木の住まいをデザインする建築設計事務所

Ms日記 

改修工事竣工【埼玉県所沢市】 :2016年12月 5日

大阪を朝4時に出発し、車でおよそ7時間、所沢市の改修現場へ行って参りました!先日の大寒波では早くも積雪を記録した全国各地の荒れた天気は何処へやら、、晴天がお出迎えをしてくれました。引渡の現場最終日、竣工写真撮影を併せて行っています。

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みかんや柚子の木越しに、今回改修工事を行った住まいを臨みます。

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本物件の設計はMSD代表の三澤文子(担当:平賀基香)です。築350年の建物を見事に甦らせます。350年...耳を疑いますが、、建物の経歴や既存の様子は追って「三澤文子&スタッフブログ」にてご報告させていただきます。(※ブログアップ後、リンク致しますので今しばらくお待ちください。)

そして竣工写真撮影はMs代表の三澤康彦。手際よく撮影してゆきます。三脚を使わず綺麗に撮るのが三澤流。私は補佐として奔走し技術を盗みます。

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今回導入した薪ストーブはいつもより大きめ・・・そうです、ストーブの熱を利用して料理が可能なこの薪ストーブ。住まい手さんのワクワク感を想像するだけで、料理に精を出す姿が目に浮かびます。

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さて、ここに使用する薪はヤマザクラ。香りよしっ!火持ちよしっ!「料理」にも「暖」にも持って来いの樹種です。スタッフもお手伝いをさせていただき、どんどん積み上げます。すると・・・

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所々に横向きに配された薪が崩れ防止となり、三角断面の薪が見事に軒下に並びます。積み方にもたくさんの工夫と知恵が凝縮されています。三角形の1辺がおよそ8㎝×3辺で計24㎝、この24㎝が最も火持ちがよいとされる薪の表面積を生み出します。ご存知でしたでしょうか?(奥深い)

そして「三角に尖った部分を上に、樹皮側を下に」が実は基本的な積み方です。薪が転がりにくいのはその逆なのですが・・・、樹皮を下に向けた方が水分が抜けやすく、薪の乾燥がしやすくなるのです。

何気ない積み方にも全て理由があることが伺えますね。何事にも探究心を大切に、いろいろなものに目を向けて常に行動したいものです。

 

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土間スペース。外部とのコミュニティを促します。

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 リビング。漆塗りの八角柱、竿縁(漆塗)天井、桧の床板。どれも一級品。

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1階ホール。構造材を現し、吹抜けから光を取り入れます。

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寝室。既存の柱・梁がきらりと光り、空間にアクセントを与えます。天井は岐阜県産の赤杉。

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2階ホール。野地板はJパネル。手摺は2段とすることで利便性にも配慮しています。

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2階フリースペース。床は岐阜県産の栗。架構や継手に力強さを感じます。

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南側開口部は可能な限り日射を取り入れ、格子雨戸で遮蔽も調節。機械設備よりまず自然エネルギー。これが鉄則です。

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外部トイレ。可愛らしいフォルムとシンプルな仕上げ、下足で入れるのが非常に便利。

改修は調査、計画、施工と新築に比べると全てに一手間も二手間も掛かります。エネルギーも必要です。ですが、先人の想いが宿る建物を次世代に繋いでいく作業は我々にしかできません。

今後は新築着工件数が年々減少していく中、改修工事が確実に増えていきます。それぞれに抱える想いは異なりますが、そんな人々の「気持ち」を大切にしてこれからも邁進してゆきたいと思います。

スタッフ 中根