2013年05月アーカイブ

檜の伐採見学に行ってきました 2013年05月28日

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先日の日記で地鎮祭の様子を紹介させていただきました大津市の物件。先日無事に上棟式を迎えることができました。上棟式の様子と合わせて、そのあとに行った檜の伐採見学までの様子を紹介します。

先月の地鎮祭の時の様子 http://www.ms-a.com/2013/04/15/

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坂田工務店の坂田社長の執り行いのもと、上棟式が行われました。建物が末永く愛され住まわれることを、また今後の工事の無事を神様にお祈りしました。上棟式の後は住まい手さんに用意していただいたお食事でなおらいが行われました。おいしいお弁当を用意していただきありがとうございました。

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住まい手さん、坂田社長、棟梁、設計の三澤文子で記念写真。完成までの工事もとても楽しみです。

そして車に乗り込み現場を離れます。

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ついた場所は滋賀県東近江市の永源寺森林組合。名神高速の八日市ICから車で約10分。森林組合のO氏と合流し、伐採現場まで案内をしてくださいました。

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森林組合から山に向かってさらに20分。この小さな村の中に伐採現場への入り口があります。

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伐採現場までは険しい道が待っています。まずは河をこえなくてはいけません。

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橋が架かっていますが手すりが曲がっています。さらに出口は床の鉄板がぐにゃり。河原の石も滑って危ないです。細心の注意を払いながら山の入り口へと進みます。

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山に入っても険しい道のりが続きます。でも山の中は空気が新鮮で気持ちがいいです。

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伐採現場に到着。ここで森林組合のM氏と合流。私たちが到着する前にいろいろ準備をしてくださっていました。まずは伐採の作戦会議です。伐採する木の確認。安全の確認を行ってから実際に切り倒す木のふもとまで行ってみます。

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そしていよいよ伐採開始。M氏がチェーンソーで木の足元に切り込みを入れていきます。これによって木が倒れる方向を定めることができるのです。

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木を倒す方向は慎重に決めないといけません。ほかの木の枝引っかからないようにしないといけませんし、方向によっては事故につながる可能性もあるためです。O氏と相談をしながら調整をしていきます。

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住まい手さん一家も伐採の様子を注目しています。

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そしてついに檜が切り倒されました。木が倒れた瞬間は大きな音と共に地面が揺れ、振動が伝わってきました。ものすごい迫力です。計画通りの方向へ倒れました。さっそく小口を確認に行きます。

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直径460㎜の大きな檜です。年輪はとても緻密で、檜のいい匂いが遠くまで香ってきました。お子さんもとてもうれしそうです。

すでに工事が進んでいるため、今回伐採した檜は板材にしてデッキ材や外壁に使用することを計画しています。お子さんが大きくなった後でも檜のデッキに触れるたびにこの日のことを思い出してくれたらうれしいです。

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今回の伐採ツアーは永源寺森林組合の方たちの協力なくしてはできない貴重な経験になりました。本当にありがとうございました。

 

スタッフ:日野

福島県会津へ行ってきました!Vol.2 2013年05月25日

MOKスクールツアー2日目の様子を紹介します。2日目も晴天でした。

 

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おいしい料理とお酒をいただいた「ふじや」さんにお別れを告げて出発。

 

向かったのは前沢曲家集落という重要伝統的建造物群保存地区です。

明治40年の大火後に同一大工集団によって一斉に建築されたそうです。形状のそろった住宅群が統一的景観を生んでいます。

 

当時の生活風景をそのままに残す曲家資料館。

急勾配の茅葺屋根は60㎝あり、冬は雪に耐え、夏は室内に涼しさをもたらします。

それにしても最高の気候で、きれいな空気の中、気持ちよく散策できました。

 

 

 

前沢曲家集落の見学の後は再び「きこりの店オグラ」に行きました。参加者の皆さんはお土産にと魅力的な広葉樹グッズを購入されていました。

Ms三澤のお土産は今後の設計物件に使用する原木です。この時に買った材が姿を変えて、いずれ竣工写真とともに登場することでしょう。

 

福島県南会津を後にし、車で那須塩原駅へ戻り、そこから東北新幹線で大宮まで南下し、大宮から上越新幹線にて再び北上して本庄早稲田へ。

次の見学地は埼玉県本庄市にあります小林建設さんの本社展示場「コバケンラボ」です。三澤文子が設計し、今年の2月にオープンしたばかりです。

JR八高線・児玉駅の駅前通りが前面道路です。道路からは大きな屋根とバルコニー部の格子壁が印象的。

 

 

 

 

 

小林建設代表の小林社長に建物の説明をいただきました。

「パッシブデザイン」をテーマに非常に高い性能と自然エネルギー利用を取り入れた建築となっており、長期優良住宅認定、建設性能評価(耐震等級3・省エネ等級4)なども取得しています。

