2013年04月アーカイブ

八尾の家竣工(長期優良住宅) 2013年04月27日

竣工物件の報告がさらにさらに続きます。

八尾市Ⅰ邸 構造材検品~地鎮祭 :2012年8月27日

気密測定 八尾市I邸 :2013年2月16日

と、Ms日記にも更新してきました八尾市のI邸。

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南側道路から撮影した外観写真。

同じ木造2階建ての隣家と比べ、建物の高さが低く抑えられているのがよくわかります。

2階床と屋根の構造体を現し、本来天井の中に隠れてしまう空間を室内化することで、

階高が抑えられ、建物全体の高さが低くなります。

断熱性能の向上、材料の少量化、2階へ上がる段数を減らせる等々

高さを低く抑えることでたくさんのメリットが生まれます。

 

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細長い敷地に対して南側に庭をとるオーソドックスな配置となっていますが、

南庭~玄関土間~リビングと連続し、小さな住まいであることを感じさせません。

軒が深いこともその手助けとなっています。

植栽はお馴染み、春蒼園の尾崎さん。

 

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リビングには南からの光がよく入ってきます。

暗くなりがちな建物中央(キッチン)には彩光・通風を兼ねた吹抜けと換気塔を配して

おり、空間的な広がりも増し、1・2階を繋ぐキッチンが住まいの中心的な機能を

一層強めています。

 

構造材は先日Ms日記にも載せました六甲の家と同じ奈良の阪口製材さん。

杉赤味勝ちのとてもきれいな構造材を入れていただきました。

そのうえ目が詰まった丈夫な材料です。

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北側の和室は住宅地でありながら隣家もなく、柔らかい北側彩光と通風を得られる

好条件となっていました。

 

光と風の話ばかりですが、こうした周辺環境を読み解き、住まい手の生活像と結び付け

一軒一軒創るMsの木の住まいには、ハウスメーカーのような標準プランはありません。

設計依頼からお引き渡しまで住まい手と対話を重ね、材料を吟味し、現場監理を徹底

することは良質な木の住まいには必要不可欠です。

良質な住まいが本当の意味で長く使っていただけるよう今後も尽力していきたいと思います。

(スタッフ戎野)

明石の家竣工 2013年04月22日

もうすぐ5月というのにまだ朝夕は肌寒いですね。24節季でいうと4月20日は「穀雨」。田畑の準備ができた頃に降る春の雨のことをいうそうですが、先週末はまさに春の冷たい雨となりました。もう少し毛布がしまえない日が続きそうです。


さて先月にお引き渡しした明石のS邸の竣工報告です。過去のMs日記(建て方)はこちら

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前面道路からの外観。南側の前面道路は幅10Mほどのバス道、西側隣地には3階建ての共同住宅、東隣には2階建ての住宅が近接する敷地です。写真左手にはバス停があり比較的交通量の多い道に面した住まいです。

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南側は下屋としてボリュームを抑えています。工事中は歩道を歩く人、バス停から降りてくる人の視線を浴びた現場でしたが、この下屋があることで道路との緩衝剤になります。植栽工事はお馴染みの花康さん。何度か打合せを繰り返して、一部ご実家から移植した植栽も新たにS邸に"住まい"を移して新旧のコラボが実現です。(外壁:珪藻土)

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正面の木塀の引戸をくぐるとお庭が広がります。右の写真はお庭から門扉の方向を見たものです。(デッキ材:能登ヒバ)

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玄関から入るとタイル敷きの土間です。ここは将来的にギャラリーとして使えるようにこの「玄関土間」までが土足です。南側の大きな開口にはサカモトさんの杉のブラインド。S邸の構造材、造作材、建具材は鳥取県智頭のサカモトさんの赤味の杉です。智頭杉のブラインドが合わない訳がありません。

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天井高さを抑えたリビングには薪ストーブにベンチクッション。"こもれる"リビングは見学会の時にも皆さん集まって来られていました。ちょっとしたあなぐらのような"こもれる"リビングです。

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ダイニングキッチンの上は吹抜け。(床:唐松フローリング・ユニ)

