2011年10月アーカイブ

美濃あかりアート 2011年10月28日

現在MSD美濃はおかげさまで忙しい毎日を送っており、スタッフの帰りが夜遅くなることもしばしばあります。

MSD美濃事務所のある岐阜県美濃市の「うだつの上がる町並み」では10月8日・9日と、美濃和紙と明かりのアートを町並みに展示する「美濃あかりアート展」が開催されました。

 

美濃あかりアート展チラシ

イベント自体はこの2日間で終わりましたが、以外と知られていない通なお楽しみはこの後、現在優秀作品だけが町並みに並び、毎晩この明かりを楽しむことができます。

日が沈み、仕事を終え帰路に立つ足どりが軽くなるような、幻想的な明かりを独り占めできてしまう贅沢な時間を過ごす日々を送っています。

あかりアート1あかりアート2あかりアート3

 

この催しは11/30まで行っていますので、美濃にお立ち寄りの際は是非、一味違う夜のうだつの上がる町並みを堪能くださいませ。

朝夜

写真左:朝出勤時               写真右:夜帰宅時

(スタッフ田畑)

リフォーム I邸構造見学会<長期優良住宅先導事業> 2011年10月25日

大阪府藤井寺市にあるI邸の構造見学会を行いました。

改修工事が始まって約一月が経ち、構造体の補強工事も終盤を迎え、

どのように外科的手術(構造補強)を行ったのかがよくわかるタイミングでした。

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もちろん現場には住まい手さんにもお越しいただきました。

図面や模型よりも、直接現場で見ていただくことが

『どのように住まいが変わったのか。』

を、理解いただく一番の方法だと思います。

最終的には壁の中に隠れてしまう構造体ですが、隠れてしまうからこそ住まいが

どのようにできているか、災害から守ってくれているのかを知っておくことが大切です。

住まいと住まい手の間に信頼関係を築く橋渡し的な役割も

設計者には求められているのではないかと思います。


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写真は1階から2階床を見上げているところです。

濃い色が既存、明るい色が新設の構造材です。

色の違いでよくわかります。

隠してしまうのが勿体ない。と、心底思うほど綺麗な奈良吉野の杉材。

その床梁にさらに根太を細かく入れていますが、ちょうどこの上がご主人の趣味の部屋。

レコード、CD合せて6千枚近くお持ちなのです。(重量にして300kg超。)

この荷重を支えるために必要なものでした。

住まい手のライフスタイルに合わせ、今あるものを活かしていくリフォームには

単純なマニュアルは存在しないことを理解しました。


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続いて三澤が説明しているのが基礎・土台の防腐・防蟻塗装についてです。

白く見えるのがそれで、抗酸化リバースコートという珪藻土を含んだ塗料です。

人に害はなく、内装材としても使用されているそうです。


形だけでなく、本当に長く住み続けられる良い家の普及のため

見学会は大きな意味を持っているのだと思います。

 

(スタッフ:戎野)

リフォームの先導的診断―木造建築病理学2011@岐阜県森林文化アカデミー 2011年10月25日

現在、木造家屋の1/2以上の住まいが現代の基準(温熱・断熱・耐震・バリアフリー)含めた性能が未熟となっています。リフォームというと模様替え的な安易な工事と思いがちですが、ここでいうリフォームは分かりやすくいうと「木の住まい」の再生プロジェクトです。外科的に住まいを診断します。レントゲンをとり、血液検査を行い、内面から診断して治療するが如く、住まいも専門医が治療する形をとるのです。

タイトルは住まいの詳細調査と診断結果です。

CIMG3798  CIMG3799のコピー

この赤いファイルは、調査員約15~20名が丸一日かけて床下から屋根裏まで調査した結果の診断レポートになります。A4サイズで200頁にわたる詳細な報告書です。住宅医ネットワークという団体が、上記の事業を統括する団体であり、代表は三澤文子が務めています。3年連続で国土交通省の長期優良住宅先導事業の採択(既存住宅等の改修)を受けている団体は数少ないのです。

前置きが長くなりましたが、その改修方法をここアカデミーで実践で学ぶのです。とても美しい環境の木造学校の中で学べるのです。ちなみに私もここで学んでいるのです。科目履修生として短期集中の講義を受ける為、私も昨年入学しました。入学と言っても春の2日間、秋の2日間を2年間学習するのですが、中身がハードです。そして試験もあるのです。この年で、というのもなんですが嫌です。。。点数で区別されるような年ではありませんので。

DSC03545 美濃市内にある豊かな森の中にある木造スタジオ。うらやましい限りの環境と教授陣です。

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赤い実をつけた樹木もあり秋の山里の雰囲気です。

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生徒は30代~50代までが多数ですが、社会で先導している仕事人ばかりです。