南に見える屋根に乗っているのはOMソーラーの集熱パネルと太陽光発電パネルです。太陽エネルギー集熱を考慮し、南側に大屋根をかける建物形状となっています。ただ、集熱効率のみを求めたわけではなく、全体のデザインとのバランスをとった形状です。プランニングも温熱・省エネと生活のしやすさを両立させたものとなっています。

断熱性能はQ値1.66W/㎡K(改正省エネではUA値0.52W/㎡K)と基準を大きく上回る断熱性能となっています。

 

植栽も豊かに配置しています。中央にはビオトープ(池)をつくり、潤いのある環境を生み出しています。

 

アプローチ。玄関横の壁は濃く塗った杉板に白木の押縁を打ったものです。玄関のすぐ横が薪置場になっています。

 

玄関の内部。室内の壁・天井は珪藻土仕上げ。一部外壁と同じく杉板+押縁で仕上げています。床は外部から続く鉄平石仕上げです。

 

玄関から続く鉄平石の土間。敷台は栗板をナグリ加工し、漆を塗ったものです。

ここの鉄平石の床は冬場に日射熱を蓄える蓄熱体として計画しています。上部にトップライトを設けてダイレクトに日射熱を取り入れます。ただ、これでは夏場は大丈夫なのでしょうか?

 

 

大丈夫です。トップライトには開閉式の内戸を設けています。

この内戸はボード状の断熱材に紙を貼ってシンプルに制作したものですが、当然断熱効果抜群です。

 

土間の開口部には木製ガラス引込戸を納めています。さらに木製のルーバー格子網戸も設置し、夏場の日射コントロールを可能としています。

 

さらにルーバー格子網戸は無双戸となっていまして、光の調整が可能です。閉めた状態でも隙間から風が入る作りになっています。

 

 

リビングは南からの自然光が入って、とても明るい空間となっています。床は岩手の赤松。上部は吹抜けとなっていて、小屋のかたちをそのまま現しています。奥にある大黒柱は栗で5mあります。4mを超える栗材はなかなか入手できないものですが、これは今回のツアーで行きましたオグラさんに用意いただいたもの。すばらしい逸品です。

 

ダイニングテーブル上には漆塗のペンダント照明器具があります。独特な形状は上越新幹線E4系「Maxたにがわ」をモチーフとしたものです。

鉄道好きな来場者にも喜んでいただければ幸いです。

 

 

薪ストーブは北にあります。これも建物全体の温熱環境を配慮して位置を決めています。周りには蓄熱効果を期待し、大谷石仕上げとしています。

 

階段を上って2階へ。階段板はさまざまな広葉樹の板を使用しています。

 

2階のライブラリースペース。床は無節の桧です。棟木を支える柱は漆を塗ったもの。奥に見えるのが道路側のバルコニーです。

 

最後に小林社長を囲んで対談。コバケンラボについて、小林建設の家づくりについて、営業手法についてなど、さまざまな為になるお話しを聞くことができました。小林社長、ありがとうございます。

この後は我々は「Maxたにがわ」→「のぞみ」と乗り継ぎ、大阪まで帰りました。

今年春のMOKスクールツアー、かなりの移動距離でしたが、西日本の人間にとっては、なかなか来ることができないエリアでしたので、貴重な体験となりました。

次回、秋のMOKスクールツアーは岐阜白鳥の森林ツアーです。

興味のある方、参加お待ちしております。

 

スタッフ 田尻

福島県会津へ行ってきました!Vol.1 2013年05月21日

5月18日~19日、MOKスクールツアーにて福島県会津へ行ってきました。

今回はMOKスクール生・京都造形大生・Msスタッフの総勢20名で伺いました。

冬は-20℃と厳しい気候ですが、この時期の奥会津は、新緑が大変キレイでさわやかです。

メインは「きこりの店オグラ」。Ms日記にもよく出てきますが、広葉樹を多く扱っています。

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オグラの皆様が暖かく出迎えてくれました。

写真左は2日間オグラの案内をしていただいた渡辺さん、右は小椋社長夫妻です。

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店内は広葉樹の板だけでなく、小物や家具も販売しています。

クリ・トチ・ケヤキ・ナラ・キハダ・セン・シュリザクラ・オニグルミ・カバ…・。樹種は実にさまざまです。

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店の外には材料ストック場と加工場があります。加工場では巾剥ぎ板や、家具の製作が行われます。

写真右の大工さんは、小林建設さんのモデルハウスに納品したニレの敷台を製作してくれた方です。

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樹皮や断面を見て、樹種を見分けます。

右写真は、国産カラマツ(福島県産)の丸太、100年生。赤身が美しいです!