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クリ板を使用した階段を上がると2階です。階段横には手摺壁を兼ねた棚があります。きちんと絵本のお片づけもできていました。「マンションから引越してきてから元気になったんです」とSさん。竣工見学会の時には、参加者の皆さんにお部屋の案内を誰よりも頑張ってくれた小さな住まい手さんです。

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延床30坪ほどのコンパクトな木の住まいですが吹抜けや、天窓が適度な"抜け"をつくってのびやかです。吹抜けに面する手摺格子もサカモトさんの赤味の杉が見事です。実はS邸の2階床はJパネルです。1階の天井もJパネル。。。ということは1階の天井と2階の床が一発で仕上げられているのです。

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一発仕上げなのでビスは見えますが、手間・コスト面から今回は一発仕上げを選択しました(胡桃山荘と同じです)。建て方の時には既に床、天井が仕上がっている状態ですのでしっかりとした養生が大切です。

コンパクトながらもこだわりが詰まった木の住まいです。サカモトさんへ桟積み乾燥状態の構造材を見学に行ったのが去年の6月。サカモトさんから受け取ったバトンを大工さん、MsがつなぎSさんへきっちり渡すことができました。これからもしっかりバトンをつないでいこうと思います。

RIMG3330 ←サカモトにて桟積み乾燥時

(スタッフ:平賀)

六甲の家竣工② 2013年04月17日

桜の季節が過ぎ、新緑が爽やかな季節がやってきますね。

新年度が始まり新しい環境での生活を始められた方も多いと思います。

Msでも3月に竣工・引き渡しを終えた物件が多く、約1年共に家づくりをさせていただいた住まい手さんが新しい生活をスタートされました。

その中から今回は神戸市のK邸の竣工報告です。

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前面道路からの外観。

眺望と日照を確保するため建物は成形の敷地に対して角度をふっています。

廻りの住宅は道路に対して平行に建っているため配置計画でも目をひきます。

建物をふったことによる敷地の余白は2台分の駐車場と様々な性格の庭が作られています。

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玄関はお馴染みの橘商店さんに加工していただいた栗の板を張っています。

逆目がたつ(ケバ立つ)ので本当は柾目材が加工には適しているのですが、板目も表情が出て面白いですよね。

加工が難しい材をきれいに仕上げていただき感謝です。

自宅でストレッチや加圧トレーニングのレッスンを開かれるKさん。

1階にはこだわりのメープル材を床に張ったスタジオがあります。

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壁は珪藻土クロス、天井は大分の杉材。

自然素材に囲まれたトレーニングスタジオってなかなか無いような気がします。気持ちがいい!

天井高が2.9mある15帖の空間にはもちろん柱はありません。

2間半の間口に180×360×5mという大きな断面の梁を渡しています。

今回の材は吉野の阪口製材さんにお願いしましたが、こういった材でも天乾材のストックがあるのは阪口さんだからですね。

 

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和室はスタジオと対照的に天井高を抑えた落ち着いた空間。

レッスンを受ける方の着替えにも使っていただきます。

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2階リビング。

窓際のスクリーンはハニカムサーモスクリーン

断熱性能を兼ね備えながら見た目もやわらかで木の住まいにとても合います。

床は国産栗の1枚板、サッシ横の柱は三澤秘蔵のケヤキ材です。

K邸では栗、キハダ、赤ダモ、タモ、セン、ニレなどたくさんの広葉樹が使われています。

「同じ空間に何種類も樹種があるとうるさくないですか?」というご質問をたまに受けますが、全く問題ないです。

杉林、桧林も整然として清々しいですが、いろいろな広葉樹が生えている森もまたあたたかで心地いいのと同じだと思います。

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(左)床・・・栗、梁・天井・・・杉、八角柱・・・キハダ、テーブル・・・チーク、テーブル脚・・・ニレ、カウンター腰板・・・タモ

(右)床・柱・・・栗、鴨居・・・杉・タモ、手すり・・・タモ、天井・梁・・・杉

どうでしょう?

