2013年02月アーカイブ

W邸の木材検査 2013年02月26日

2月末から3月にかけて、年度末といっても民間なので関係ありませんがまとまって4~5軒の住まいが完成します。また時間を見てMs日記でご紹介します。

長野県に胡桃山荘ができてMsの住まい方の体験宿泊ができることが、住まい手にとってもMsの空間、仕上がりが確認できるので毎月1~2組胡桃山荘にお泊り頂いています。大阪千里は1985年の性能です。あれから30年経ち建築の性能が大変化しています。今のMsのデザイン、性能という意味がここに訪問するとあります。

さて、2月の中旬に浜松の永田木材に八ヶ岳南山麓に建設するW邸の木材検査にゆきました。天竜林業の100年生の杉、桧が利用できます。柱はヒノキ、梁は杉、12㎝角の化粧垂木はなんと桧を贅沢に使用します。当然合格以上の満足度でした。

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。。。ということでこの原稿を書いていたら「建築知識」という建築技術者の専門誌の3月号が届きました。

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「日本の住宅を変えた50人+α」のタイトルがあり、その中に2000年代の中に三澤康彦と文子が選ばれました。嬉しいことです。Jパネル(杉三層パネル)やDボルトの開発、地域材の発掘を先導してきたことが選ばれた理由のようです。

(三澤)

イベント情報、只今準備中です 2013年02月23日

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気密測定 八尾市I邸 2013年02月16日

久しぶりに気密測定をしました。

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まもなく竣工を迎える八尾の住宅で、施工は新協建設工業です。

木材は阪口製材所の杉、赤味の良材です。(今回は)

↓(過去の記事:八尾市Ⅰ邸 構造材検品~地鎮祭 :2012年8月27日)

http://www.ms-a.com/post_79.html

竣工写真は次回として...。

長期優良住宅として求められる性能以上というのが、Msここ数年の設計の基本です。

学力でいう通知簿のような住宅の性能等級・点数は、4~5年前まではありませんでした。

それぞれ設計者の感じ方で各物件の性能らしきものを長年の経験等に基づき設計してきました。

(それがおかしいのです。技術ではありません。)

三澤邸はその長年の経験の中、美しい住宅として仕上げ28年間設計者自身が生活してきました。

DSC_0012   中庭(小) DSC_0167

竣工時は30代前半、春夏秋冬の季節を感じる中、快適とまでは言えませんが普通に

生活してきました。

しかし60代近くになると、夏冬の体感温度に体力がついてゆけません。

ちなみに三澤邸の断熱材はグラスウール厚50㎜。外部建具は全て木製サッシです。

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木の建具はとてもここちよい風景を見せてくれ、大変気に入っていますが...冬が少し不便です。

隙間風と断熱性能がよくないのです!(28年前の性能ですが)

長野県箕輪町に昨年私がオーナーで建てた「胡桃山荘」

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私たち家族も2シーズンここで生活しています。

冬の箕輪町は気温マイナス5~10度となりますが、薪ストーブひとつで家全体が18度前後

になります。

起床すると、前日のストーブの火は消えていますが、断熱性能と気密性能(隙間がない)が

よいので、室温は変わらず18度と驚異的です。

住まい手と設計者という両社の立場で、28年前と現在の住宅性能の両方を日常的に確認

している人はあまりいないのではないでしょうか。

設計した住まいの性能を検証する、ここが大切なところです。

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長々と書きましたが八尾の住まい、C値(相当隙間面積)が1.2 cm2/m2でした。

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Msの物件では最高レベルの性能です。

外部建具が全てアルミサッシということもあるでしょう。

これだけの性能が出ていれば、住まい手も一年を通して快適に暮らしていけます。

設計監理、材料調達、職人技術そして、生活して心地よいと感じる空間、これらが高い次元

で成立することにより、本当に長くすむことのできるよい住まいができあがります。


三澤

T邸-改修工事の報告 2013年02月12日

昨年11月に竣工したT邸。

工事中の様子を含め、竣工報告をさせていただきます。

今回の住まいは、築82年・洋館木造住宅の改修。

2011年12月に行った詳細調査の様子はこちらをご覧くださいませ。

http://www.ms-a.com/2011/12/14/

 

