構造材が普通でした。

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(芯持)                                                             (芯去)

しかし九州は温暖で雨量も多くスギの成長が早いので、丸太の径が太くなりすぎて芯持ちでは利用できないものも多く育ってきたという、

関西から考えると不思議な山の成長が九州にはあります。

ようするに1本の丸太から2本構造材がとれてしまうという、びっくりするようなことになっています。

それゆえ「芯去りの構造材」という名前が登場してきました。

芯去りの良いところは、絶対に割れないところです。しかし若干反ります。

燻煙前処理で丸太の素性を良くし、前乾燥させ、あとは天然乾燥することで、その部分の欠点を克服して構造材に利用できるようにしました。

いい話です。

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燻煙前処理は、上の写真の燻煙乾燥機に入れ約90度で72時間燻します。(水蒸気も一緒に送り込んで)

これが燻された状態の丸太です。

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製材し、鉋をかけると上の写真の上段のようなもので、綺麗です。

それから移動して、森林組合の土場に行きました。

熊本はもう秋です。稲刈りがあちこちで行われていました。彼岸花も咲いています。

秋ゆえ、新鮮な杉丸太がいっぱい山から出てきています。

樹齢80年・直径52cm・4M

これが悲しいかな、2.5万円です。

1本がです。

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80年間、時代の波を被りながら良材に仕立てて、この価格。

山から丸太を出さない人たちも多いのです。

今の価格は先人の汗の分は認めてくれてはいません。


夕方近くになったので、人吉の有形登録文化財の旅館へ・・・

鮎尽くしの夕食です。

7匹ほど、いろいろの料理で出てきます。

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全部、鮎です。

人吉のまったりした温泉、球磨川の水、そしてそこで育った鮎。

山がこれらの恩恵を与えてくれます。

感謝。

 

三澤康彦

三澤康彦氏、15年ぶりの再会! 2013年09月13日

季節の変わり目は出会いの季節と申しますが、

三澤康彦氏もこの夏の終わりに、2つの嬉しい再会を果たしました。

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まず1つ目は、こちらの立派な「木材と」です!

今から18年前に起こった、阪神・淡路大震災。

たくさんの倒壊した木造家屋を目の当たりにした三澤夫妻は、地震に強い木造の家づくりのため

Jパネル・Dボルトなど建材の開発や、現在のMsスタンダードであるJパネル落とし込み工法を開発しました。

三澤氏は、木造の耐震化を指導するべく、林野庁の事業で5年間・全国200カ所に渡る講演活動を行いました。

その時に訪れた北海道・帯広で、縁あって購入した木材がこちらです。

DSC00897 のコピー

手前より、帯広・大雪山産ミズナラの3mもの丸太(2本分)から製材された厚板と、

帯広川の砂利に沈み、何百年もの時を経て掘り出された(なんと地下8m!)埋もれ木のタモ板です。

新築工事が進んでいる兵庫県垂水のY邸のダイニングテーブルにするための材を思案していたところ、

今回の木材の存在が浮かびあがりました。

15年ぶりの再会を喜ぶように一枚一枚検品する三澤氏と、

それを見つめるディープランヨネザワの米澤社長。

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そうです、もう1つのうれしい再会とは米澤さんのことだったのです。

お二人は震災後、共に木造を想いDボルトを作り上げた仲で、

米澤さんはこの材を15年もの間在庫していてくださっていました。

三澤氏は米澤ご夫婦とも5年ぶりの再会です。

社内のお洒落なカフェスペースにて美味しいコーヒーと特製カレーライスをいただきながら、

木材のこと家づくりのこと東日本大震災からこれからのことと話は尽きず、短い時間でしたが充実の時をすごしました。

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15年の在庫のお礼にと、埋もれ木のタモを差し上げました。

埋もれ木は「神代(じんだい)」とも呼ばれ、年月を経た独特の風合いが魅力の木材です。

今回のタモも育つのに幾百年、埋もれてから更に幾百年と、その年月を想うとロマンがあふれます。

米澤さんの手に掛かり、どのように生まれ変わるのか楽しみです!

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大雪山に育まれたミズナラも、たくさんの出会いを経ていよいよ住まい手さんの元に届きます。

木工が趣味という住まい手のお父さまに加工していただき、Y邸の新居を彩るダイニングテーブルへと生まれ変わります!