その美しさに魅かれ、三澤氏が購入。

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次は、今回のツアーのメインイベント、製材見学が始まります。

下写真左はMsのクリ、右は安井先生のオニグルミ。

まずは、クリの小口に三澤氏自ら木取りを行います。

節の位置や木の曲がり具合等を見極めながら何の材料を取るのか考えます。

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木取りが終わると、丸太は製材機へ運ばれます。大きな帯ノコの音が工場内に響きわたり、

製材が始まります。丸太が切断され、断面が顔を出す寸瞬間…。

思いどうりの木目が出るかどうか緊張の一瞬です。

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今回は、柱4本と板材が取れました。含水率は60.4%。

オグラさんの材料保管庫「ウッドバンク」にて天然乾燥をし、乾いたら使用します。

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安井先生も綺麗なオニグルミの様子に笑顔いっぱいです。ウッドバンクは、色々な方が利用していますが、

中でもたくさんのストックを持つMOKスクールOB生、藤田さん(右写真)。

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下写真に写っている木材はすべて藤田さんの木材です。大量のストックに圧倒されました。

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夜は民宿「ふじや」。おいしいお酒と季節の山菜や囲炉裏で焼いたイワナやお蕎麦…。

どれも大変おいしく、充実した一日を過ごしました。

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オグラの皆様、ふじやの皆様、本当にありがとうございました。

中身の詰まったMOKスクールツアー。

1回では書ききれないので、2日目の内容は次の人にバトンタッチします。

(スタッフ 佐治)

木津川の家再訪~1年メンテ~ 2013年05月15日

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昨年4月に竣工した木津川の家(過去の記事はこちら)の1年メンテへ伺いました。

竣工したての時から庭の木々も成長し、建物に瑞々しさを添えています。

1年メンテナンスでは工務店さん(木津の家はツキデ工務店さん)と設計者で訪問し、

四季を通じて住み込んでみて感じる不具合をヒアリングし、改善していきます。

建具の不具合(反って開きにくくなった等)が良くある点検項目ですが、今回は排水の不具合。

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「洗面所の水を流すとトイレの手洗いから「コポコポ」と音がする」

排水管に水が流れ込み空気が押し出されると繋がっている別の排水口から空気が引っ張られ、このような音がすることがあります。

手洗いの排水管に通気弁を取り付けることで解決しますので、後日対応してもらうことにしました。

それ以外はおおむね良好、気持ちよく住んでいただいているようでホッとしました。

1年住んでみての感想を伺うと、やはり新築の断熱性能の高さに驚かれたようです。

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以前住んでいたマンションより冬は暖かく、夏は涼しい。

冬の暖房はマキストーブをメインに使っていらっしゃるのですが冬の朝の室温も15℃くらいだそうで、ご主人は冬でもTシャツ1枚で寝ていらっしゃるそうです(!)

木津川の家の給湯はエコキュート(電気)でコンロはプロパンガスを使用していますが、光熱費も以前よりぐっと安くなったそう。

4人家族で電気代は平均5800円/月。ガス代は2400円/月。

夏場と比較して冬の電気代が高くなっていました。

断熱性能が高いのでエアコンはほとんど使わずエネルギーのほとんどを給湯(お風呂)に使っていることが分かります。

一方、木津川の家には明治11年に建てられた農業蔵を改装した離れがありますが、こちらの温熱環境は・・・

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やはり冬が寒いとのこと・・・

予算を抑える目的ともともとの内外土塗り壁の雰囲気が素朴で良かったので、

上から土を塗り重ねるに留めた改装を行いましたが、やはり土壁だけで断熱をとれるほどには厚さが足りなかったようです。

もともと予備部屋として考えていたのですが、

きれいに蘇った蔵で冬も夏も快適に過ごしたいとの住まい手さんの要望で断熱補強を行うことに。

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さて、外断熱にするか、内断熱にするか・・・悩むところです。

コストは内側に断熱補強をする方が安いのですが、

既存の土壁(中塗り仕上げ)の外壁が将来劣化することを考え、外断熱仕様で補強を行うことになりました。

今ある素朴さを損なわいよう、

コストも抑え気味になるよう、

外壁の仕上げは「焼杉板」で考え中。

梅雨が明けてからの工事になりますのでまた断熱補強の様子もお伝えします。

 

(スタッフ:西久保)

MOKゼミ神戸6月のご案内 2013年05月14日

3年目を迎えるMOKゼミ神戸。

6月15日(土)より、いよいよ講義が始まります!


第1回目はMs建築設計事務所 代表 三澤康彦による「木の住まいの基本」がテーマです。

木の家に住みたい。けれど、きっといろいろな不安や疑問をお持ちの事でしょう。

Ms建築設計事務所の実例をご紹介しながら、わかりやすくご説明いたします。

居心地のいいギャラリーのなかで、会話をしながら楽しく学び、木の住まいへの想いをふくらませてみませんか?


是非お気軽にご参加ください。

皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。


※受講には事前のお申し込みが必要です。

お問い合わせ、お申し込みは電話、またはメールにてお受けしております。

  (TEL)06-6831-5917

(MAIL)info-ms@ms-a.com

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