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紅一点の以前ツキデ工務店に勤めていた西野さん。今は滋賀の工務店にお勤めです。

手前は尾道からきた米田さん、ベテランです。

長く実施されていた方が、ここアカデミーで再度学ぶことに意義があります。

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仲良く写ったツーショット。左が三澤文子さん(住宅医ネットワーク代表)、右が河本さん、共に講師です。

このメガネの男性、Msの私の教え子です。

あれから10年近く経ち、今では私が教えられる立場です。(冗談ですが)

私は嬉しいです。MsのOB生が今先導的技術を持って木造業界で人に教える立場になっているわけですから。

養老町 GT邸が竣工しました~木製建具にこだわった住まいづくり 2011年10月24日

岐阜県養老郡にあるGT邸が竣工しました。

今回は、建具に絞ったお話です。

 

GT邸の建具は、美濃市にある安田建具店さんで製作していただきました。

あの『最高の「木造」住宅をつくる方法』(三澤康彦・三澤文子著/エクスナレッジ発行)にも出ている「安田式建具」の安田さん親子です。

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これは、9月の中旬に行った建具打合せの様子です。

三澤文子さんと安田さん、工務店の現場監督さんで綿密な打合せを行いました。

建具打合せでは、建具の納め方、デザイン、使用する材種、寸法を一つずつ確認していきます。

 

この打合せから1カ月後、全ての建具がGT邸に入りました。

 

そして先日、このGT邸の木製建具の塗装を行いました。

シナベニアを使った木製建具には、柿渋(白)を塗装します。

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左は柿渋を塗装する前のフラッシュ戸、右は塗装後の様子です。

柿渋を塗装後はシナベニアの部分が白くなっています。

このニュアンスの白が、杉の枠材とのコントラストを引きたてて、ぐっと引き締った雰囲気を作り出してくれます。

 

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これは玄関の様子です。

右側にあるのが、下足箱です。縦の濃い材はウォルナット。

 

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これはTV台の収納棚。

GT邸ではウォルナットの細い縦ラインを建具の基調として用いています。

 

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キッチン収納の建具です。

ポリカツインとJパネル、そしてウォルナットのコントラストが絶妙です。

 

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そしてこれがリビングと収納の間仕切り建具です。

この建具もJパネルにウォルナットの縦ラインを入れて作っています。

 

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フックもウォルナットを丸棒に加工して作ります。

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小棚は、このように溝を掘ってあります。

小物を乗せたままでも安心して建具を動かすことができます。

 

この建具、服をさっと掛けたり、鍵や小物を置けるちょっとした収納棚がほしいというお施主さんのご希望から、三澤文子さんが木製建具に収納棚を組み合わせてデザインしたものです。

住まい手と設計者、そして施工者が協働で行う住まいづくり、素敵な建具が生まれる瞬間です。

 

製作の木製建具は、住宅の室内に個性と豊かな空間を造り出してくれる重要な要素です。

コストを掛けずに個性を生み出す住まいづくり、木製建具にも細部までこだわった住まいづくりを行っています。

(スタッフ/葉賀)

Ms・MSD 秋の研修会 2011年10月18日

気温も落ち着き、紅葉にはまだ早いですがずいぶんと秋らしくなってきました。

気がつけば今年も残すところあとわずか

気を緩めずに頑張っていきたいと思います。


さて、今年4回実施予定の合同研修会、その2回目を千里で行いました。

(前回研修会の記事はこちら

大阪市福島区、吹田市千里、岐阜県美濃市と、3ヶ所にいるスタッフが一同に会します。


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「Msの木の住まいを創る」

「木材の供給の仕方」

「既存住宅の基礎補強の具体的方法」

「ホームページ上のMs日記のありかた」

など、スムーズにMsスタッフが同じ方向を向いて先導していけるよう

各自確認した研修となりました。

Ms日記に関しては、一般の住まい手の方に向けて

設計者からもう少し内容をやわらかく見せた方がよい等の課題があがりました。


研修会後の懇親会の様子です。

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たくさんの料理を本当にあっという間に文子さんが作ってくれます。

短時間で美味しい料理が作れるということは

全ての段取をパーフェクトに考えているということだと認識しました。

本当においしい料理でした。

 

今回の研修会が9月に行った北欧旅行の後ということもあり

皆さんそれぞれ訪れた地の写真を見ながら思い出を語っていました。

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熱く語られているのは北欧で御一緒されたデルタアーキテクツの三角さん

その場の雰囲気が伝わる綺麗な写真と語らいでした。

(スタッフ:戎野)