 

スタッフ:山本

MOKゼミ神戸8月のご報告 2013年09月12日

先日、MOKゼミ神戸8月を開催しました。今回のテーマは「木の家リノベーション」。現在賃貸マンションにお住まいの方、木造戸建てにお住いの方、、、参加者の皆さんの「住まい」は様々です。今の住まいを改修して長く住み続けるには?中古マンションを購入してリフォームをするには??皆さんそれぞれの立場で熱心に耳を傾けてらっしゃいました。

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写真下に写っているのは最近のMsの掲載雑誌です。もちろん今回のテーマである改修について特集している「木の家リフォームを勉強する本」(農文協)も置いています。既に購入されて教科書のように講義を聴きながら見ていらっしゃる方も。

講義の最後にはリフォームに関する補助金のお話しもさせて頂きました。新築ばかりではなく、今ある住まいの器を活用してよりよい住まいをより長く使っていこう、という流れのなかで様々な補助金があるのでそれを上手に利用すれば"お得"なリフォームができるかもしれませんね。

さて、今年度最終会となるMOKゼミ神戸は11月9日(土)です。次回は会場を三澤邸に移しての開催となります。昨年もご参加頂いた方は、お年の夏に改修工事を行った三澤邸との変化を感じて頂けるのではないでしょうか。詳細については後日Msホームページでご案内させて頂きます。皆さまのご参加をお待ちしております。

※受講には事前のお申し込みが必要です。

お問い合わせ、お申込みは電話、またはメールにてお受けしております。

(TEL)06-6831-5917

(MAIL)info-ms@ms-a.com

豊中のM邸上棟しました 2013年09月09日

お盆明けから少し秋らしい空気になり朝夕は心地よい気候ですね。さて、以前お伝えしていたM邸がお盆明けに建て方を行いましたのでご報告いたします。
M邸過去のMs日記
材料検査の様子
木配りの様子
施工はお馴染みコアー建築工房さん
。 構造材は和歌山の伸栄木材さん。 桧の柱に杉の梁、、、と時々クリなど。

週末から雨模様という天気予報だったため現場の大工さん一同となって、雲の動きをみながら建て方を進めていきます。M邸の隣地は空き地のため、 レッカー車や資材を置くことができ恵まれた現場です。都市部ではなかなかない環境です。建物の下半分がブルーシートで覆われているのは雨養生のためです。急に降ってきても問題ないよう、建て方の途中途中でできた箇所から養生していきながらの建て方でした。

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1階の柱を立て、壁のJパネルを落とし込み、、、と現場は順調に進んでいきますが、Dボルトを取り付ける大工さんの背後には何とも不快な雲が迫っています(汗)

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この下の写真のように雲一つない時間帯もありました。炎天下で作業する大工さんにとっては曇り空くらいがありがたいのですが、今回の雲ばかりは雨雲だったので作業の手元を見ながら、空を見ながらの建て方でした。といっても、雲ゆきに一喜一憂してられず、大工さんは黙々と作業を進めていきます。

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さて、ここでM邸のプランを少し説明しましょう。M邸の特徴は2階に大きな書斎があることです。しかもその下階は駐車場になっていてスパンが飛んでいます(駐車場ですので柱があっては困ります)。住まい手のMさんは職業上膨大な書籍をお持ちで2階の大空間部分に書斎を設けることにしました。書斎を支える床は9寸(梁成270㎜)の梁が606㎜ピッチで架かっています。その下で梁成300㎜の梁で受けています。

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梁成300㎜の梁。息を合わせながら柱の枘と合わせていきます。

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梁成300㎜の上に270㎜の梁が架かっていきます。材積もさることながら、見るからに頑丈な床梁ができました。
2階の床梁がかかるとJパネルを張っていきます。事前に必要寸法にカットされたJパネルがあっという間に足場に早変わりです。Jパネルの小口には構造材同様番付けがされており、どの場所に使うものが瞬時に分かります。

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Jパネルを定位置に置く大工さん、墨付けをして所定のピッチで釘を打つ大工さんに分かれて進んでいきます。

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1階はというとJパネルの天井が完成です。

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M邸には桧の柱の他にクリやセンもあります。下の写真はセンの八角柱にクリの梁がかかっている様子です。吹抜けからの見上げも迫力があります。屋根のJパネルを張っている途中の写真です。

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青空の下のクリの梁と杉の梁、そしてセンの大黒柱の共演は建て方の時にしか味わえません。
二日目の午前中には建物の全体のボリュームができてきました。最後にブルーシートで覆って2日間の建て方を終了しました。

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すっぽりブルーシートで囲われたM邸です。晴れていれば足場のない状態で建物全体を見ることができたのですが、大切な養生ですから仕方ありません。足場が取れて全貌が明らかになる竣工を楽しみにこれから現場通したいと思います。


雲とにらめっこしながらの建て方でしたが、無事上棟を迎えることができました。棟上げの翌日には上棟式を行い、隣家の住まい手さんのご実家に場所 を移しなおらいをご用意頂きました。

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両家のご両親もお揃いでM邸の構造材についてのお話しで盛り上がりました。隣家が住まい手さんのご実家という ことで、工事中も様々なお気遣いを頂き大工さんも皆さん感謝しています。本当にありがとうございます。竣工までの現場状況、ご報告させていただきます。
Mさん上棟おめでとうございます!

(スタッフ:平賀)