もちろん木を知ったうえでコーディネートするのですが意外とおおらかにまとまるものです。

そしてキッチン。

台所にたつのがお好きなKさん夫妻。

こだわりのポイントをお聞きし、打合せを進めながら行き着いたのは

業務用のキッチンを家庭仕様に昇華させたステンレスキッチン。

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マットなステンレス(バイブレーション仕様)と大工職に作ってもらったチークの引出がとてもいい相性です。

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ガスコンロはKさん支給のガスクッカーのものを工場に持ち込みバイブレーション加工をかけてもらいました。

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メーカーさんが出している業務用風ステンレスキッチンもあるのですが、どうも「格好良すぎる」。

木の家に合う「ダサ格好いい」ところを狙い、業務用キッチンを扱う業者さんと打ち合わせを重ね

何枚も施工図を描き、完成。

産みの苦しみはありますが、「作り手」と直に対話しながらものを作り上げていく過程はとても楽しい作業です。

そういったスタイルもMsの家づくりの特徴です。

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どんどん使いこんで味わい深い台所に成長させてもらうのが今から楽しみです。

(スタッフ西久保)

大津へ行ってきました! 2013年04月15日

先日のMs日記に引き続き......ここ大津でも「木の住まい」の現場がはじまりました!

桜満開の4月6日、滋賀県大津市、琵琶湖の見える敷地での地鎮祭。

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地鎮祭後は、桜の下でお弁当を食べ、デッキに使用する木材の伐採見学をし、春爛漫とした日を過ごす…。

そんな素敵な計画していたのですが、
天気予報では「無理な外出は避けてください」と言っているくらい、全国的に荒れ模様とのこと。

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朝9:00 今のところ雨は降っていません。

皆で手際良く準備が進められます。

皆の願いが通じ、地鎮祭中は一切雨が降らず、無事地鎮祭を迎えることができました。  CIMG9837

三澤文子氏はこれまでの物件で一度も地鎮祭中に雨が降ったことがないとのこと。

今回も無事、記録更新です。

施工は、地元の「坂田工務店」さん。職人さんも神主さんも地元の方々ばかりです。

坂田工務店さんの事務所で工事契約を結び、その後はモデルハウスで昼食タイム。

手持ちのお弁当と坂田さん奥さん手作りのパンをおいしくいただきました。
おなかいっぱいになった後は、坂田社長による薪ストーブ講座。

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ゆっくりと和やかな時間を過ごさせていただきました。
モデルハウスの皆様、色々お気づかいいただきありがとうございました。

山の天気は荒れ模様とのこと。木の伐採は延期となり、後日あらためて行います。

モデルハウス見学後は、住まい手さんと共に地元の材木屋「伊藤源」さんへ。

天然乾燥の桧柱と土台。気になる含水率は25%程とよく乾いています。


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三澤氏の説明に住まい手さんも真剣です。

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これから家になる木を家族みんなでみつめます。

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色々な企画を盛り込む家づくり。

今後も楽しみです。

 

スタッフ:佐治

少し遅い春を迎えた胡桃山荘へ 2013年04月11日

ここ信州で、「木の住まい」の現場が始まりました!

3月30日に地鎮祭

 

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八ヶ岳や金峰山、天気が良い日には富士山も見えるとてものどかな敷地です。

 

4月10日、住まい手のWさんが納材された構造材の検品に来られたので記念に一枚。

 

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構造材は「永田木材」の杉・桧です。

(過去の記事:http://www.ms-a.com/post_96.html

 

採択を受けた、地域型住宅ブランド化事業の対象物件になります。

それゆえ、永田木材(製材)、北沢建築(施工)、Ms(設計)...

認められたグループメンバーが協力して完成を目指します。

 

11日、目覚めた朝4時は外もまだ暗闇ですが、なんとデッキに雪が積もっています!

びっくりしました!

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フィンランドの白夜のよう。(写真を撮る腕がいいのです。)

 

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前日のお昼間はこれだけ小春日和だったのに、、

さすがは信州、標高700~800mの気候は大阪とはまるで違います。

 

朝6時から日本三大桜の一つ、高遠城址の桜を見に行きました。

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幸い、天候にも恵まれました。

三澤