昭和4年に建築されたこの洋館住宅は、時代やライフスタイルの変化とともに増改築を繰り返し、現在に至っています。

以下は改修後の外観。

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昭和4年建設当時の趣を壊さないようにしながらも、新たなライフスタイルに向けたプランの変更、耐震性能・温熱性能の向上を目的に改修を行っています。

今回の改修で使用したのは、鋼板サンドイッチパネル。

http://www.nisc-s.co.jp/products/panel/05/01/

外壁の外側を解体し、この鋼板サンドイッチパネルを張ることで

耐震性能と温熱性能の向上を図っています。

また、既存モルタル壁と同じ壁厚・仕上げに出来るので

既存の雰囲気に戻すことが可能です。

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壁を残したまま、基礎工事を行っています。

 

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小屋裏等合板が張れない部分は、耐震ブレースを使用してします。

このブレースは、住宅ネットワークで構造実験を行った耐震ブレースです。

以下、改修後の様子です。

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↑サンルーム外観:木製の横ルーバー網戸を使用しています。

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↑玄関:ステンドグラス入りの建具は今回の改修で製作したものです。

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↑応接間:将来取り外し可能な収納棚でお孫さん用のスペースをつくっています。

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↑寝室:真壁の寝室は元々土壁でした。土は残したまま、内側から合板で一部補強しています。

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↑階段:階段両側の壁は構造用合板で補強しています。

 

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現在は、温湿度を測定中。

改修後の住まい手の温熱環境を数値にて確認します。

春からは親・子・孫の3世帯で暮らす予定。

これからも末長く、住まわれる事を願います。

(スタッフ 佐治)

長久手市I邸、現場進行中。 2013年02月05日

昨年より工事をしています長久手市のI邸ですが、現場は順調に進んでいます。

少し前のことになりますが、昨年の11月に建方を行いました。

おなじみのJパネル落とし込み工法です。

今回は建方の様子をご紹介してみたいと思います。

施工は名古屋の阿部建設の職人の皆様です。

 

1階の柱を立てた様子。

柱間にはJパネルが納まっています。

この状態から梁をかけていきます。

 

 

梁をかけたあとは床のJパネルを敷きます。

1階の天井の仕上げにもなりますので、丁寧に敷いていきます。

 

2階の床のJパネルを敷いたあとに、2階部分の柱を立てて、Jパネルを落とし込み、梁をかけていきます。

Jパネルの床がすでにできていますので、安全で作業効率も上がります。

梁の上を歩きながら作業をする必要はありません。

 

 

 

 

梁、柱の接合部はDボルトで緊結しています。

材料の大きさや納まりによってボルトの長さは変えています。

また、黒いハンマーナットの見え方にも気を配っています。

プレカットの打ち合わせでもDボルトの納めについては非常に時間がかかります。

 

 

 

また、今回は梁の継手に肘木を入れた部分もあります。

 

成(高さ)の異なる梁を台持ち継ぎでつなげていますが、大きいほうの梁は支点間スパンが約5.5mありますので、接合部の強化とたわみの軽減を考慮して肘木を入れています。

柱→梁→肘木→高い梁→低い梁と重ねて、全ての材料をDボルトで結んで固定しています。1m近いボルトが必要になりました。

 

 

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柱ではなく斜めの方杖で梁を支えている部分もあります。

この方杖はクリ材です。

 

梁も屋根勾配に合わせて傾いていて、方杖とまた角度が違います。

さすがに機械加工は無理ですので大工さんの手加工をした部分ですが、接合部はぴったりと合いました。

 

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しかし、組み立てるのは簡単ではありませんでした。

方杖は組み立てるまでは自立しませんので、1人1本支える必要があります。

何度か試行錯誤の末にようやく納まりました。

 

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桧の垂木をかけたところです。

垂木の寸法は幅75㎜×高さ150㎜、梁にかかる部分に構造用のビスを打ち固定しています。

加工の間違いも少なく、予定通り進めることができました。

 

 

 

 

 

垂木の上に屋根用のJパネルを敷いて、建方は完了しました。

内部の天井は梁も垂木もJパネルも全てそのまま仕上げとなります。


その後、工事は進み...

 

 

 

現在はこのような状況です。

床を張り終えて、大工さんが外部、内部の造作工事を行っているところです。

完成は春頃の予定です。


スタッフ 田尻